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JR東日本カップ2021 第95回関東大学サッカーリーグ戦・2部第7節マッチレポート

2021/06/22


 『JR東日本カップ2021第95回関東大学サッカーリーグ戦【前期】』2部リーグ第7節は、6月23日(水)に延期分の1試合が行われた。


東京国際大学 対 東海大学


 熾烈な上位争いから一歩抜け出したい東京国際大学(勝点19・暫定1位)と、上位に食い込むためにも勝利が欲しい東海大学(勝点11・暫定8位)の一戦。

 最初のチャンスは東国大。6分、11番・師岡柊生が中央で起点となって相手を引き付けると、右サイドのスペースに走り込んだ2番・石川竣祐へパス。2番・石川はダイレクトで強烈なシュートを放つが、枠の左に逸れてしまう。対する東海大は17分、7番・堤太陽のロングスローに反応した4番・蛯谷空良がシュートを放つものの、枠内に飛ばすことができない。さらに、25分にも17番・西山拓実が相手のクリアボールを拾ってシュートを放つが、こちらもゴール左外。すると36分、今度は東国大が一瞬の隙を突く。相手のクリアボールを素早く回収した7番・高橋大が、中央の27番・熊坂光希にパス。さらにフリーで左サイドに走り込んできた10番・有水亮にパスを送ると、10番・有水が冷静にシュート。これが決まり、東学大が先制する。この後は両チーム譲らぬまま前半終了。東国大の1-0リードでハーフタイムを迎えた。

 後半に巻き返しを狙う東海大は、ハーフタイムに13番・内田航太郎、40番・川野大成のふたりを一気に投入。前線に高さが加わった東海大は、その高さを活かそうと高いボールを40番・川野に集める。52分には、スローインから一気に抜け出した40番・川野がペナルティーエリア内に侵入するが、東国大の13番・湯澤拓士がシュートを打たせない。すると63分、東国大がフリーキックのチャンスを獲得。10番・有水が蹴ったボールを36番・板倉健太がファーで合わせ2-0に。東国大がリードを広げた。73分にも、32番・東根輝季のクロスを11番・師岡がファーサイドで折り返し、8番・落合陸が押し込もうとするも、これはバーに嫌われてしまう。反撃に出たい東海大は、77分までにすべての交代カードを使い切って勝負に出る。82分には、10番・本多翔太郎がスローインから抜け出してシュートを放つも、サイドネットに外れてしまう。アディショナルタイムには、東海大守備陣の連係ミスを突いた東国大11番・師岡が無人のゴールに流し込み、試合を決定づける3点目を決める。その後は東海大の反撃も及ばず3-0で試合終了。

 首位の強さを見せつけた東国大がクリーンシートで3連勝。東国大が、激戦の上位グループから頭ひとつ抜け出そうとしている。勝利し上位に食い込みたかった東海大は痛い黒星となった。



 『JR東日本カップ2021 第95回関東大学サッカーリーグ戦【前期】2部リーグ第7節は、新型コロナウイルスの影響で延期となった1試合をのぞき、5月30日(日)に5試合が行われた。


専修大学 対 日本体育大学


 ここまで苦戦を強いられている専修大学(勝点5・暫定12位)上位進出のためには負けられない日本体育大学(勝点9・暫定4位)との一戦。

 試合は終始日体大がペースを握る展開となった。日体大は開始から9番・河村慶人と34番・成田安里の献身的なプレスで専大の攻撃の芽を摘み、相手陣内でゲームを進める。9番・河村は何度か決定機を迎えたが、相手GKの好セーブにより決めきることができない。一方の専大は15番・岡田望を中心にカウンターを仕掛けるが、なかなかシュートに結び付けることができず。前半はスコアレスのまま終了した。

 後半もしばらく膠着状態が続いたが、日体大は59分、11番・大曽根広汰がサイドチェンジのパスから攻撃を右サイドに展開。これを受けた6番・土佐陸翼がペナルティーエリア内に切り込んでシュートを放つも、相手DFに弾かれてしまう。しかしこぼれ球を拾って素早くパスを出すと、これを受けた47番・宮木優一がGKの頭上を抜くシュートを突き刺す。ルーキーの値千金のゴールで日体大が先制。1点ビハインドとなった専大も68分、コーナーキックから3番・井上詩音がヘディングで合わせてネットを揺らしたものの、競り合いの中でファールを取られてしまいノーゴールに。その後も攻め続けるがゴールを決めることができず試合終了。1点を守り切った日体大が勝利を収めた。


神奈川大学 対 東京学芸大学


 5試合ぶりの勝利を狙う神奈川大学(勝点5・暫定10位)と、大量失点負けという前節の嫌な流れを断ち切りたい東京学芸大学(勝点6・暫定9位)の一戦。

 最初のチャンスは神大に訪れた。14分、神大は4番・佐藤拓海から3番・安松元気にパス。3番・安松からのスルーパスで裏に抜け出した13番・新井直登が右足でシュートを放つが、惜しくもこれは枠の右に外れた。33分、またしても神大にチャンス。10番・白川浩人が右サイドから上げたクロスが逆まで流れ、それを4番・佐藤が中へ折り返す。さらに中央で待っていた34番・類家暁がダイレクトボレーを放つが、こちらも枠の左外へ。神大ペースで進んだ前半は、スコアレスで終了した。

 スコアが動いたのは後半開始直後の47分。東学大の10番・鈴木魁人が、相手DFを背負った状態で9番・後藤健太へと浮き球のパスを送る。それを9番・後藤がダイレクトで落とし、11番・河田稜太へ。11番・河田は、GKを冷静にかわした後、中へと折り返して、最後は9番・後藤が押し込んで東学大が先制。神大守備陣を鮮やかに崩してのゴールだった。その後も、前半とは打って変わって東学大ペースで試合が進む。61分と69分には神大の13番・新井がシュートを放つが、シュートに勢いはなく東学大GK1番・栗原巧太郎が落ち着いて処理。88分には、東学大にビッグチャンス。深い位置でボールを奪った後、9番・後藤、19番・丹野雄斗、10番・鈴木とパスをつないだ後、7番・住田将が右足で狙いすましたシュートを放つが惜しくも枠の右。追加点とはならなかった。

 両チーム負けられない中での試合は、チャンスでしっかりと決め、固い守備で相手にゴールを許さなかった東学大がウノゼロで勝利。一方の神大は今節の敗戦で自動降格圏内の11位に転落。前半のチャンスを活かせず痛い敗戦となった。


産業能率大学 対 立教大学


 前節退場者を出しながらも勝利を掴み、その流れのまま今季初の連勝を狙う産業能率大学(勝点7・暫定7位)と、延期試合等があり約4週間ぶりの関東リーグの試合となる立教大学(勝点5・暫定11位)との一戦。

 試合は序盤から一進一退の攻防が続いた。自陣から丁寧にパスを繋いでゴールに向かう産能大に対して、立教大はセンターバックの2番・堀博昭と34番・小林慶太を中心に産能大の攻撃を弾き返す。守備からリズムを作った立教大は、徐々に試合の主導権を握り始める。やがて13番・立川将吾や18番・室野雄飛が果敢にシュートを放つが、産能大もGK16番・菅野九十九が再三好セーブを見せて得点を許さない。両者一歩も譲らないまま前半はスコアレスで折り返した。

 産能大はハーフタイムに9番・菅原龍之助と8番・金子雄大をピッチに送り出し、更なる攻勢に出る。一方の立教大も前線2列目の選手をそれぞれ交代し、攻撃の活性化を図る。そんな中、産能大は10番・城定幹大が果敢な攻撃を仕掛け、ペナルティーエリア付近でフリーキックを獲得。14番・中村友哉が狙いしましたシュートを放つが、これは惜しくもポストに阻まれる。スコアレスのまま試合終了かと思われた87分、ついに試合が動く。立教大はゴール前で細かくパスを繋ぎ、途中出場の10番・長谷川佳輝からのパスを、キャプテン6番・穴吹瞬平がうまく収めてシュートに持ち込みゴールネットを揺らす。立教大に待望の先制点が生まれた。

 産能大の果敢な攻めを最後まで耐えた立教大が、開幕戦以来となる勝利を収めて11位から7位に大きくジャンプアップ。対する産能大は試合終了間際の失点で痛い敗戦。対照的に7位から10位へと後退した。


関東学院大学 対 東洋大学


 混戦状態の中位グループから一歩抜け出したい関東学院大学(勝点6・暫定8位)と勝利で首位を奪いたい東洋大学(勝点11・暫定3位)との一戦。

 前半立ち上がりは東洋大がボールを支配する時間が続いた。試合が動いたのは35分。関学大のDFが、ペナルティーエリア内に進入した東洋大の選手を倒して東洋大にペナルティーキックを献上。東洋大は、このペナルティーキックを7番・横山塁がきっちり決めて先制する。するとその直後の39分、今度は関学大のコーナーキックが直接ゴールへと吸い込まれる。同点かと思われたが、ゴール前のプレーで関学大にファウルを取られてノーゴールに。結局、前半は東洋大が1-0のリードで終わった。

 後半は、1点ビハインドの関学大がボールを支配した。関学大は56分、16番・藤本裕也のスローインから8番・狩野海晟がドリブルでゴール前に抜け出す。最後は34番・土井紅貴が、8番・狩野からのパスをダイレクトでゴールに流し込み、関学大が同点に追いつく。その後は両チーム一進一退の攻防が続き、スコアは動かず1-1のまま試合は終了。両チーム勝点1を分け合う結果となった。


中央大学 対 日本大学


 前節は引き分けも開幕からの無敗記録を継続中の中央大学(勝点12・暫定2位)と、同じく前節は引き分けて中位グループに留まる日本大学(勝点8・暫定5位)の一戦。

 比較的涼しい気温の中で行われた一戦は、しかし開始1分で中央大の10番・髙岸憲伸が負傷交代を余儀なくされるアクシデントに見舞われる。だが、中大は慌てることなくボールを保持し、31番・鎌田蓮と14番・堀脩大を中心にゴールへと迫る。対する日大はボールを奪うと両サイドに素早く攻撃を展開。速攻を試みるが、こちらも得点を決めるまでには至らない。25分過ぎからは中大がさらに攻勢を強める。8番・山﨑希一の鋭い仕掛けや2番・岡井駿典のクロスから幾度となくゴールに迫るが、日大の堅い守備を崩せず、スコアレスで前半は終了した。

 後半に入ると日大は56分に11番・荻原翼を投入。すると試合が動き出した。味方のパスから裏に抜け出した11番・荻原がペナルティーエリア内に侵入したところを、中大の3番・牛澤健が倒してしまい、日大がペナルティーキックを獲得する。これを荻原自身が左隅に思い切り沈め、日大が60分に先制点を挙げる。中大はその直後に7番・田邉光平を投入。まずはポゼッションの回復を試み、試合の流れは中大に。しかしゴールネットを揺らすことなく迎えた90分、終了間際に再びスコアが動く。中大は5番・和田悠汰の縦パスを受けた7番・田邉が、右足を思い切り振り抜きゴール左隅にシュートを沈める。中大が土壇場で引き分けに持ち込み、ほどなくタイムアップ。試合はドローに終わり、中大が無敗記録を7に伸ばした。




 今節、中大は日大に引き分けて勝点1を積み上げるにとどまったが、東京国際大学と東海大学の試合が延期になった関係で東国大を勝点で上回り、暫定ながら首位に躍り出た。降格圏に沈む立教大は、試合終了間際の決勝点で開幕戦以来の白星。11位から7位へと順位を大きく上げた。一方、最下位に沈む専大は、3試合負けなしの日体大と対戦。得点をあげることができず痛い敗戦。降格圏を脱することができなかった。例年以上に接戦の続く本リーグ戦。毎節大きく順位が変動する混戦模様だけに、次節の戦いにも要注目だ。

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