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JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦・1部第5節マッチレポート

2022/08/05


 『JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦【前期】』1部リーグ第5節は、7月30日(土)に延期分の1試合が行われた。


法政大学 1-0 桐蔭横浜大学


 桐蔭大を上回る3位を目指し、直接対決で勝利が欲しい法政大学(勝点17・5位)と、前期を2位でフィニッシュするため、こちらも勝利が欲しい桐蔭横浜大学(勝点19・3位)の一戦。

 最初にチャンスを掴んだのは法大だった。5分、ピッチ中央でボールを受けた8番・渡邉綾平が、左サイドに大きく展開。これを受けた7番・若林龍がペナルティーエリア付近までドリブルで持ち込み、ゴール正面、ペナルティーエリア手前に走り込んだ8番・渡邉へパス。ダイレクトで強烈な右足シュートを打つが、これはポストに阻まれる。さらにはこぼれ球を拾った22番・久保征一郎がシュートを放つが、これは枠を外れてゴールならず。11分、今度は桐蔭大にチャンス。相手DFのパスミスに反応した11番・寺沼星文がペナルティーエリア手前でボールを奪うが、シュートは相手DFに弾かれる。そのこぼれ球を拾った9番・山田新のシュートも相手DFに阻まれる。さらには、そのこぼれ球に反応した10番・水野颯太がシュートを放つが、シュートに勢いはなく相手GKが冷静にキャッチ。その後は両チーム共に何度かチャンスを作りながらも、得点には至らず、0-0で前半終了。

 後半開始早々の55分、法大にビッグチャンスが訪れる。相手陣地で鮮やかなパスワークから相手を翻弄すると、FWの22番・久保へ鋭い縦パスが入る。絶好の位置でパスを受けた22番・久保は左足でシュートを放つが、ゴールを決めきれない。しかし直後の59分、法大に待望の先制ゴールが生まれる。ピッチ中央でボールを受けた7番・若林が、ペナルティーエリア左側に走り込んでいた26番・中川敦瑛に縦パスを入れる。26番・中川(敦)は、ゴール手前までドリブルでボールを運ぶと、逆サイドのゴール前に走り込んできた19番・髙橋馨希にパス。これを19番・髙橋が右足で冷静に押し込む。19番・髙橋は、今季5得点目をマーク。得点ランキングも4位タイに着けている点取り屋の活躍で、法大がついに均衡を崩した。対する桐蔭大は、11番・寺沼、9番・山田の強力な2トップを中心に攻撃し続けるが、法大の守備を崩せないまま試合終了。法大が1-0で勝利を収めた。

 法大は勝点を20に伸ばし、桐蔭大を抜いて3位浮上。一方の桐蔭大は4位に後退した。勝利すれば2位に浮上できたこともあり、非常に痛い敗戦となった。この試合をもって、関東大学サッカーリーグ戦【前期】1部リーグの全試合が消化された。新型コロナウイルス感染症の影響で第5節までの延期を余儀なくされ、出遅れた感のあった法大も最終的には3位に躍進。昨季は9位に沈んだ桐蔭大も、今季は上位争いに加わっている。ここまでの結果をもって、両チーム後期リーグをどのように戦うか期待したい。







 『JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦【前期】』1部リーグ第5節は、5月22日(日)に延期分の1試合を行った。


駒澤大学 0-2 国士舘大学


 今季2勝目を目指す駒澤大学(勝点4・暫定10位)と、2連勝で上位グループ進出を狙う国士舘大学(勝点7・暫定6位)の一戦。
両チームは前半からスピード感のあるサッカーを展開。駒大は、19番・松本ケンチザンガへのロングボールを起点に攻撃を仕掛け、国士大はDFラインからパスを回しつつ攻撃を組み立てる。しかしスコアは動かず、0-0のまま前半終了かと思われた44分、国士大が均衡を崩す。国士大は右サイドで14番・布施谷翔がキープし、8番・東條敦輝へパス。ボールを受けた8番・東條がドリブルから早いタイミングでクロスを上げると、ファーサイドでマークを外していた9番・高橋尚紀が右足で合わせて先制点。さらに国士大は、立て続けの45分にも追加点を挙げる。カウンターからボールを受けた15番・綱島悠斗が時間作り、高い位置からクロスをあげる。そこに駆け上がってきた8番・東條がダイレクトでシュート。一度は駒大DFにブロックされるものの、こぼれ球を自ら流してこんで2点目をマーク。前半終了間際に国士大が畳み掛け、0-2とリードを広げて折り返した。

 後半に入り、追いつきたい駒大は33番・小林栞太、2番・塚原舜介のロングスローを駆使。積極的な交代などで流れを変えようと試みる。しかし、国士大もGKの1番・飯田雅浩を中心にゴールを堅守。さらなる追加点をとるべく、カウンター攻撃で果敢に攻め込む。59分には、11番・古川真人のドリブルから落としたボールを、14番・布施谷がシュート。しかしこれは駒大GK1番・深澤颯人のビックセーブに阻まれる。79分にも、20番・弓場堅真が中央で競り勝ち、そのルーズボールに反応した27番・東川続がGKと一対一に。だが、またしても駒大GK・深澤がビックセーブで追加点ならず。両チーム、後半はGKがレベルの高いプレーを見せ、後半は得点が動かずに試合は0-2で終了。

 カウンター攻撃を上手く利用した国士大が、今季初の2連勝。延期試合で他大学の動きがなかったこともあり、順位を一気に上げて3位に浮上した。一方、直近の試合で待望の初勝利を挙げた駒大だったが、連勝はならず。少しでも勝点を増やして下位から脱したい駒大にとっては痛い敗戦となった。



 『JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦【前期】』1部リーグ第5節は、4月30日(土)に延期分をのぞく4試合行われた。


早稲田大学 0-3 東京国際大学 @東金アリーナ陸上競技場


 開幕から4戦未勝利で、今節こそ勝点3が欲しい早稲田大学(勝点1・暫定9位)と、対称的に開幕から4連勝中。昇格から一躍優勝候補に躍り出た東京国際大学(勝点12・暫定1位)。チーム状況が正反対の大学同士の一戦。

 試合開始から流れを掴んだのは東国大だった。14分、ペナルティーエリア手前でクリアボールを拾った10番・落合陸がゴール前に浮き球のパスを送ると、9番・佐川洸介がダイレクトシュートを放つ。ボールは惜しくも枠を外れるが、東国大は9番・佐川がシュートした直後にファウルを受けてペナルティーキックを獲得する。しかし、キッカーの9番・佐川のシュートはゴールポストに弾かれ先制点とはならず。一方の早大も18分に7番・安斎颯馬が右サイドの突破からコーナーキックを獲得。8番・山下雄大のボールを、この日キャプテンマークを巻いた22番・平瀬大が頭で合わせるが、こちらもクロスバーの上に外れる。どちらも決定機を決められない中、試合が動いたのは前半終了間際の45分だった。東国大は7番・森大輝のコーナーキックから、6番・熊坂光希が高い打点のヘディングシュートを放ち待望の先制点をあげる。

 後半に入ると東国大はさらに攻勢を強め、58分には途中出場の15番・村木龍晟が投入直後にペナルティーエリア内で倒され、この試合2度目のペナルティーキックを獲得。このチャンスを10番・落合が冷静に決め、東国大が追加点を得る。さらに試合終了間際の90+3分、8番・重野祥輝が左サイドから中央に持ち込み強烈なシュート。これがゴールネットを揺らし、東国大がダメ押しの3点目。3得点を挙げた東国大が、3試合目となる完封勝利で早大を下した。

 東国大が危なげなく勝点3を獲得し、開幕からの連勝を5に伸ばして首位を独走中だ。対する早大は5戦勝ちなしで、今節も低迷から抜け出すことは叶わなかった。


流通経済大学 0-3 順天堂大学 @東金アリーナ陸上競技場


 今季はここまで勝ち無しと、そろそろ勝点3がほしい流通経済大学(勝点1・暫定11位)と、連敗脱出を目指す順天堂大学(勝点3・暫定7位)の一戦。
序盤は順大ペースで試合が進んだ。順大は8番・山﨑大地を中心とした安定した守備から、19番・樋口堅大と25番・清水勇貴の勢いある2トップに攻撃をつなげる。対する流経大は序盤こそ相手の攻撃に苦戦したものの、徐々に流れを引き寄せてチャンスをうかがう。14番・熊澤和希、6番・藤井海和といった昨季リーグ戦優勝経験メンバーがチームを牽引。35分には12番・根本健太がペナルティーエリア外から強烈なミドルシュートを放つなど、得点機を作りながらも、ともにゴールネットを揺らすまでは至らず、0-0で試合を折り返した。

 後半に入り、拮抗した展開となった試合を動かしたのは順大だった。61分、順大は8番・山﨑のロングボールに25番・清水が抜け出し、トラップからドリブルを開始。そのままペナルティーエリアに侵入すると、流経大DFのファウルを誘いペナルティーキックを獲得する。これを25番・清水自らがゴール真ん中に蹴り込み、順大が先制する。これで勢いに乗った順大は70分、途中出場の22番・井上真成が流経大DFのクリアボールを拾ってクロスボールを上げる。これを36番・三輪椋平がヘディングで押し込み、0-2とリードを広げる。さらに78分には、6番・安島樹のパスを25番・清水がフリック。これに反応した22番・井上が冷静に流し込み、試合を決定づける3点目をマーク。その後は危なげない試合運びでリードを保ち、0-3のまま試合終了。

 この勝利で、順大は連敗を2で止めることに成功。対する流経大は2試合連続の無得点と苦しい状況。今季初勝利も次節以降へおあずけとなった。


筑波大学 2-1 拓殖大学 @県立保土ケ谷公園サッカー場


 今季初勝利を目指す筑波大学(勝点2・暫定8位)と、前節に逆転勝利を収め勢いに乗る拓殖大学(勝点7・暫定4位)の一戦。

 試合は序盤から筑波大ペースとなった。筑波大は前線からの積極的なプレスで拓大にボールを握らせず、13番・角昂志郎がボールを奪って果敢にドリブルで仕掛ける。すると28分、13番・角のコーナーキックに5番・林田魁斗が頭で合わせる。シュートは拓大GK1番・高麗稜太が止めたものの、こぼれ球を7番・山内翔が押し込み、筑波大が先制する。筑波大は続く38分にも、10番・岩本翔のスルーパスに反応した2番・三浦雅人が相手GKとの1対1を冷静に決めて追加点。2-0と筑波大がリードを広げ、試合を折り返した。

 2点を追う拓大は、ハーフタイムに11番・加藤悠馬に替え前節2得点を決めて絶好調の10番・日野翔太を投入。拓大は後半立ち上がりからアグレッシブな攻撃で筑波大ゴールに迫る。58分には、10番・日野が3番・関根大輝のパスカットのこぼれ球を拾い、ペナルティーエリア付近からロングシュート。これがゴール左隅に決まり、2-1と拓大が1点を返す。終盤には、なんとしても勝点が欲しい拓大が猛攻を仕掛けるが、筑波大もGK1番・髙山汐生を中心に体を張った守備で得点を許さない。勝利への想いがぶつかり合った好ゲームは、2-1で拓大の猛追を振り切った筑波大が制した。

 筑波大は待望の今季初勝利を挙げて7位に浮上。一方の拓大は順位こそ変わらないものの、上位グループに勝点差を広げられるなど手痛い一敗となった。




明治大学 2-0 東洋大学 @県立保土ケ谷公園サッカー場


 連勝を繋げ、首位・東京国際大学との差を縮めたい明治大学(勝点9・暫定2位)と、前節の劇的勝利で勢いに乗り、連勝を伸ばして順位を上げたい東洋大学(勝点6・暫定5位)の一戦。

 試合序盤は東洋大がボールを支配する展開に。東洋大は9番・室井彗佑を起点としたサイド攻撃でチャンスをつくるが、なかなかゴールには繋がらない。決めきれない東洋大に対し、先に決定機をモノにしたのは明大だった。28分、明大はペナルティーエリア付近でフリーキックを獲得。キッカーの7番・田中克幸がファーサイドに送ったボールを、23番・山田梨功が折り返す。それに反応した20番・太田龍之介が、トラップからのボレーシュートでゴールネットを揺らし、先制点を獲得。その後は東洋大も明大ゴールに迫るが、得点には至らない。1-0のまま前半終了かと思われたが、明大に再び決定機。42分、明大は10番・佐藤恵允が右サイドから仕掛けると、中央にフリーの状態で待つ7番・田中へパス。7番・田中がこれを冷静にゴールに流し込み、明大が追加点を挙げる。試合は、明大2点のリードで折り返した。

 後半に入っても、東洋大は前半同様に積極的なサイド攻撃を仕掛ける。14番・井上怜のドリブル突破から9番・室井にボールがわたるが、得点を決めることができない。その後は両チームゴールネットを揺らすことなく2-0で試合終了。

 連勝で勢いに乗りたい両チームの対戦は、決定機を確実に得点へとつなげた明大に軍配が上がった。明大は4連勝で勝点を「12」に積み上げ、首位・東国大を猛追する。一方の東洋大は3試合目にして初黒星。シュート数は明大と同じ8本ながら、決定力の差が結果に出る形となった。





 東京国際大学の勢いが止まらず、ついに開幕5連勝。唯一の全勝チームとして、今節も首位を堅持した。それを追う2位・明治大学も東洋大を下して4連勝。3位以下に勝点5差をつけて、3差の首位・東国大を猛追する。開幕から2分1敗と勝利から遠ざかっていた筑波大学は今節でついに初勝利。順位をひとつ上げて7位となり、ここからの巻き返しを狙う。一方、流通経済大学と早稲田大学は、今節も初勝利ならず。厳しい状況が続いている。

 次節の第6節は、5月14日(土)の14:00から流通経済大学龍ケ崎フィールドで流通経済大学対筑波大学の“茨城ダービー”が行われる。同じく14:00から江戸川区陸上競技場で駒澤大学と順天堂大学の試合が、県立保土ケ谷公園サッカー場では11:00から法政大学と拓殖大学、14:00から桐蔭横浜大学と東洋大学が対戦。5月15日(日)にはAGFフィールドで、11:00から国士舘大学対東京国際大学、14:00から明治大学対早稲田大学の試合が行われる。

 開幕から5連勝中の首位・東国大を止める大学ははたして――。昨季1位・流通経済大学、2位・駒澤大学は次節こそ今季初勝利を挙げられるのか。また次節でついに今季開幕を迎える法政大学の活躍にも期待したい。
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