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【結果・レポート】JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦・2部第5節

2024/05/27


 『JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦』【2部リーグ】第5節は、5月19日(日)に全6試合が行われた。


2部リーグ第5節 全結果・順位表





2部リーグ第5節まとめ


 2部リーグ唯一の無敗チーム、山梨学院大学がついに敗れた。首位に土をつけたのは4位の慶應義塾大学。前節、神奈川大学に敗れて初黒星を喫していたが、今節は首位相手に終始主導権を握る試合を展開。28分に村井亮友が右からゴール前に入れたボールを、塩貝健人が合わせて慶大が先制する。しかし山学大も両サイドからの攻撃でチャンスを作り、41分には中田開人が鮮やかなイドルシュートを決めて同点に追いつく。「自分たちが攻めたあとでも、しっかり推進力をもって来るといのが山学大さんの力のあるところ」(慶大・中町公祐監督)。だが「いつもは選手たち自身に話し合いをさせて自分たちで問題解決させるが、今日に関しては迷いが出ないよう、あらかじめ今起きているエラーの確認と整理、改善を行った」(同監督)という慶大が、後半一気に畳み掛ける。前半以上に「自分たちでボールを握って」攻撃のギアを上げると、59分には田中雄大のコーナーキックを香山達明が頭で合わせて追加点。スコアを1-2とし再び慶大がリードを奪う。慶大は74分にも、塩貝がハーフウェイライン付近からドリブルで独走。シュートはGKに弾かれるものの、こぼれ球を角田惠風が拾いすかさず横パス。これを塩貝が落ち着いて押し込みダメ押しの3点目を上げる。一度は追いつかれた慶大だったが、後半に2得点を重ね、1-3で勝利を収めた。この結果、山学大は首位から陥落して3位に。一方の慶大は山学大と同勝点ながら得失点差で上回り2位に復帰した。



 山学大に代わって首位の座についたのは首位に勝点1差と迫っていた2位の日本体育大学。11位の城西大学相手に立ち上がりから主導権を握ると、32分に城西大DFのパスミスを拾った宮下菖悟が、そのままシュートを突き刺して日体大が先制する。さらに日体大は前半終了間際の43分、GKのこぼしたボールを吉崎太雅が拾い、それを篠田大輝がダイビングヘッドで叩き込み2点目をマーク。日体大は後半序盤の54分にも、吉崎が落としたボールを篠崎がミドルシュートで突き刺して追加点。0-3と城西大を大きく突き放した。しかし、ここから城西大の逆襲が始まる。城西大は3失点目直後の56分に鉾修平を投入すると、68分にも土田康太、馬場卓未のふたりを一気にピッチへと送り出す。するとこの起用が的中。まずは71分、GKへの厳しいプレスでボールを奪った斉藤涼優がそのまま押し込んで1点を返すと、5分後には吉川元輝の横パスを受けた馬場がシュートを放ち追加点。さらに81分、城西大はスローインからチャンスを作ると斉藤のクロスを受けた鉢がミドルシュートを放ち3点目。城西大がわずか10分間で3点を奪取し、試合を振り出しに戻した。だが、その5分後の86分、今度は日体大が反撃。日体大・佐藤恵介がポストの跳ね返りを押し込んも再びリードを奪う。この4点目が決勝点となり、試合は3-4で終了。接戦を制した日体大が勝点3を獲得し、今季リーグ初の首位に立った。


 ともに前節は引き分けに終わった3位の立正大学と7位の順天堂大学。勝点3差の両チームの試合は、どちらも決めきれないまま終盤に突入。このままスコアレスドローに思われたが、アディショナルタイム突入直後の90+1分、順大が鮮やかなカウンターからチャンスを作る。順大は相手ペナルティーエリア内でボールを奪うと、深い位置からロングキックを放つ。これに途中出場の齊藤慈斗が反応。相手DFとの競り合いを制してボールを収めると一気呵成にペナルティーエリアに侵入。そのまま右足を振り抜き、ゴール右下にシュートを突き刺し先制点を挙げる。終了間際のこのゴールが決勝点となり、試合は0-1で終了。これで3試合連続無敗となった順大が勝点を8に伸ばし5位に。4位に後退した立正大と勝点8で並んだ。



 連敗は避けたい5位・拓殖大学は、2勝目がほしい8位・産業能率大学とアウェーで対戦。スコアは後半に動いた。先制は拓大。64分、木村俊太の左からのクロスに岡本岳が頭で合わせてゴールネットを揺らす。しかし産能大も5分後の69分、岩﨑大翔が右サイドを切り崩してゴール前にクロスを入れると、鈴木琉矢がダイビングヘッドで同点弾。試合を振り出しに戻した。試合は1-1のままアディショナルタイムに突入。90+3分、フリーキックのチャンスを得た産能大は、キッカーの保竹駿斗がゴール右上に拓大GKが一歩も動けないシュートを決めて3-2に。劇的な逆転勝利を収めた産能大が2勝目を挙げた6位に。2連敗の拓大は7位に後退した。



 6位・神奈川大学はホームに最下位の立教大学を迎えて対戦。0-0で折り返し迎えた後半の52分、先手を取ったのはアウェーの立教大だった。ルーキー・吉田喬が神大GKにプレスをかけると、GKがミス。ボールを拾った吉田がすかさず横パスを入れると、これを松岡大起が押し込んでネットを揺らす。思わぬ失点を喫した神大だが、70分には中村大輝がペナルティーエリア内に切り込んだところを倒されてペナルティーキックを獲得。これを山本颯太が落ち着いて決めて神大が追いつく。だが立教大も諦めない。79分にフリーキックからチャンスを作ると、ゴール前は混戦状態に。そんな中、跳ね返ったボールを交代出場の飯村太基が蹴り込んで追加点。1-2と再び勝ち越しに成功した立教大が待望の初勝利を挙げて最下位を脱した。



 ともに前節待望の今季初勝利を挙げた9位・早稲田大学と10位・法政大学の直接対決。前半はともになかなかチャンスを作ることができずスコアレスで終了。スコアは後半一気に動いた。まずは54分、法大は細かくパスをつないで前線に上がるとペナルティーエリアの外からシュート。これは相手DFに当たるも、こぼれ球を小池直矢がゴール右隅に突き刺し、アウェーも法大が先制する。しかし62分、早大にビッグチャンスが訪れる。本保奏希がGKに倒されてペナルティーキックを獲得すると、これを駒沢直哉がゴール右に決めて試合を降り出しに戻した。早大はその4分後にコーナーキックを獲得。法大GKがこのコーナーキックをキャッチし損ねると、こぼれ球を伊勢航が押し込んで追加点。早大が立て続けのゴールで逆転に成功する。1点を追う立場となった法大は攻撃のギアを上げて猛攻を仕掛ける。すると82分、右サイドからカットインしようとした松村晃助が倒され、こちらもペナルティーキックを獲得。これを小湊絆が左下に沈めて2-2に。同点に追いついた法大だったが、あと1点は遠く2-2でタイムアップ。2勝目がほしい両チームだったが、勝点1を分け合うに留まった。



 上位グループに大きな動きがあった第5節。ついに首位に立った日体大がこのままその座を堅持するのか、それとも山学大の首位奪還なるのか。Jリーグとの掛け持ちながらも“出れば負けなし"、塩貝健人を擁する慶大の動向も見逃せない。次節・第6節は5月26日(日)に全6試合を開催予定だ。
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