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【結果・レポート】JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦・3部第6節

2024/05/28


 『JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦』【3部リーグ】第6節は、5月25日(土)に4試合、26日(日)に2試合が行われた。


3部リーグ第6節 全結果・順位表





3部リーグ第6節まとめ


 3部リーグ唯一無敗の首位・東京農業大学がついに敗れた。ホームに8位・青山学院大学を迎えての試合は、29分に細かなパスワークからチャンスを掴んだ青学大が先制。磯村慶人が確かなコントロールで抜け出しシュートを突き刺した。しかし東農大もその6分後に、藤井建悟フリーキックをゴール右上に直接決めて同点に追いつく。1-1の同点のまま迎えた後半、スコアを動かしたのは青学大だった。青学大は後半開始早々の47分、金子星太のコーナーキックに和田晃生が頭で合わせて追加点。青学大はこの1点のリードを守りきり1-2で試合終了。青学大が3勝目を上げて6位に順位を上げた。



 首位・東農大を勝点1差で追う2位・明治学院大学は、アウェーで4位・専修大学と対戦。勝点2差の上位チーム対決は、どちらも一歩も引かない展開となった。試合は早い時間帯に動いた。まずは開始早々の4分、明学大はDF大久保龍朋のロングキックに鈴木燦次が反応。そのままボールを収めるとシュートを流し込んで明学大が先制する。しかし専大もその5分後、戸田大翔のフリーキックを、先日松本山雅加入内定が発表されたばかりの松村巌が頭で合わせて同点に追いつく。その後は両者譲らないまま後半へ。後半も先に動いたのは明学大。62分、明学大は松本拓也、佐藤太星とつなぎ、最後は横パスを受けた鈴木太智が左足を振り抜いて2点目を挙げる。対する専大も攻撃のギアを上げて明学大ゴールを狙うが決めきることができない。だが80分、専大は伊澤壮平が倒されてペナルティーキックを獲得。これを伊澤自身が冷静に決めて専大も追加点。同点に追いついた。その後は両チーム追加点なく試合が終了し2-2でドロー決着。勝てば明学大は首位、専大も首位と同勝点に並ぶ可能性があったが、どちらも果たせず。しかし勝点1を積み上げたことで明学大は首位・東農大と同勝点に、また専大は3位と順位をひとつ上げた。


 唯一夕方キックオフとなった3位・國學院大學と10位・中央学院大学の試合。首位の東農大が敗れ、2位の明学大が勝てなかったことで、この試合の結果によっては國學大が首位に立つ可能性も。しかし前半はどちらかといえば中院大がペースを握り、國學大はチャンスらしいチャンスを作ることができない。だが中院大もゴールを決めるまでは至らず0-0のまま試合は後半に突入。両チーム試合の流れを変えるべく65分に中院大が、67分は國學大が選手2人を一気に交代。すると70分、中院大は丁寧なパスワークでラインを上げ、最後は交代出場の北村大がミドルシュートを放ち先制する。対する國學大も何度かチャンスを作るものの、最後までゴールを割ることなく試合終了。0-1で中院大が2勝目を挙げて順位をひとつ上げた。また、首位奪取の絶好の機会を逸した國學大は4位後退となった。



 なかなか降格圏を抜け出すことのできない11位・東京経済大学はホームに7位・平成国際大学を迎えて対戦。前半は両チームともなかなか決めきれず0-0のまま折り返しかと思われた。しかし前半終了間際の44分、平国大・屋宜和真が東経大の一瞬の隙をついてボールを奪取。前線にボールを入れると、これに松本琉聖が反応。そのまま個人技でペナルティーエリアまで持ち込み、左足を振り抜いて先制点を挙げる。1点のビハインドを負った東経大はしかし、後半に入ると反撃を開始。59分にフリーキックからチャンスを作ると、こぼれ球を熊倉大翔が押し込んで同点に追いつく。東経大はその後も積極的に攻撃を仕掛け、75分には丁寧なパスワークで相手の守備を崩すと、村岡瑛司の右からのクロスに吉田拳也が合わせて追加点。東経大が逆転に成功する。東経大はこのリードを守りきり2-1のままタイムアップ。待望の2勝目を挙げた。順位は11位と変わらないものの、10位に後退した平国大と同勝点に。また8位・9位に勝点1差に迫るなど、降格圏脱出の道筋が見えてきた。



 翌26日(日)に行われた2試合は、奇しくもどちらもドロー決着となった。

 勝点1差の6位・作新学院大学と9位・国際武道大学の試合は想定外の幕開けとなった。開始直後の1分、国武大のプレッシャーを受けた作新大DFがGKにボールを戻したものの、GKが前に出ていたためボールはそのままゴールへ。思わぬオウンゴールで国武大が先制する。しかし作新大もその3分後にスローインからチャンスを作ると、こぼれ球を拾った井出蓮がペナルティーエリアの外からミドルシュートを突き刺して同点に追いつく。その後は一進一退のまま試合は後半に突入。すると66分、国武大は作新大からボールを奪うと右サイドから攻撃を展開。岡田理央斗のクロスを花嶋亮が滑り込みながら押し込んで再びリードを奪う。作新大もアグレッシブな攻撃で1点を追うが、なかなか決めきることができない。このまま国武大が逃げ切るかと思われたが、アディショナルタイムに突入した90+2分にスコアが動く。作新大・濵田昂希が左サイドから入れたクロスをファーサイドの高田湊人が頭で合わせてゴール。土壇場で作新大が追いつき、2-2で試合終了。勝点1を分け合う結果となった。

 3部リーグで唯一白星のない共栄大は5位・亜細亜大学をホームに迎えて対戦。初白星を得るべく立ち上がりから積極的に攻め込む共栄大だが、どうしても亜大のゴールを割ることはできない。後半に入ると亜大も反撃を開始。亜大が試合の主導権を握るが、こちらも最後を決めきれず、スコアレスのままタイムアップ。勝点1を積み上げるに留まり、ともに順位を動かすには至らなかった。



 首位・東農大がついに敗戦。それに伴い上位グループの順位変動が予想されたが、2位以下のチームも勝ちきれず東農大が辛うじて首位の座を守った。しかし東農大と2位・明学大は同勝点で並び、3位以下は勝点1差で11位まで続く大混戦模様となった。この大混戦を勝ち抜くのははたして……。次節・第7節は6月1日(土)に3試合、2日(日)に3試合が開催予定。第7節では勝点2差の首位・東農大と3位・専大が対戦。専大は勝てば首位奪取の可能性もある要注目の一戦となる。
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