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【結果・レポート】JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦・3部第8節

2024/06/10


『JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦』【3部リーグ】第8節は、6月9日(日)に全6試合が行われた。

 前節、東京農業大学から首位を奪還した明治学院大学だったが、今節はその東農大に4-0と大敗。その結果、3部リーグはまたもや首位が動くこととなった。明学大に替わり首位に立ったのは、これが今季初首位となる専修大学。今節は最下位の共栄大学と対戦。共栄大に先制点を許す展開となったが、その後は怒涛の攻撃で得点を重ねまくり、終わってみれば9-1と大勝を収めた。この結果、首位は勝点17の専大、そして1差の勝点16で2位・東農大と3位・明学大が並ぶ。さらには東京経済大学に4-2で勝利した4位・青山学院大学が3連勝で勝点を15に。3部リーグの上位グループは、勝点2差内に4チームがひしめきあう混戦状態となった。

 青学大から勝点4差をつけられた5位・亜細亜大学以下は、こちらも11位までが勝点1差で連なる団子状態に。一時は首位争いをしていた國學院大學は、今節、国際武道大学に敗れて3連敗。7位に後退し上位グループとは差をつけられる形となった。また
今節は平成国際大学と作新学院大学、中央学院大学と亜細亜大学がともに引き分けの痛み分けに。さらなる混戦を引き起こしそうだ。


 3部リーグは今節をもっていったん中断し、各チームは6月13日(木)に開幕する『「アミノバイタル®」カップ2024 第13回関東大学サッカートーナメント大会』に参戦する。全国大会『総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント』出場を懸けて都県リーグも含めた全48チームが競うこの大会で、上位カテゴリーに勝利する"ジャイアントキリング”は生まれるのか。3部12チームの活躍に期待したい。


3部リーグ第8節 全結果・順位表





3部リーグ第8節マッチレポート



青山学院大学 4(1-0)2 東京経済大学 @青山学院大学緑ヶ丘グラウンド

 ともに2連勝中と好調な4位・青山学院大学と8位・東京経済大学の試合は激しいゴールの奪い合いとなった。先手を取ったのは青学大。13分、スローインの流れからボールをキープした磯村慶人が、ペナルティーエリア左からゴール右隅にシュートを突き刺す。磯村の3試合連続ゴールで先制した青学大は、後半開始早々の48分にも盛嘉伊人がフリーキックを直接決めてリードを2点差に広げた。しかし、ここから東経大が反撃を開始する。54分、東経大はゴールキックから一気呵成に前線に押し込むと、伊崎耕紀がゴール前でつぶされた、そのこぼれ球を中島洋之介が蹴り込んでまずは1点。さらにその3分後、古畑広太郎の左からのロングパスにタイミングよく合わせた岡田倫太朗のヘディングシュートは、相手GKの頭上を越えてゴールへ。東経大がわずか3分間で試合を振り出しに戻した。その後は両チーム一進一退の攻防戦を繰り広げるが、77分にようやくスコアが動く。青学大は途中出場の黒田陸斗が相手のクリアボールを奪い、そのままペナルティーエリアに侵入。右足を振り抜いて勝ち越しの3点目を挙げる。さらに終了間際の90分、交代出場してわずか1分の高橋悠がダメ押しの4点目を決めてフィニッシュ。途中出場選手が結果を出した青学大が4-2で勝利した。3連勝を収めた青学大は、順位こそ変わらないものの首位グループを勝点2差内に捉える。リーグ戦の中断を前に絶好の位置につけ『「アミノバイタル®」カップ』に臨む形となった。


平成国際大学 1(0-1)1 作新学院大学 @平成国際大学サッカー場

 勝点1差の7位・平成国際大学は9位・作新学院大学をホームに迎えて対戦。ともに決め手を欠く中、32分には平国大がハンドの判定を受け作新大がペナルティーキックを獲得。これを元木玲音が冷静に沈めて作新大が先制する。ビハインドを負った平国大は、ハーフタイムに屋宜和真を投入。すると後半開始早々の47分、この屋宜が起点となり廣重温人がボールを持って攻め上がる。最後はパスを受けた松本琉聖が左足のシュートを突き刺して同点に追いついた。しかし、その後は両チーム決定機を逸したまま90分が過ぎタイムアップ。1-1のドローで勝点1を分ける結果となった。

中央学院大学 2(0-2)2 亜細亜大学 @中央学院大学つくし野総合グランド

 5位・亜細亜大学と10位・中央学院大学の一戦は、両チームの得点がセットプレーとペナルティーキックだけで決まるという展開となった。ともに低調な滑り出しとなった前半、先制したのは亜大だった。36分、亜大はコーナーキックからのこぼれ球を磯崎碧が頭で合わせてネットを揺らす。さらに前半アディショナルタイムの45+3分、またもや磯崎がコーナーキックから追加点。亜大が磯崎の2ゴールで0-2とリードして前半を終えた。しかし65分、作新大は左サイドからのカットインでペナルティーキックを獲得すると坂本治樹がこれをきっちりと沈めて1点を返す。作新大は終盤の85分にもペナルティーキックを獲得し、今度は北村大が決めて同点に。亜大は反撃に移ることはできず2-2のまま試合終了。ドロー決着の痛み分けとなった。


国際武道大学 2(1-1)1 國學院大學 @国際武道大学サッカー場

 ここ4戦白星がなく首位グループからの脱落を余儀なくされた6位・國學院大學と、5戦連続で勝利がなく降格圏の11位に沈む国際大学。不調が続くチーム同士の試合は、早い時間にスコアが動いた。13分、国武大は相手GKからDFへのパスをインターセプト。高い位置で攻撃を展開すると、平岡龍之介がこぼれ球を押し込んで先制する。その後は國學大もチャンスを作り、前半終盤の41分、磯丈成がペナルティーエリア手前から鮮やかなミドルシュートを突き刺して同点に追いつく。しかし後半開始早々の51分、今度は国武大がチャンスをつかむ。ハーフウェーライン手前からのフリーキックは鋭い弾道を描きそのままペナルティーエリアへ。これを花嶋亮が頭でつなぎ、最後は平岡が頭で合わせて追加点。平岡のこの試合2点目となるゴールで国武大が再びリードを奪った。その後も国武大が危なげない展開で國學大の攻撃を封じ、試合は2-1で終了。国武大が第2節以来、6試合ぶりの勝利を収めた。国武大は降格圏を脱し11位から一気に8位にまで浮上。7位に後退した國學大と勝点10で並んだ。


東京農業大学 4(0-0)0 明治学院大学 @東京農業大学世田谷キャンパスグラウンド

 首位・明治学院大学と勝点3差の3位・東京農業大学の上位直接対決。今節の3部リーグ要注目の一戦は、予想外のスコアとなった。立ち上がりから明学大が試合を優位に進めるものの、ゴールを決めきれず前半は両チーム無得点のまま終了。スコアは後半に大きく動いた。まずは後半序盤の55分、東農大は左サイド・ハーフウェーライン付近でボールを受けた藤井建悟がドリブルで駆け上がり一気にペナルティーエリアへ。そのまま相手DFをかわしてシュートを突き刺して先制点を挙げる。東農大は63分にも、ペナルティーエリア内で相手GKからボールを奪った牧野隼也が、そのまま左足のシュートを無人のゴールに流し込む。さらにその3分後にはスローインからチャンスを作ると、藤井のグラウンダーのクロスに筒口優春が合わせて3点目。前半はどちらかといえば押され気味だった東農大が、わずか10分強の間に3点のリードを奪った。明学大もすかさず反撃に移るが、3点差はあまりに大きい。逆に73分、東農大・藤井に自身のこの試合2ゴール目となる4点目を許し4-0に。接戦が予想された上位対決は、思わぬ大差がつく形で東農大が快勝した。敗れた明学大は首位を陥落し3位に後退。両チームは同じ勝点16に並んだが、得失点差で上回る東農大が順位をひとつ上げた。


専修大学 9(2-1)1 共栄大学 @専修大学生田北グラウンド

 前節で東京農業大学との上位対決に勝利した2位・専修大学は最下位の共栄大学と対戦。首位に王手をかけた緩みというわけではないだろうが、先制したのは共栄大だった。19分、共栄大は右サイドで専大のボールを奪うと素早く佐藤優心がつないで最後は山口登生が押し込む。早々に失点を喫した専大だが、最終ラインからロングパスに仲本隼翔が反応。道白優斗にマイナスのパスを出したところで道白が倒されて専大がペナルティーキックを獲得する。36分、専大はこのチャンスに道白自身がゴールを沈めて同点に。さらに44分、専大は道白がドリブル突破を仕掛け、ペナルティーエリアの右外からシュートを放つ。これは共栄大GKが弾くものの、こぼれ球を仲本が流し込んで追加点。専大が前半のうちに逆転に成功する。専大は後半序盤の52分にも、戸田大翔のミドルシュートがポストを直撃。しかしその跳ね返りを山下晶大が蹴り込んで3点目。すると、リードを広げた専大が70分過ぎからその攻撃力を爆発させる。70分、田中幸樹の右からのグラウンダーのパスに増田幸弥が左足で合わせて4点目。その後も75分に山下基成、78分に道白、80分に戸田、85分に田中、87分に戸田と、2~5分起きにゴールを決め続け、終わってみれば9得点をマーク。途中出場の戸田が2得点、増田が1ゴール3アシストの活躍を見せるなど交代起用も的中した。対する共栄大は79分に唐尼陽斗が2回目の警告で退場に。数的不利も重なり、後半だけで15本ものシュートを放つ専大になすすべなく試合を終えた。大勝を挙げた専大は、勝点を17に伸ばしついに今季初の首位の座に。『「アミノバイタル®」カップ』による中断期間を前に、最高の結果を残すことができた。
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