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【結果・レポート】JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦・2部第19節

2024/11/07


 『JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦』3部リーグ第19節は、10月27日(日)に全6試合が行われた。

 2位に2ゲーム差をつけて首位を快走する慶應義塾大学は、ライバル校である3位・早稲田大学と今年4度目となる対戦。この試合に勝利し、4位・順天堂大学、5位・立正大学が引き分け以下であれば1部リーグへの自動昇格が確定する状況だったが、後半開始早々、早大・松尾倫太郎に先制点を許す厳しい展開に。それでも62分、フリーキックから香山達明が決めて同点に追いつき、1-1のままドロー決着。順大、立正大ともに勝利したこともあり、慶大の1部昇格は次節以降に持ち越しとなり、早大は昇格圏外の5位に後退となった。
 また2位の日本体育大学と9位・拓殖大学の試合は拓大が先制するが日体大も終了間際の89分に同点弾を叩き込んで1-1で終了。両チーム勝点1を分け合った。

 上位3チームがそろって引き分けたことで、2位以下は大混戦模様となった。

 4位の順大は3部リーグ自動降格圏に沈む11位・立教大学と対戦。立教大に先制を許した順大だったが、すぐに今井啓太の2試合連続ゴールで追いつくと、終了間際に三輪椋平が決めて2-1で勝利。その順大に前節勝利を収めた5位・立正大は前半のうちに先制するものの、後半開始直後に最下位・城西大に追いつかれる。だが立正大は新山大地と多田圭佑が立て続けにゴールを決めて城西大を引き離し、3-1でフィニッシュ。両チームが白星を挙げたことで、3位以下の早大・順大・立正大の順位が変動。順大が3位、立正大が4位に順位を上げた一方、早大は5位に後退した。

 勝点2差の6位・法政大学と7位・産業能率大学の試合は、法大が試合序盤に揖斐俊斗のゴールで先制すると、怪我から復帰した小湊絆が追加点を決めて2-0とリード。法大は前半に挙げた2点を最後まで守り切り2-0で勝利した。

 これらの結果、2位・日体大と3位・順大は勝点同数となり、3位・順大から6位・法大までは勝点差1刻みで並ぶ大混戦模様となった。1部リーグへの自動昇格は2位まで、1部参入プレーオフ出場は3位となっており、残り3試合で「3位まで」を争う5チームの厳しい戦いが繰り広げられそうだ。

 また、3部参入プレーオフ出場権圏内の10位・山梨学院大学と対戦した8位の神奈川大学は、前半に挙げた先制点を最後まで守りきって1-0で勝利。この結果、神大は順位をひとつ上げて7位に。また日体大と引き分け勝点1を積み重ねた拓大も9位から8位に順位を上げてプレーオフ出場圏内から脱した。

 4月に始まったリーグ戦も残すところ3試合。11月3日(日)に全6試合が行われる第20節では、1部リーグ昇格と2部リーグ残留がかかった「城西大vs慶大」に大注目。慶大が試合に勝利し、2位・日体大、3位・順大のいずれかが引き分け以下の結果で、慶大の1部リーグ昇格が確定する。対する城西大にとっても負ければ3部リーグ降格がほぼ確定する"絶対に負けられない"戦いだ。その他にも、2部リーグ昇格圏入りを目指す4位・立正大と5位・早大の直接対決や、3部リーグ降格圏からの脱出を懸けた10位・山学大と11位・立教大など、1部リーグ昇格、2部リーグ残留を懸けた大一番が目白押しだ。


2部リーグ第19節 全結果・順位表





2部リーグ第19節マッチレポート



法政大学 2(2-0)0 産業能率大学 @法政大学城山サッカー場

 6位・法政大学は勝点2差の7位・産業能率大学と直接対決。試合は立ち上がりから法大が産能大を圧倒。法大は序盤の10分に揖斐俊斗がフリーキックを直接決めて先制。さらに6分後の16分、揖斐の右コーナーキックをファーサイドで大畑凜生が折り返し、最後は怪我から復帰した小湊絆が頭で押し込んで追加点。産能大に1本のシュートも許さないまま法大が2-0で試合を折り返した。

 後半は産能大も杉山佳宏にボールを集めて反撃に出るが、どうしても法大の守備を崩しきれない。結局、法大が前半に挙げた2点を最後まで守り切り2-0で勝利。法大は順位こそ変わらないものの昇格圏内まで1ゲーム差に。対して敗れた産能大は2部参入プレーオフ出場圏の9位へと後退することとなった。


立正大学 3(1-0)1 城西大学 立正大学熊谷キャンパスサッカー場

 ともに前節に勝利を収めた5位・立正大と12位・城西大学の対戦は、立正大が試合巧者ぶりを見せつける結果となった。試合は城西大が多くチャンスを作りながらも決めきれない時間帯が続く。すると前半終盤の41分、立正大は田中誠太郎が豪快なミドルシュートを決めて先制する。

 しかし城西大も後半早々の49分、左サイド・北条真智からのスルーパスにゴール前へと抜け出した佐藤遼が、GKとの一対一を制してゴールネットを揺らす。城西大はその後も積極的に攻撃を仕掛けるが、どうしても追加点を挙げることができない。すると64分、立正大は新山大地が鮮やかなミドルシュートを決めて勝ち越し点を挙げると、76分には川上航立のロングパスを多田圭佑が押し込んで試合を決定づける3点目。城西大を引き離し、3-1でフィニッシュ。多田の2試合連続ゴールで勝利した立正大がジリジリと順位を上げて4位に。自動昇格圏の2位・日本体育大学まで勝点1差に迫った。


順天堂大学 2(0-0)1 立教大学 @順天堂大学さくらキャンパスサッカー場


 前節逆転負けを喫した4位の順天堂大学は3部リーグ自動降格圏に沈む11位・立教大学と対戦。試合は後半に動いた。68分、立教大は加藤遼太朗が右サイドから仕掛け、嵯峨康太とのワンツーでゴール前に抜け出すと右足を振り抜いて先制点を挙げる。しかし順大もその2分後、入江羚介の右サイドからのロングスローに宮川歩己が頭で合わせる。しかしこれは立教大GKが弾くものの、こぼれ球を今井啓太が押し込んで同点に。今井の2試合連続ゴールで試合を振り出しに戻した順大は、その後も何度となく立教大ゴールに迫るがなかなか追加点を挙げることができない。だが試合も最終盤に差し掛かった87分、順大は岩井琢朗の右からクロスを三輪椋平が合わせて逆転に成功。2-1で勝利した順大は3位に再浮上。1部自動昇格圏の2位・日体大と同じ勝点32で並んだ。


神奈川大学 1(1-0)0 山梨学院大学 @神奈川大学中山キャンパストラック内フィールド

 8位の神奈川大学は3部参入プレーオフ出場権圏内の10位・山梨学院大学と対戦。前半は2部リーグ残留のためにも負けられない山学大が主導権を握って攻撃を仕掛けるが、先制点を上げたのは神大だった。神大は30分、スピーディーなパスワークで前線にボールを運ぶと、田畑麟のパスを受けた海貝俊輔が技アリの左足ミドルを放ちゴールネットを揺らす。
 1点を追う山学大は後半頭から秋元琉翔を投入して追撃するが、神大は前半に挙げた先制点を最後まで守りきって1-0でタイムアップ。3試合ぶりに勝利を収めた神大は順位をひとつ上げて7位に。一方、これで6試合白星のない山学大は降格圏外の8位と勝点5差が開く厳しい状況となった。


慶應義塾大学 1(0-0)1 早稲田大学 @慶應義塾大学下田グラウンド

 2位に2ゲーム差をつけて首位を快走する慶應義塾大学は、3位・早稲田大学と今年4度目となる"早慶戦"。この試合に勝利すれば4年ぶりの1部昇格の可能性もあったが、前半はどちらも決め手に欠き無得点のままハーフタイムを迎えた。

 後半開始早々にスコアを動かしたのは早大だった。早大は47分、谷村峻がゴール前にロングボールを入れると松尾倫太郎がDFふたりに囲まれながらもボールをキープ。そのままバウンドしたボールをゴールに突き刺して早大が先制する。ビハインドを負った慶大だったが、茅野優希、角田惠風、齋藤真之介らが攻撃を仕掛けて早大ゴールに迫ると、60分過ぎに右サイドでフリーキックを獲得。62分、田中雄大の放ったキックを香山達明が頭で合わせて慶大が同点に追いつき、早慶戦は1-1のままドロー決着。慶大の1部昇格は次節以降に持ち越しとなり、早大は昇格圏外の5位に後退となった。




拓殖大学 1(0-0)1 日本体育大学 @拓殖大学八王子国際キャンパスサッカー場

 2位・日本体育大学と9位・拓殖大学の試合は、2部参入プレーオフ出場圏から抜け出したい拓大が序盤から日体大を押し込む展開に。日体大の倍以上のシュートを放ちゴールに迫る拓大だったが、決めきれないまま0-0で試合を折り返した。

 ようやくスコアが動いたのは、後半も半ばに差し掛かった77分。拓大は中盤でボールを受けた糸永誠也が右外にパスを展開。川村舞弥がゴール前にクロスを入れ、ペナルティーエリア内でボールを収めた松村拓実がマイナスのパス。これを、ゴール前に上がっていた糸永が左足で合わせ拓大が待望の先制点を挙げる。拓大がこのまま逃げ切るかと思われたが、日体大も終了間際の89分、小林隆が最終ラインから放ったロングキックがゴール前でバウンド。相手GKが処理する前に、オボナヤ朗充於がすかさず押し込み1-1で終了。両チーム勝点1を分け合った。この勝点1で拓大は8位に順位を上げて降格圏から抜け出した。
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