『JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦』2部リーグは、4月13日(土)に5試合が行われた。残る1試合『⼭梨学院大学vs 関東学院大学』は6月14日(土)に行われる。
全国大会の優勝経験もある古豪・3チームが好調だ。前節、白星スタートを切った5チームのうち、3チームが今節も勝利し2連勝。勝点を6に伸ばして上位グループを形成している。
今節では、開幕勝利を挙げた5チームのうち、4チームが直接対決となった。
前節は1得点に留まった法政大は3ゴールを挙げて快勝。序盤の10分にFC東京内定・小湊絆がポストの跳ね返りを押し込んで先制すると、32分には小池直矢が追加点。さらに後半序盤の50分には、小湊がこの試合2ゴール目となる3点目を決めて試合を決定づけた。前節は14年ぶりの2部の舞台で初勝利を挙げた國學院大學だったが、アディショナルタイムに1点を返すのが精いっぱい。内定先の横浜F・マリノスに帯同する松村晃助の不在を感じさない安定した試合運びで、法政大学が2連勝となった。
前節は神奈川大学に先制点を奪われた早稲田大学だが、今節は開始早々の3分に伊藤猛志が久米遥太の右からのパスを押し込んで先制。だが、前節4得点の立正大も33分、早稲田大のハンドで得たペナルティーキックを藤浪宏樹が沈めて同点に。1-1で試合を折り返した。後半は早稲田大が優勢に試合を進め、73分には久米が中央突破をはかり、ペナルティーエリア手前から鋭いミドルを決めて勝ち越しに成功。久米の1ゴール1アシストの活躍で早稲田大が勝利。勝点を6に伸ばした。
前節は逆転勝利の駒澤大学はドロースタートとなった拓殖大学をホームに迎えて対戦。試合は激しいゴールの奪い合いとなった。駒澤大は序盤の9分に仁科星哉が先制点を挙げるが、その5分後には拓殖大・吉原優輝がボックス内で倒されてペナルティーキックを獲得。これを吉原自身がゴール右に決めて拓殖大が同点に追いついた。しかし駒澤大も27分、髙橋修斗のフリーキックを新垣陽盛が頭で合わせて再び勝ち越しに成功する。このまま駒澤大リードで前半を終わるかと思われたが、拓殖大は前半終了間際の45+4分、鮮やかなカウンターから松村拓実が2試合連続ゴールを決めて2-2に。シーソーゲームは、だが後半に入ると駒澤大がリードを広げる展開となった。駒澤大は53分に川口太誠がバウンドしたボールを豪快に蹴り込んで3度目となる勝ち越し点を挙げると、83分にも田邉望が技ありのループシュートを決めて勝負あり。駒澤大が4-2で拓殖大を突き放して2連勝を収めた。
前節は4失点という衝撃的な大半を喫した順天堂大学だが、今節は東京農業大学を相手に3発快勝。順天堂大は23分、栗原諒が中央突破から豪快なシュートを放ち先制点を挙げると、その4分後には松本愛己の左からのクロスを名須川真光が合わせて追加点。順天堂大は後半の54分にも、齊藤慈斗が倒されてペナルティーキックを獲得。これを齊藤自身が決め、2試合連続となるゴールで0-3とリードを広げた。東京農業大も多数のチャンスを作るがゴールが遠く0-3のまま試合終了。順天堂大は前節の得失点差"-3"を0に戻す3得点で初勝利。東京農業大の2部リーグ初勝利は、次節以降にお預けとなった。
痛恨の逆転負けでの今季スタートとなった神奈川大学は、ホームに産業能率大学を迎えての"神奈川ダービー"。試合は神奈川大が優勢に進め、前半は産業能率大にシュートを1本も打たせない展開となった。だが先手を取ったのは産業能率大。後半の62分、産業能率大はロングスローを起点にチャンスを作ると、最後は石田怜也が低い弾道のシュートを決めて先制点。このゴールが決勝点となり0-1で産業能率大が勝利。前節ドローの産業能率大はこれが初勝利となった。
2連勝の駒澤大、法政大、早稲田大の3チームがこのまま抜け出すのか、それとも"負けなし"の産業能率大が3チームを超えるのか。中2日で迎える第3節の結果に要注目だ。
※表示スコアはホーム対アウェーのスコアで表示。
2部リーグ第2節 全結果・順位表