【結果・レポート】JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦・2部第3節
2025/04/18
『JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦』3部リーグは、4月16日(水)に全6試合が行われた。
連勝中の駒澤大、法政大、早稲田大が今節も勝利し3連勝。得失点差の関係で順位の変動はあったものの、3チームが上位を堅持した。
その中で4ゴールを挙げるゴールラッシュとなったのが法政大学と早稲田大学だ。
法政大はアウェーで立正大学と対戦。法政大は35分に松田悠世のスルーパスを洪怜鎭が流し込んで先制点を挙げると、前半終了間際の44分にも相手のハンドで得たペナルティーキックを相澤デイビッドが沈めて追加点。後半開始早々の47分には、左サイドで小池直矢が相手を引き付けてパス。最後はフリーの松田が押し込んで3点目を挙げる。立正大もその4分後に笠井冠晟のゴールで1点を返すが、法政大も65分に交代出場直後の浅野直希が4点目を決めて立正大を突き放す。試合はこのまま1-4で終了し、前節に続く大量ゴールで勝利した法政大が得失点差で首位の座にたった。一方、早稲田大は序盤の11分、スローインから東京農業大学にチャンスを作られ失点。東京農業大が1点リードのまま後半を迎えた。だが、64分に相手のパスを奪うと山市秀翔がすかさず横パス。走り込んだ高橋作和がシュートを放ち同点に追いつくと、ここから早稲田大が反撃を開始する。その1分後に伊藤猛志が追加点を挙げて逆転に成功すると、76分にも柏木陽良のコーナーキックに伊藤が頭で合わせて自身2ゴール目となる3点目をマーク。さらに87分、柏木が鮮やかなミドルシュートでネットを揺らしダメ押しの4点目。先制点を奪われながらも、後半立て続けにゴールを重ねて早稲田大が4-1で快勝した。
同じ"連勝組"だが駒澤大学は、未だ勝点のない山梨学院大学に苦戦。立ち上がりから何度となくチャンスを作りながらも山梨学院大のゴールを割れず、無得点のまま後半を迎えた。スコアが動いたのは後半も終盤に入ろうかという75分。駒澤大は明石梓希のロングパスに今井拓人が反応。相手のマークにあいながら前線にボールを入れると、渡邉幸汰がペナルティーエリアに侵入しそのままシュート。これが決勝点となり、駒澤大が0-1で勝利。得失点差で首位の座こそ法政大に譲ったものの、勝点9をキープした。
勝点3差で4位につけるのは、"昇格組"の國學院大學だ。國學大は56分、長谷川幸蔵が40メートル近い距離からロングシュートを決めるとこれが決勝点となりウノゼロ勝利。前節は法政大に1-3で敗れ初黒星を喫したものの今節は少ないチャンスを活かして今季2勝目を挙げた。
同じくウノゼロ勝利で今季初勝利を収めたのは拓殖大学。ともに勝利のない関東学院大学との対戦は、立ち上がりから拓殖大が積極的に仕掛ける展開に。すると15分、拓殖大は川村舞弥が相手のバックパスをカットしてペナルティーエリアへ。そのまま左足を振り抜いてゴールネットを揺らす。拓殖大はこの1点を守りきって今季初勝利を挙げた。
前節に初勝利を挙げた順天堂大学は、終了目前で連勝を逃す結果となった。ホームに神奈川大学を迎えての試合は29分、森川楓大が右サイドから入れたグラウンダーのクロスを名須川真光が蹴り込んで順天堂大が先制する。順天堂大は前半アディショナルタイムの45+1分にも、神奈川大のペナルティーエリア付近でのパスを齊藤慈斗がカット。そのままシュートを放ち、齊藤が3試合連続となるゴールを決めて2-0で試合を折り返した。後半は順天堂大が2点のリードを守ったまま終盤へ。だが神奈川大は89分、ロングスローの流れから林賢人が決めて1点を返すと、終了間際の90＋5分に山本颯太のゴールで同点に追いつく。ほどなくしてタイムアップの笛が鳴り試合は2-2で終了。神奈川大が劇的な展開で勝点1を獲得した。
しかし、勝点1を重ねたことで順天堂大は6位から4位に浮上。同じ勝点4の産業能率大学が5位、拓殖大学が6位となった。今季未勝利は神奈川大学、山梨学院大学、関東学院大学、東京農業大学の4チーム。神奈川大学は今節勝点1を得たことで、未勝利チームの中では上位の9位に位置する。
このまま"トップ3"が上位固めに入るのか、それとも中位グループが待ったをかけるのか。まだまだシーズンは始まったばかり。今後の展開と4位以下のチームの奮起に期待したい。
※表示スコアはホーム対アウェーのスコアで表示。
2部リーグ第3節 全結果・順位表
