『JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦』3部リーグ第6節は、5月3日(土)に全6試合が行われた。
ここ数節は波乱が続いた3部リーグだが、第6節は全6試合で上位チームが"順当勝ち"。順位変動も少ない節となった。
首位・城西大学はアウェーで10位の東京経済大学と対戦。試合は後半序盤に大きく動いた。まずは55分、城西大はロングスローからチャンスを作るとゴール前の混戦の中、山本凜が押し込んで先制。だが東京経済大も61分、田中大夢が鮮やかなミドルシュートを決めて試合を振り出しに戻した。その後はどちらがゴールを決めてもおかしくない展開となるが、チャンスを手にしたのは城西大だった。69分、左サイドのロングスローからボールをつなぎ、最後は関野碧海が右足を振り抜いて勝ち越し点。これが決勝点となり、城西大が1-2で勝利し、首位の座を堅持した。
7位・作新学院大学をホームで迎え撃つのは首位・城西大を勝点2差で追う2位の明治学院大学。立ち上がりから試合の主導権を握った明治学院大は、21分に豊田怜央がペナルティーエリア右角から豪快に右足を振り抜いて先制する。後半も明治学院大が優勢に試合を進め、52分には鈴木太智の右からのロングパスに大竹駿が反応。ペナルティーエリア左から侵入してゴール前にボールを入れると、これを渡辺創太が合わせて追加点。その5分後にも大竹が3点目を決めて勝負あり。明治学院大が3-0で完勝し首位・城西大をピタリと追う。一方、敗れた作新学院大は順位をひとつ落として8位に後退した。
3位以下の勝点8グループ、専修大学、立教大学、中央学院大学もそろって快勝した。
専修大はアウェーで6位・青山学院大と対戦。試合は早い時間帯に動いた。まずは序盤の7分、専修大のコーナーキックをクリアーしようとした相手DFのボールが、そのままゴールネットを揺らして専修大がオウンゴールで先制。22分には、青山学院大学のDFがハンドの判定を受けペナルティーキックを献上。これを専修大・戸田大翔が冷静に沈めてスコアは0-2に。後半は両チームゴールを割ることができず0-2のまま試合終了。専修大が勝利し3位をキープ。青山学院大学は7位に順位を下げた。
4位・立教大学はアウェーで9位の亜細亜大学と対戦。強い風に苦しめられ、試合はどちらも決め手を欠く展開に。しかし35分、立教大は相手GKが弾いたボールを水野将人がキープ。前線に上がってきた山内勇聖にマイナスのパスを入れると、山内が左から上げたクロスに古里健人が逆サイドからダイビングヘッド。立教大はこのゴールを最後まで守りきって3試合ぶりの白星を挙げた。
前節は接戦の末、首位・城西大に敗れて初黒星を喫した5位・中央学院大学だが、今節は11位・国際武道大学を相手に完勝。前半はホーム・国際武道大の堅固な守備に苦戦。攻めあぐねて無得点に終わったが、57分にスコアが動く。玉置侑がペナルティーエリアに侵入して出したヒールパスを髙橋靖一が豪快に蹴り込んで先制。その10分後にも小澤天之祐のゴールで国際武道大を突き放し、0-2で試合終了。この結果中央学院大は得失点差で立教大を上回り、4位に順位を上げた。
12位・東京学芸大学と8位・共栄大学の試合は、開始早々にスコアが動いた。2分、東京学芸大は左サイドを生駒泰輝が突破。相手DFをひきつけてゴール前に入れたクロスを安達脩太が頭で合わせて先制点を挙げる。対する共栄大は33分に斉藤巧志を下げて石川幸稀を投入。するとこの采配が的中し後半序盤の53分、馬場翔太のパスに石川が合わせて同点に追いつく。さらに62分、大槻聡良のコーナーキックを高梨天馬が頭で合わせて共栄大が逆転に成功。東京学芸大は先制点を守れず初勝利ならず。逆転勝利の共栄大は8位から6位に浮上した。
上位3チーム、下位4チームの順位は変わらず、順位変動があったのは4位から8位までの5チームのみ。思わぬ"小休止"となった第6節だが、次節以降の3部リーグは再び大きな動きがありそうだ。5月6日(火・祝)に行われる第7節では、勝点2差の2位・明治学院大と3位・専修大が直接対決。同じ勝点11で並ぶ4位・中央学院大と5位・立教大の直接対決もあり、次節の上位グループは大きな変動がありそうだ。
※表示スコアはホーム対アウェーのスコアで表示。
3部リーグ第6節 全結果・順位表