『JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦』1部リーグ第9節は、5月24日(土)に4試合が行われた。明治大学、筑波大学、東洋大学、東京国際大学の天皇杯出場のため「東京国際大学vs明治大学」「東洋大学vs筑波大学」の試合は後日行われる。
首位・国士舘大学の勢いが止まらない。6位・中央大学をホームに迎えての試合では、序盤の11分に相手DFのパスミスを拾った小西脩斗が、ペナルティーエリア外から左足一閃。小西の2試合連続ゴールで先制すると、その後も試合の主導権を握り中央大にゴールを許さない。小西の先制点を最後まで守りきり国士舘大が1-0で勝利した。国士舘大はこれで6連勝。2位~5位チームより消化試合が1~2試合多い状況ではあるものの、2位以下にきっちりと勝点2差以上をつけて首位をキープした。一方、中央大はまさかの3連敗で7位に後退した。
その国士舘大を勝点2差で追う2位の日本体育大学は5位の日本大学と対戦。試合は序盤から動いた。12分、日本体育大は丁寧なパス回しで日本大のディフェンスラインを崩すと、最後は今季初スタメンとなるスタチオーリ ミケーレが体勢を崩しながらも押し込んで先制。25分にも松山北斗が井上斗嵩のスルーパスに抜け出し、DFを振り切ってゴールネットを揺らす。2点を許す形となった日本大学だが、30分には長谷川皓哉のシュートがバーに当たって跳ね返ったところを、平尾勇人が頭で押し込んで1点を返し、2-1で試合を折り返した。1点を追う日本大は後半頭から大久保帆人を投入し、試合の流れを引き寄せようとする。だが日本体育大は61分、橋本マリーク識史が相手陣地でボールを奪うと一気にサイドを駆け上がり、前線の米陀大洋に浮き球のパス。するとゴール前に上がってきた橋本が米田からパスを受け、そのままゴール左隅へと流し込んで追加点。橋本の鮮やかなカウンターで日本体育大が3-1と日本大を突き放した。その後は日本大も何度となくチャンスを作るが、決めきることができず3-1で試合終了。日本体育大が5連勝で首位・国士舘大を勝点2差のまま追う。
10位・慶應義塾大学はホームで11位・流通経済大学と直接対決。前半は両チーム低調な滑り出しも相まってなかなかチャンスを作れないまま0-0で終了。スコアが動いたのは後半序盤の58分。慶應義塾大のパスミスをカットした流通経済大が、そのままボールをつないでゴール前へ。最後はルーキー・山野春太がGKをかわしてシュート。山野の2試合連続となるゴールで流通経済大が先制する。このまま逃げ切りたい流通経済大だったが、アディショナルタイムも終わろうかという90+7分にまさかの展開。コーナーキックを得た慶應義塾大は、田中雄大のキックをゴール前まで上がっていたGK・洪潤太が頭でつなぎ、齋藤真之介が倒れ込みながらもシュート。これが決まり、土壇場で慶應義塾大が同点に追いつく。慶應義塾大の得点直後に終了の笛が鳴り、1-1で試合終了。流通経済大はまたもやリードを守りきれず、痛恨のドロー決着となった。
また7位・東海大学と再び最下位に後退した12位・桐蔭横浜大学の試合はどちらも決定機を作れず、0-0のままスコアレスドローに。しかし、勝点1を重ねたことで東海大学は順位をひとつ上げて6位になった。
※表示スコアはホーム対アウェーのスコアで表示。
1部リーグ第9節 全結果・順位表