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【結果・レポート】JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦・3部第10節

2025/05/26


 『JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦』3部リーグ第10節は、5月24日(土)に2試合、25日(日)に4試合が行われた。

 前節に初の首位に立った立教大学だが、わずか1試合でその座を明け渡すこととなった。3戦連続のドローで足踏みが続く6位・専修大学をホームに迎えての試合は、開始早々の3分に水戸ホーリーホック内定・嵯峨康太がフリーキックを直接決めて立教大が先制する。しかし後半に入ると専修大が反撃を開始。58分、戸田大翔のロングキックを受けた松本皐誠が右サイドからゴール前にクロス。これを道白優斗が頭で合わせて専修大が同点に追いつく。その後は専修大が押し込み、立教大は防戦一方になるもスコアは動かない。試合は1-1のままアディショナルタイムに突入。このままドロー決着かと思われた矢先にゴール前で仲本隼翔が倒されて専修大がペナルティーキックを獲得する。90+5分、戸田がゴール左隅にキックを沈めて専修大が追加点。終了間際の劇的なゴールで専修大が1-2と逆転に成功し、4試合ぶりとなる勝利を収めて順位を5位に上げた。

 現在4連勝中、首位と勝点18で並ぶ2位・共栄大学は7位の青山学院大学と対戦。試合は終始、ホームの共栄大が主導権を握る展開となったが、どうしても青山学院大のゴールを割ることができない。両チーム無得点のままアディショナルタイムに突入し、このままスコアレスドローで終わるかと思われた。だが90+3分、青山学院大はフリーキックを起点にゴール前にボールを入れると、最後は交代出場の田口裕真が頭で合わせる。押し込まれていた青山学院大が少ないチャンスを活かし、土壇場で決勝点を挙げ0-1で勝利。青山学院大は前節の城西大に続き、共栄大にも勝利する"上位キラー"ぶりをいかんなく発揮した。



 上位2チームが敗れる中、注目されたのがともに勝点17の3位・4位直接対決、城西大学と明治学院大学の試合だ。ともに前節は黒星を喫しているだけにこれ以上負けるわけにはいかない。前半は拮抗した展開となり両チーム無得点のまま後半に突入。すると後半開始早々にスコアが動く。46分、城西大は佐藤遼が右サイドから攻撃を仕掛けゴール前にクロスを入れる。これをファーサイドの北条真智が合わせて城西大が先制。対する明治学院大もすぐに体勢を立て直して城西大陣地に攻め込み始める。71分にはペナルティーエリア前でボールをキープした大竹駿が、田中颯真にボールを預けてゴール前へ。再び田中からパスを受けると、滑り込むようにしてシュートを押し込んで同点に追いつく。このゴールで勢いに乗った明治学院大は80分にも大谷悠人がミドルシュートを突き刺して逆転に成功。そのまま1-2で勝利を収めた。

 勝点1差の上位2チームが敗れたため、上位4チーム中で唯一白星を挙げた明治学院大が首位に浮上。首位の立教大は2位に、2位の共栄大は3位に後退した。またこれで2連敗、そして4試合勝利のない3位の城西大も4位に順位を落とした。


 首位周りが入れ替わった上位に対し、中位~下位グループに大きな変動はなかった。

 5位・作新学院大学はアウェーで8位・中央学院大学と対戦。激しいゴールの奪い合いとなった試合は、序盤からスコアが動いた。先制点は中央学院大。11分、高良陸斗のフリーキックを杵渕充玖が頭で合わせてゴールネットを揺らす。対する作新学院大も24分、スローインからのゴール前の混戦を軽部倭太琉が押し込んで同点に追いつくと、36分には濱田昂希の左からのクロスを秋元泰喜がダイレクトシュート。逆転に成功し、作新学院大が1-2とリードして試合を折り返した。ビハインドを負った中央学院大は後半、早めの選手交代で試合の流れを変えようとするが、逆に67分、明治学院大・濱田昂希がペナルティーエリアのすぐ外から鮮やかなドライブシュートを決めて3点目を獲得。1-3と中央学院大を突き放した。だが、中央学院大は最後まで粘り強くゴールを狙い、終盤の84分に交代出場したばかりの横山聡がゴール前にパス。これを、右サイドからオーバーラップしてきた長谷川基尊がゴール右隅に突き刺して1点差に詰め寄る。さらに終了間際の90+1分、ゴール前でのこぼれ球を橋本拓人が倒れ込みながらも押し込んで3点目。猛烈な追い上げで試合を振り出しに戻したが、ほどなく長い笛が鳴り3-3で試合終了。ともに勝点1を積み上げた。

 9位・亜細亜大学と10位・東京経済大学の直接対決はホームの東京経済大が積極的に攻撃を仕掛けると、清水俊希が倒されてペナルティーキックを獲得。18分、これを清水自身がゴール左隅に沈めて東京経済大が先制する。東京経済大は後半の序盤にも、今度は駒田晴生が倒されてこの試合2度目となるペナルティーキックを獲得。52分に、こちらも駒田自身が決めてスコアを2-0とする。対する亜細亜大も74分、田中俊真のコーナーキックを重信有佑が頭で合わせて1点を返すが、反撃はここまで。2度のペナルティーキックによるチャンスを確実にモノにした東京経済大が6試合ぶりの勝利を挙げ、亜細亜大に勝点1差に迫った。



 前節、待望の初勝利を挙げて最下位を脱した11位・東京学芸大学は、未だ勝利のない12位・国際武道大学と対戦。前半はホームの国際武道大が優勢に試合を進めるが、決定力に欠き得点まで至らない。すると40分、東京学芸大は長谷川諒のスルーパスに半田祥真が抜け出し、左足を振り抜いて先制点を挙げる。1点を追う国際武道大は後半の頭から福島圭佑と岡田理央斗のふたりをピッチに送り出してゴールを狙うが、後半開始早々の47分に東京学芸大が追加点。渋川颯也が左から入れたクロスを田中拓光がつなぎ、逆サイドの三浦悠代が突き刺してゴールネットを揺らした。2点差をつけた東京学芸大は、その後も危なげない展開でリードを守る。国際武道大も終了間際の90+3分、岡田のコーナーキックを牧野太智が頭で合わせて1点を返すが、同点に追いつくことはできず1-2でタイムアップ。東京学芸大が連勝を収めて10位・東京経済大との勝点差を1に縮めた。


 上位グループの順位が大きく動いた第10節。長く首位の座にあった城西大がまさかの連敗で4位に転落。また前節首位に立った立教大もわずか1節で首位から転落した。今節の結果、明治学院大が今季の首位となったが、首位から7位までが勝点3差内にひしめく大混戦模様だ。次節は『「アミノバイタル®」カップ 関東大学サッカートーナメント大会』による中断前の最後の試合。リーグ戦を首位で折り返すのはどのチームか。次節の結果に注目だ。


※表示スコアはホーム対アウェーのスコアで表示。


3部リーグ第10節 全結果・順位表


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