天皇杯出場により延期となっていた『JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦』2部リーグ第7節、「順天堂大学vs山梨学院大学」の試合が7月6日(日)に行われた。
ともに『「アミノバイタル®」カップ』では初戦敗退を喫したチーム同士の対戦は、立ち上がりこそ拮抗した展開となるも徐々にホームの10位・順天堂大が主導権を握る形に。順天堂大は20分、松本琉雅の左からのクロスをゴール前で今井啓太が収め、すかさずシュートを放ち先制点を挙げる。順大はその後も試合を優位に進めると、前半アディショナルタイムの45+3分にも、コーナーキックからのこぼれ球を拾った松本琉雅が豪快なミドルシュートを決めて追加点。2-0で試合を折り返した。
後半に入っても順天堂大の優勢は変わらず、55分にはカウンターからゴール前に攻め上がると、森川楓大のクロスに逆サイドから上がっていた松本がこの試合2点目となるゴールを決めて3-0に。対する山梨学院大もその10分後、右サイドを五十嵐真翔と吉岡拓海が崩し、最後は池田悠夢が蹴り込んで1点を返す。ここから反撃に出たい山梨学院大だったが、順天堂大も78分、名須川真光が中盤で落としたボールを今井が拾いディフェンスラインの裏に浮き球のパス。これに反応した松本琉雅が追いすがるDFをふりきってシュートを流し込む。このゴールで松本琉雅はハットトリックを達成。「去年は結果を残せなかったので、今年は結果にこだわってやろうと思っていた。裏に抜けてのシュートやこぼれ球に対する反応はこのところずっと調子がよかった。これを継続していけばいつか結果は出ると思っていた中でハットトリックができたのでよかった」(順天堂大・松本琉雅)
スコアを4-1とし、山梨学院大との差をふたたび3点差に引き離した順天堂大だったが、最下位から脱したい山梨学院大も最後まで粘る。84分、左サイドでパスを受けた池田が、DFを背負いながらもペナルティエリアに侵入。そのまま右足を振り抜いて2点目を挙げて4-2に。再びその差を2点差に詰めた。しかし山梨学院大の反撃虚しく、順天堂大は89分に名須川が裏に抜け出して試合を決定づける5点目をマーク。アディショナルタイムの90+6分にも、田口輝一が森川の右からのクロスを頭で合わせてダメ押しの6点目。終わってみれば6-2と、順天堂大が大量6ゴールを挙げて勝利を収めた。この結果、順天堂大は順位こそ10位と変わらないものの、自動降格圏の11位を勝点8差と大きく引き離し、9位・國學院大學を勝点1差と射程圏内に捉えてリーグ前半戦を終了した。
2部リーグ前半戦、残るは7月13日(日)に行われる「山梨学院大vs法政大」の1試合のみとなった。首位と最下位の直接対決。首位・法政大は勝てば2位・早稲田大学に1ゲーム差をつけてリーグ戦を折り返せるが、3点差以上で敗れれば得失点差で早稲田大に首位を譲ることとなる。一方、山梨学院大も勝てば最下位脱出となるだけに、こちらも負けられない戦いとなる。長い中断期間を前にした最後の一戦、勝利の女神が微笑むのは果たして――。
※表示スコアはホーム対アウェーのスコアで表示。
2部リーグ7月6日開催分 全結果・順位表