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【結果・レポート】JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦・1部第13節

2025/09/29


 『JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦』1部リーグ第13節は、9月27日(土)に5試合、28日(日)に1試合が行われた。

 首位・国士舘大学と2位・筑波大学がそろって勝利し上位2チームの順位は変わらず。一方で昨年度王者の明治大学が4位から3位に浮上。上位グループとは2ゲーム差以上離れているが、まだ9試合が残っているだけに巻き返しは可能。侮れない存在だ。一方、中位から下位グループは大混戦模様に。慶應義塾大学と流通経済大学が引き分け勝点1を得たことで、9位から12位までの4チームがわずか勝点2差内にひしめく。慶大が最下位から11位に、流経大が10位から9位に順位を上げたが、勝点差はわずかだ。8位に後退した中央大学、同じく7位に順位を下げた総理大臣杯優勝校・東洋大学も下位グループとの勝点差はわずかで安全圏とはいえない。後半戦開始早々、例年以上に熾烈な残留争いが繰り広げられている。



 首位・国士舘大学に勝点1差と迫った2位・筑波大学は、3位の日本体育大学とアウェーで直接対決となった。前半は筑波大が優勢に試合を進めながらも決めきれず、両チーム無得点のまま。スコアが動いたのは後半に入ってからだった。66分、筑波大は山下景司が前線に抜け出したところを倒されてペナルティーキックを獲得。これを山下自身が冷静に沈めて筑波大が先制する。その後は両チーム積極的な選手交代で試合の流れを変えようとするが、再びゴールネットを揺らしたのは筑波大だった。80分、大谷湊斗がペナルティーエリア内でボールをキープし、切り返しから左足のシュートを放つ。これは相手GKが防ぐものの、こぼれ球を篠田翼が蹴り込んで0-2に。前節の矢田龍之介に続き、今節も山下、大谷のルーキーコンビが得点に絡む活躍で筑波大が0-2で快勝。中断前から続く連勝を"4"に伸ばし、勝点1差のまま首位・国士大を追随する。一報、中断明けから未勝利、これで2連敗となった日体大は3位から4位に後退となった。

 一方、首位の国士舘大学は9位の桐蔭横浜大学とホームで対戦。前半戦では4-2と激しいゴールの奪い合いの末に国士大が勝利したが、この試合では両チーム慎重な立ち上がりに。しかし26分、国士大は桐蔭大のハンドによるペナルティーキックを吉岡優希がゴール左隅に決めて先制する。後半は国士大が攻撃のギアを上げて追加点を狙うが、桐蔭大も粘り強くゴールを守る。だが試合終盤の88分、国士大は鮮やかなカウンターで前線に攻め上がると田中祉同がコントールショット。決まったかと思われたボールは惜しくもポストを叩くが、跳ね返りを本間凜が押し込んで追加点。さらに終了間際の90+1分、ボックス内で相手のクリアボールを拾った本間が、エンドラインぎりぎりで折り返す。これを村上竜規が合わせてダメ押しの3点目。終わってみれば3-0と国士大が圧勝。本間、村上の2試合連続ゴールで桐蔭大を突き放した国士大が首位を堅持した。

 前節の敗戦で自動降格圏に転落した11位・東海大学は、ホームに4位・明治大学を迎えて対戦。首位グループに2ゲーム差以上をつけられ、前節では終了間際に追いつかれるなど厳しい後半戦のスタートを切った昨年度王者の明大。しかしこの試合では、王者・明大らしい勝負強さをいかんなく発揮した。立ち上がりから膠着しかけていた試合が動いたのは25分。明大は右サイドから攻撃を仕掛けると、ゴール前に入れたクロスに混戦となったところを芝田玲が蹴り込んで先制する。後半に入ると明大はさらに攻撃のギアを上げ、53分には鹿島内定の林晴己を投入。すると69分、コーナーキックからの折り返しを、藤枝内定・真鍋隼虎がヘディングシュート。これはポストを叩くものの、真鍋がこぼれ球を押し込んで追加点を挙げる。明大はその後も危なげない試合運びで東海大のチャンスを潰し、82分には中盤でボールを奪った稲垣篤志が右サイドをドリブルで疾走。そのままカットインすると、東海大DFを振り切って左足を振り抜きゴール左隅にシュートを突き刺す。試合を決定づける3点目を挙げ、東海大を突き放した明大が0-3で完勝。決定機を確実にゴールに結びつけて勝点3を積み上げ、3位に順位を上げた。7戦連続で白星なしとなった東海大は、ついに最下位へと転落した。



 前節ともに引き分けに終わった5位・日本大学と8位・東京国際大学の対戦。日大は先週、特別指定選手として出場した東京ヴェルディの試合でJ初ゴールを挙げた平尾勇人がスタメンに名を連ね、その活躍が期待された。だが先手を取ったのは東国大だった。19分、東国大はFWの小西利空が相手GKにプレスをかけてミスを誘うと、DFにわたったパスを佐藤柊椰がカット。そのままペナルティーエリア手前からミドルシュートを放ちゴールネットを揺らす。しかし、27分には会田光希が負傷でピッチを下がるアクシデントもあり、0-1のまま試合を折り返した。日大は後半序盤の57分、平尾に代えて浅野良啓を投入。試合の流れを変えようとするが、逆に63分に東国大が追加点を挙げる。日大のルーズなパス回しからボールを奪い、そのままGKとの一対一を制してゴールを決めたのは、前半に会田の代わりに入った齋藤晴。東国大はその5分後にも、中盤でボールを収めた金子颯太が左足一閃。鮮やかなロングシュートを叩き込んで試合を決定づける3点目を決める。試合はそのまま0-3で東国大が完勝。リーグ戦再開後初白星を挙げた東国大が6位に浮上した。




 残る2試合は接戦の末引き分けとなった。

 降格圏に沈む10位・流通経済大学と総理大臣杯王者、6位・東洋大学の試合は、前半にスコアが動く展開となった。先手を取ったのは東洋大。26分、東洋大は宮本新の左コーナーキックを岡部タリクカナイ颯斗が頭で合わせる。U-22代表帰りのルーキーで先制した東洋大だったが、流経大も39分、西川楓人のパスを受けた大氏凛州が、相手DFをかわしてゴール左隅にシュートを流し込む。1-1で迎えた後半、流経大は谷野暁希と清水蒼太朗を頭から投入して攻撃のギアを上げるがなかなかシュートまで持ち込めない。対する東洋大も途中出場の依田悠希がチャンスを作るものの決めきれず、後半はともに追加点のないまま1-1でタイムアップ。勝点1を重ねたことで流経大は9位となり降格圏を脱出した一方、2戦連続の引き分けとなった東洋大は7位に後退した。

 最下位・慶應義塾大学と7位・中央大学の試合は最後の最後まで目が離せないゴールの奪い合いとなった。順位こそ離れている両チームだが、その勝点差は1ゲーム。僅差でひしめく下位グループ同士の戦いは、序盤から激しい攻防戦に。まずは27分、中大は牧嶋波亜斗が右サイドから上げたアーリークロスを遠山湧斗が頭で合わせて先制。だがその3分後、今度は慶大・角田惠風がゴール前に入れたクロスを藤井漱介が頭で合わせて同点に追いつく。奇しくも両チーム同じような展開でゴールネットを揺らした。慶大は40分に主将で横浜FM内定の田中雄大が怪我でピッチを退くアクシデントに見舞われたが、大きな影響なく1-1で前半を終了した。全体的には慶大が主導権を握る中、先に追加点を挙げたのはまたもや中大。後半開始早々の46分、牧嶋のクロスに今度は田中幹大が頭から飛び込んでゴール。1-2と再び慶大に勝ち越す。対する慶大はなかなかチャンスを決めきれずにいたが、79分にゴール前で細かくパスを回して前線を崩すと、辻野悠河の折り返しを村井亮友が突き刺して2-2に。これで勢いに乗った慶大は85分、角田が最終ラインからドリブルで中大選手ふたりを抜いてスルーパス。これを受けたフリーの齋藤真之介が一気に前線へ。鮮やかな切り返しでDFをかわすと、狙い澄ましたミドルシュートをゴール右隅に決め逆転に成功する。慶大がこのまま逆転勝利を収めるかと思われたが、最後の最後にもう一波乱が待っていた。終了間際の45分、中大は前線に抜け出した杉山耀建が倒されてペナルティーキックを獲得。90+1分、これを杉山自身が冷静に決めて3-3に。その後はどうしても勝点3がほしい慶大が猛攻を仕掛けるがゴールまでは至らず3-3のままタイムアップ。ともに勝点1を積み上げるに留まった。





 第14節からはキックオフ時間がナイターから昼時間帯に移行する。次節は勝点1差の明治大学と日本大学の3位・4位対決や、こちらも勝点1差の11位・慶應義塾大学と12位・東海大学の"裏天王山"など要注目の直接対決が目白押しだ。首位の国士舘大学は総理大臣杯の東洋大学と対戦、また2位の筑波大学は、8位の中央大学と伝統の"中筑戦"。リーグ戦前にはOB戦なども行われる予定だ。


※表示スコアはホーム対アウェーのスコアで表示。


1部リーグ第13節 全結果・順位表


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