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【結果・レポート】JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦・2部第13節

2025/09/30


 『JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦』。2部リーグ第13節は、9月28日(日)に全6試合が行われた。

 今節の目玉はなんといっても勝点3差の首位・法政大学と2位・早稲田大学の首位攻防戦だろう。得失点差の関係で順位が変わる可能性は低いながらも、早大が勝てば法大と勝点差で並び、優勝戦線は混戦となる。注目の一戦はしかし、前半戦と同様スコアレスドローという結果に。一方で、3位の駒澤大学が順天堂大学に快勝して勝点3を積み上げ、早大を抜いて2位に浮上。首位・法大とも勝点2差に詰めてきた。下位グループでは最下位の山梨学院大学が前半に2点を先取しながらも、アディショナルに國學院大學に追いつかれてドローに。勝点1を重ねたが降格圏外の8位・立正大学とは4ゲーム差に離されるなど厳しい状況となっている。



 勝点3差の首位攻防戦。首位・法政大学と2位・早稲田大学の直接対決は早大ホームで行われた。試合は法大がボールを握る時間が多いものの、早大も決定機までは作らせず一進一退の攻防戦に。首位攻防戦らしく激しいプレーも随所に見られるが、どちらも一歩も引かず両チーム無得点のまま後半へ。膠着状態となった状況を打破すべく、60分過ぎからは両チーム交代選手を次々と投入。しかし、両者最後までゴールネットを揺らすことなく0-0のままタイムアップ。法大ホームで行われた前半戦同様、試合はスコアレスドローの痛み分けに終わった。



 一方、2位の早稲田大学を勝点1差で追う3位・駒澤大学は9位と降格圏に沈む順天堂大学と対戦。前半は2部残留に向けてエンジンをかけたい順大が積極的に仕掛けるが、先手を取ったのは駒大だった。駒大は10分過ぎに髙橋修斗が負傷でピッチを退くアクシデントに見舞われ、13分に糸賀大翼が交代出場。すると前半終盤の39分、この糸賀が左サイドでチャンスを作り、ゴール前の明石梓希にパス。明石からの横パスを渡邉幸汰が合わせて駒大が先制点を挙げる。後半に入ると駒大が攻撃のギアを上げ、74分には相手GKの弾いたボールを渡邉が頭で押し込みこの試合2点目となるゴールを決めて2-0に。そのまま順大の攻撃を防ぎきった駒大が2-0で快勝を収めた。2位の早大が引き分けに終わったため、駒大は2位に浮上。首位・法政大学との勝点差も2に縮まった。



 前節は大量6得点を挙げた4位・拓殖大学はアウェーで8位の立正大学と対戦。現在4連勝中と好調な拓大だが、先制点を挙げたのはホームの立正大だった。35分、立正大は原壮志の右コーナーキックを田端琉聖が頭で合わせてゴールネットを揺らし、1-0リードで前半を終える。しかし後半に入ると拓大が反撃に出る。まずは53分、拓大は川村舞弥が左足のミドルシュートを決めて同点に追いつくと、62分には右サイド・山口輝星のグラウンダーのクロスに土谷飛雅が合わせて追加点。1-2と拓大が逆転に成功する。拓大の勢いは止まらず71分、吉原優輝の右コーナーキックを相模原内定・田鎖勇作が頭で合わせて立正大を突き放すと、終了間際の89分にはスローインを起点に細かいパス回しでチャンスを作り、最後は交代出場の大西裕大がループシュートを決めて勝負あり。後半に自慢の攻撃力が爆発した拓大が1-4と逆転勝利を収め、これで5連勝。順位は4位と変わらないながらも、総得点は34点と12チーム中トップに。3位・早稲田大学との勝点差も1ゲームと縮めた。



 勝点18で並ぶ6位・関東学院大学と7位・神奈川大学の直接対決は、ホームの神大が主導権を握り試合を優位に進める。神大は11分、安原太洋のロングパスからチャンスを作ると、福島内定・藤田仁朗がゴール前に出したパスに宗次柊磨が合わせて先制点を挙げる。神大は30分にもフリーキックのチャンスを獲得し、安原のキックに武笠隼季が頭で合わせて追加点。2-0とリードを広げて試合を折り返した。2点のビハインドを負った関東大は後半に入ると次々と交代選手を投入して試合の流れを変えようとするが、逆に相手へのファウルから次第に攻撃を許す形に。66分、神大は福岡内定・前田快のロングスローを武笠が頭でつなぎ、山本颯太がゴール前で折り返す。それに安木颯汰が合わせて3点目を挙げ、関東大を突き放す。関東大も終了間際の90+3分、前線で細かくパスをつないでチャンスを作ると、小野寺蓮のグラウンダーのパスに吉田遥汰が滑り込んで1点を返すが時すでに遅し。関東大にそれ以上の反撃は許されず、神大が3-1でフィニッシュ。直接対決に勝利した神大は、関東大と順位が入れ替わって6位に浮上した。



 ともに後半戦は黒星スタートとなった5位・産業能率大学と11位・東京農業大学の試合は、立ち上がりから産能大が優勢に試合を進める。対する東農大は序盤の13分に平澤諒珂が負傷交代するアクシデントも。だが、どちらも決めきれないまま0-0で折り返すと思われた45分にスコアが動く。産能大は最終ラインからのビルドアップでボールを運ぶと、中盤で松森堅誠がこれをキープ。ドリブルで相手をかわし、ペナルティーエリア手前から左足のミドルシュートを叩き込んで先制点を挙げる。後半に入ると、降格圏脱出のためにもこれ以上負けられない東農大が攻撃のギアを上げるが、産能大の落ち着いた試合運びを崩しきるまでには至らない。結局、産能大が先制点を守り切って1-0で勝利。後半戦初白星を挙げるとともに5位のポジションをキープした。



 ともに降格圏に沈む、10位・國學院大學と12位・山梨学院大学の対戦は、最後の最後まで目が離せない熱戦となった。先制は降格圏脱出に"待ったなし"のホーム・山学大。相手GKのパスミスをカットした村田智哉が、奪ったボールをそのままゴールに流し込む。幸先のよいスタートを切った山学大は39分にも、金津力輝が高い位置で奪ったボールを片岡空良が受け、技ありのシュートを決めて追加点。リードを2点差に広げる。対する國學大は、42分に高橋悠斗、岡野楽央、吉田崇幸の3人を一気に投入する大胆采配で少しずつ試合の流れを引き寄せると、岡野の右コーナーキックを伊東大輝が頭で合わせて1点を返す。しかしその後の國學大は決定機に欠き、山学大が逃げ切るかと思われた。試合は2-1のままアディショナルタイムに突入。90+3分、國學大の猛追に耐える山学大GKが弾いたボールを、國學大・土橋竜之介が押し込んでゴール。土壇場で國學大が追いつき、試合は2-2でタイムアップ。目の前で勝点3を逃した山学大は痛恨の引き分けとなり、順位も最下位のまま。一方、最後の最後に勝点1を拾った國學大は順位をひとつ上げて9位に。降格圏からの脱出とはならなかったが、8位・立正大学を勝点2差に捉えた。



 次節は10月5日(日)に全6試合を開催。10月開催分からは原則、昼間でのキックオフとなる。第14節では、3位の早稲田大学と、5連勝中で勢いに乗る拓殖大学が直接対決。ここ3試合で15得点と爆発的な得点力をもつ拓大が押し切るか、それとも堅固な守備を誇る早大がゴールに鍵を掛けるのか。上位の順位が変動する可能性もある注目の一戦だ。


※表示スコアはホーム対アウェーのスコアで表示。


2部リーグ第13節 全結果・順位表


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