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【結果・レポート】JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦・3部第13節

2025/10/01


 『JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦』3部リーグ第13節は、9月27日(土)に3試合、28日(日)に3試合が行われた。

 上位3チームが同勝点で並ぶ大混戦の3部リーグは、首位・城西大学と2位の青山学院大学が直接対決。しかし注目の一戦は仲良く引き分け、順位、勝点ともに並んだまま。一方で3位の明治学院大学が9位の亜細亜大学に敗れる波乱も。勝てば首位奪還の可能性もあった明学大だが、結果的には上位2チームと勝点1差に。一方、4位の共栄大学は12位・国際武道大学に劇的な勝利を収め、3位・明学大と勝点同数に。さらには後半戦初勝利を挙げた5位・専修大学が勝点2差で続くなど、首位から5位までが1ゲーム差内に。優勝戦線はますます混乱の様を呈してきている。



 上位チームの試合は28日(日)に集中したが、その中で唯一27日(土)に行われたのが4位・共栄大学と、前節待望の今季初勝利を挙げた12位・国際武道大学の試合だ。試合は共栄大が積極的に攻撃を仕掛け、25分にはコーナーキックを獲得。馬場翔太の右からのキックに安倍颯汰が頭で合わせて共栄大が先制する。しかし、降格圏脱出のためにはもう負けられない国武大も果敢にボールを奪いチャンスをうかがう。すると65分、国武大は竹本凜が右からのロングスローでチャンスを演出。ワンバウンドしたボールをファーサイドの佐藤麟斗がボレーシュートで叩き込み同点に追いついた。前節はスコアレドローに終わり、これ以上上位グループと離されたくない共栄大は、高梨天馬、佐藤優心らを中心とした激しい攻撃で国武大を追い込むが、国武大も堅固な守備でゴールを死守。1-1のまま終了するかと思われた。だが終了間際の90+1分、共栄大は安部が左サイドから仕掛けてゴール前にクロスを入れる。ボールはDFに弾かれるものの、こぼれ球を高梨がシュート。これも国武大が防ぐが、再度ボールを拾った高梨が左足を振り抜いてゴールネットを揺らす。粘り強く攻め続けた共栄大が土壇場で勝ち越し点。そのまま1-2で共栄大が後半戦初勝利を収めた。



 どちらも後半戦は黒星スタートとなった8位・中央学院大学と11位・東京学芸大学の試合は、立ち上がりから東学大がアグレッシブに攻撃を展開。半田祥真が何度となくゴールを狙うが、中院大の守備を崩しきれず無得点のまま試合を折り返した。前半は防戦一方だった中院大も後半ではチャンスを作るが、こちらも決めきれず両チーム無得点のままスコアレスドローで決着。ともに勝点1を重ねたものの、中院大は順位をひとつ下げる結果となった。

 6位・作新学院大学は降格圏の10位に沈む東京経済大学と対戦。試合は前半、ホームの作新大が優勢に進めるも決めきれず無得点のまま後半へ。対する東経大は後半に入るとギアを上げて作新大から主導権を奪うが、こちらもゴールネットを揺らせない。ようやくスコアが動いたのは終盤にさしかかった82分。東経大は松井一晟のロングパスに伊崎耕紀が反応。そのままドリブルでカットインするとDFをかわしてゴール前にパスを入れる。これを吉儀大が押し込んで東経大が先制点を挙げる。東経大はその直後に次々と選手を入れ替えて態勢を整えると、この1点を守り切ってタイムアップ。順位は変わらないながらも、降格圏外の中央学院大学と同勝点、亜細亜大学とは勝点1差と降格圏外を視野に捉えた。




 翌28日(日)は、勝点23で並ぶ首位・城西大学と2位・青山学院大学が激突。勝ったほうが優勝戦線から一歩抜け出すことのできるとあって、試合は両チーム慎重な入りに。前半は一進一退の展開となり両チーム無得点のまま後半へ。すると60分、青学大はフリーキックを獲得すると金子星太のキックに木村匠汰が走り込んでボールをキープ。すかさずゴール前にクロスを入れると、これを森夲空斗が頭で押し込み先制点を挙げる。だが城西大も69分に左サイドから仕掛けると、スルーパスに反応した杉本悠が体勢を崩しながらもGKとの一対一を制して同点に追いつく。その後は両チーム、メンバーを入れ替えて流れを引き寄せようとするが、決定機を作れないまま1-1で試合終了。首位攻防戦はドロー決着に終わり、ともに勝点1を積み上げるに留まった。



 勝点18で並ぶ5位・専修大学と7位・立教大学の直接対決。専大は前節、明治学院大学に逆転負けを喫し後半戦を黒星スタート。一方の立教大も最下位の国際武道大学に初勝利を献上するなど、厳しいスタートを切った。連敗は免れたい両チームだったが、スコアは早い時間に動いた。まずは5分、専大・松本皐誠が放ったミドルシュートはバーを叩くも、勢いよく真下に落ちてゴールイン。さらにその1分後、ペナルティーエリアの外に出ていたGKのミスパスを河野修和がカット。GKは急ぎゴール前に戻るが、河野が放ったシュートのほうが先にゴールネットを揺らし、専大が開始早々に2点を先取する。専大の勢いはなおも止まらず13分、道白優斗が技ありの左足ミドルをゴール左上に決めて3点目。開始からわずか10分あまりで専大がリードを3点差に広げた。その後は立教大も少しずつボールを奪ってチャンスを作るが、試合の流れは専大に傾いたまま。43分に古里健人を投入するも状況は変わらず3-0のまま前半を終えた。だが、後半に入ると一転、立教大が主導権を握り専大ゴールに襲いかかる。57分には、宮崎慎からのサイドチェンジのロングパスを受けた小山顕がドリブルでペナルティーエリア内へカットイン。古里が受けてマイナスに戻したパスを、前線に上がってきた宮崎が豪快に突き刺して立教大が1点を返す。その後も試合はほぼ立教大ペースとなり、専大は防戦一方に。それでも立教大の攻撃に耐えていた専大だが、84分には立教大にペナルティーキックを献上。これを水戸内定・嵯峨康太が決めて3-2に。1点差に迫りさらに攻勢を増す立教大だったが、専大も必死の守備で立教大の攻撃をブロック。立教大はあと1点が遠く、3-2のままタイムアップ。専大が序盤に挙げた3点を最後まで守り切って辛勝。首位グループとの差を1ゲーム差内に詰めた。



 前節はともに勝利し白星スタートを切った3位・明治学院大学と9位・亜細亜大学。連勝を狙う両チームの試合は、前半終了間際にスコアが動いた。一進一退の攻防戦を繰り広げていた両チームだが、前半終了間際の45分に明学大が最終ラインで痛恨のパスミス。これを見逃さなかった小野寺迅がボールを奪い、そのままゴールへと流し込む。相手の一瞬の隙を突いた小野寺のゴールで亜大が先制点を挙げ前半を終えた。亜大は後半序盤の56分にも、矢崎晟洋のコーナーキックを山本凌が頭で合わせて追加点。リードを2点差に広げた。ビハインドを負った明学大はすぐさま交代を行い、フレッシュな選手をピッチに送り出す。田中颯真、東克俊、佐伯亮太らが次々と亜大ゴールにシュートを放つが、どうしても決めきれず2-0のまま試合終了。2連勝の亜大が順位をひとつ上げて8位に。敗れた明学大は3位のままだが、4位・共栄大学と同勝点で並ぶこととなった。




 第14節は10月4日(土)に全6試合が行われる。次節は上位4チームが激突する、まさに天王山だ。勝点1差の首位・城西大学と3位・明治学院大学、同じく勝点1差の2位・青山学院大学と4位・共栄大学の直接対決があり、結果によっては上位4チームの順位が大きく変動するのは間違いない。優勝に向けて大きなリードが望める大一番。勝つのは果たして――。


※表示スコアはホーム対アウェーのスコアで表示。


3部リーグ第13節 全結果・順位表


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