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【結果・レポート】JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦・1部第14節

2025/10/06


 『JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦』1部リーグ第14節は10月4日(土)に全6試合が行われた。

 10月に入り、ナイターから昼間の試合へと移行した『JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦』。第14節は、全6試合中4試合が引き分けに終わり、うち3試合がスコアレスドローとなる混戦状態に。首位・国士舘大学も7位・東洋大学とドロー決着となったが、一方2位の筑波大学は3-1と快勝。結果、勝点1差の両チームの順位は入れ替わり、筑波大が第6節以来8節ぶりの首位を奪取した。また3位・明治大学と4位・日本体育大学の直接対決は、日体大が先制点を守り切って勝利。再び3位に浮上し、明大は4位に順位を下げた。一方5位以下は、筑波大に敗れた8位の中大以外の7チームがすべて引き分けに終わり順位変わらず。8位から12位までは勝点3差内と、残留争いがより一層厳しいものとなった。



 首位を勝点1差で追う2位の筑波大学と、リーグ再開後は無敗でこのまま降格圏から完全に離脱した8位・中央大学。伝統の定期戦『第66回中筑サッカー定期戦』も兼ねた試合は、ライバル校同士の一戦にふさわしい見応えのあるゲームとなった。どちらもボールを丁寧につなぎ、相手を崩してはチャンスを狙う。シュートチャンスは筑波大のほうがやや多かったものの、試合展開は五分と五分。拮抗した展開に両チーム無得点のまま試合を折り返すと思われた。しかし前半終了間際の45+2分に筑波大が先制。池田春汰の左コーナーキックを、池谷銀姿郎が頭で合わせて中大のゴールネットを揺らした。筑波大は後半開始早々の50分にも、1年生の大谷湊斗がペナルティーエリア内でボールをキープ。切り返して相手をかわすとそのままシュートを突き刺して追加点。2-0とリードを広げた。対する中大は53分に原圭佑と淵上涼太、58分に古川大洋を投入して巻き返しを図る。すると62分、中大は左コーナーキックを獲得。武本射雅がゴール前に入れたキックがオウンゴールを誘発し、中大が1点を返す。このゴールで勢いを取り戻した中大は、その後何度となくチャンスを作るがラストプレーに精度を欠きゴールを決めきることができない。一方の筑波大は78分、中盤でボールを受けた山崎太新がドリブルで突破をはかり、そのままゴール前まで独走。鋭い横パスを送ると、これを途中中出場の篠田翼が収め、ゴールに豪快に突き刺して3点目。篠田の2試合連続ゴールで再び中大を2点差に突き放し、3-1で試合終了。首位・国士舘大学が引き分けに終わったため筑波大が首位を奪還した。


 リーグ戦再開以降は3連勝と勢いに乗る筑波大だが「1年生の台頭が非常に大きい」というのは小井土正亮監督。ここ2試合は1年生の矢田龍之介、山下景司がゴールし、この試合では大谷湊斗が貴重な追加点を挙げた。同じく1年生で、開幕からスタメン出場の布施克真はU-20代表に招集され、現在はU-20ワールドカップに出場中だが、「布施が頑張っていることが、うちの選手にとって大きなエネルギーになっている。頑張っている彼に、我々もいい結果を届けなければ」と奮起の材料になっているという。次節の対戦相手は、降格圏に沈む慶應義塾大学。だが前半戦の試合では4-4でドロー。しかも「相手にリードされて最後にようやく追いついたという状況」(小井土監督)。それだけに「アウェーでの試合になるが、慶應さんとは今度こそ決着をつけたい」と必勝を誓った。


 3位・明治大学は勝点2差の4位・日本体育大学と直接対決。拮抗した試合が動いたのは27分。日体大は27分、米陀大洋の左コーナーキックを、久しぶりのスタメン出場となったスタチオーリ ミケーレが頭で合わせて先制する。その後は1点を追う明大も攻撃を仕掛けるが、日体大を崩しきれず。後半の頭からは、小泉佳絃と鹿島内定・林晴己のふたりを同時に投入して攻撃のギアを上げると、66分には藤森颯太をピッチに送り出して相手陣内に攻め込む。だが、たびたびのシュートチャンスも最後まで相手のゴールを割ることができず、0-1のままタイムアップ。日体大が先制点を最後まで守り切り、リーグ再開後初となる勝利を手にした。日体大はこの白星で勝点を25に伸ばし、再び3位に浮上。入れ替わる形で明大は4位に後退した。



 残る4試合はすべてドロー決着となった。

 総理大臣杯優勝校の東洋大学は首位の国士舘大学と対戦。試合は序盤からカードが飛び交う荒れた展開に。序盤の23分には国士大のセンターバック・川原颯斗が東洋大・村上力己を倒して一発退場に。東洋大は数的優位に立つが、特別指定選手となった山之内佑成、湯之前匡央のふたりの中心選手を欠いたこともあり、チャンスを活かすことができない。対する国士大も2試合連続ゴールの本間凜も不発のままでピッチを退くことに。両チーム最後までゴールを割れず0-0で試合終了となった。勝点1差の2位・筑波大は勝利したため、国士大は首位から2位に後退。今度は国士大が勝点1差で筑波大を追う立場となった。一方、東洋大はこれで3試合連続ドローに。リーグ戦再開後は勝ちきれない試合が続いている。

 同じくスコアレスドローに終わったのが、6位・東京国際大学と9位・流通経済大学、10位・桐蔭横浜大学と5位・日本大学の対戦だ。東国大と流経大の試合は、両チーム一進一退のままともにチャンスを決めきれずタイムアップ。桐蔭大と日大の試合は、主導権を握る日大が後半、早めの選手交代で攻撃のギアを上げるが、こちらも決定機を欠き無得点のまま試合終了。4チームとも順位の変動はなかった。

 一方、激しい試合展開の末に引き分けに終わったのが11位・慶應義塾大学と12位・東海大学の一戦。ともに自動降格圏に沈む両チームの"裏天王山"だ。試合は立ち上がりから東海大が優勢に運び、11分には磐田内定・松橋啓太のロングスローを玉田滉喜が頭でつなぎ、最後は田畑知起が蹴り込んで先制。東海大は23分にも、田畑の左コーナーキックを、玉田が頭で合わせて追加点。東海大が田畑、玉田コンビで2-0とリードし前半を終えた。2点のビハインドを負った慶大は後半の頭から『「アミノバイタル®」カップ』で活躍したラッキーボーイの朔浩太朗を投入し、試合の流れを変えようとする。だが59分、東海大は鳥取内定・星景虎が相手GKに厳しいプレスをかけてボールをカット。そのまま左足を振り抜いて無人のゴールにシュートを突き刺して3点目を挙げる。東海大がスコアを3-0とし、試合を決定づけたかのように思われたが、ここから慶大の反撃が始まる。69分、慶大はショートコーナーからチャンスを作ると、横浜F・M内定・田中雄大がペナルティーエリアの外から技ありのミドルを決めて1点を返す。その後も慶大は東海大ゴールを攻め続け、84分には最終ラインからのビルドアップで攻め上がると角田惠風が相手DFと一対一をかわしてゴール前にクロス。ボールを処理しようとした相手GKより一足速く立石宗悟が滑り込んでゴールへと押し込んで追加点。2点目を決め、慶大が1点差に迫った。だがあと1点は遠く、試合はアディショナルタイムに突入。このまま東海大が逃げ切るかと思われたが、慶大も最後まで諦めない。すると角田とのコンビネーションプレーでペナルティーエリアに侵入した齋藤真之介が倒され、慶大が土壇場でペナルティーキックを獲得。90+4分、これを角田が冷静に決めて3-3に。前節はアディショナルタイムに追いつかれた慶大だが、今度は自身が終了間際に追いつき黒星を免れた。この結果、9位から12位までの4チームがすべて勝点1を積み上げることとなった。




 次節は第14節から中2日となる10月7日(火)に全6試合が行われる。後半戦初のミッドウィーク開催となる第15節。週末には第16節が控える3連戦は、どのチームにとっても正念場となる。引き分けの続く混戦の中、この連戦の中で抜け出すのは果たして――。


※表示スコアはホーム対アウェーのスコアで表示。


1部リーグ第14節 全結果・順位表


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