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【結果・レポート】JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦・3部第17節

2025/10/24


 『JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦』3部リーグ第17節は、10月18日(土)に3試合、19日(日)に3試合が行われた。

 今節は上位、中位、下位、それぞれのグループで順位が変動。残り5試合となっても、3部リーグは未だ混戦状態であることを強く印象付けた。

 上位グループでは、首位の明治学院大学が8位・立教大学とシーソーゲームを展開。常に先行しながらも立教大の追撃をかわしきれず3-3の引き分けに終わった。一方で勝点2差の2位・城西大学は10位・中央学院大学相手に6-0と大勝。この結果、両チームは勝点33で並んだが得失点差で上回る城西大が4試合ぶりに首位を奪還した。3位・専修大は6位・作新学院大学に逆転勝利で首位グループと勝点3差で3位をキープ。だが、4位の共栄大学は7位・亜細亜大学に追いつけず2-3で敗戦。勝点1差の5位・青山学院大学が12位・国際武道大学に1-0で勝利したため、4位と5位の順位が入れ替わりに。青学大は4位に浮上、共栄大は5位に後退した。

 中位グループでは、共栄大に勝利した7位・亜大と専大に敗れた6位・作新大の順位が入れ替わり、亜大は6位、7位に作新大となった。順位を上げた亜大は7戦連続で無敗と着実に勝点を積み上げており、5位・共栄大との勝点差はわずかに1。プレーオフ出場圏内の4位・青学大も1ゲーム差と射程圏内に捕らえている。
 また下位グループでは、11位の東京学芸大学が9位・東京経済大学を1-5と大差で撃破。勝点1差の10位・中院大が0-6と大敗したため、こちらも順位が入れ替わって東学大が10位、中院大が11位に。得失点差も東学大が圧倒的に優位となり、降格圏外の9位・東経大に勝点2差に迫った。

 城西大、明学大の首位グループが優位ながらも、大きな勝点差のない3部リーグはまだまだどうなるかわからない状態だ。特に、2部昇格プレーオフ出場圏内である4位内には、多くのチームに可能性が残っている。そんな中、10月26日(日)に全6節が行われる次節・第18節では、首位・城西大がアウェーで7戦無敗の6位・亜大と対決。勝つのは首位・城西大か好調・亜大か――。注目の一戦だ。またともに降格圏に沈む10位・東学大と12位・国際武道大学の"裏天王山"も熱い戦いとなるだろう。東学大は勝てば降格圏脱出の可能性があり、国武大は負ければ降格圏脱出が絶望的となる。どちらも負けられない一戦だ。


3部リーグ第17節 全結果・順位表




マッチレポート


 首位・明治学院大学が8位・立教大学の追撃をかわしきれず、ついに首位の座を譲ることとなった。降りしきる雨の中で始まった試合は、両チームとも慎重な滑り出に。それでも14分、明学大は渡辺創太がペナルティーエリア近くで立教大からボールを奪取。そのまま相手をかわすと右足を振り抜いて先制点を挙げる。立ち上がりは明学大ペースだった試合は、20分過ぎから少しずつ立教大も攻撃を仕掛け始める。すると前半終盤の42分、立教大は右サイドバックの本木紀慶が右サイドを駆け上がり古里健人にパス。古里がボックス内で折り返したボールを水戸内定・嵯峨康太が左に流し、それを山内勇聖が冷静に合わせてゴール。立教大が試合を振り出しに戻して前半を終えた。だが、明学大も後半序盤に追加点を挙げて再び勝ち越しに成功。55分、明学大はクリアボールを拾った斎藤陽太が強引なドリブル突破でチャンスを作ると、ペナルティーエリアすぐ手前で大竹駿に横パス。大竹は右にボールを展開すると、これを受けた平塚大吾が鋭い右足のシュートをゴール左隅に突き刺してスコアを2-1とする。しかし立教大も徐々に攻勢を強めて明学大ゴールを狙う。77分、立教大はコーナーキックからのクリアボールを山内が拾い、ペナルティーエリアの外から強烈な右足ミドル。立教大が再び同点に追いつくが、その5分後の82分には途中出場の明学大・田中颯真が技アリのシュートを決めて三たびの勝ち越しに成功。シーソーゲームはこれで終了かと思われたが、立教大も最後まで諦めない。終了間際の88分、立教大は山内が左サイドからのフリーキックを直接決めて3-3に。山内のハットトリックで立教大が3度目となる同点にもちこみ、試合はそのまま終了。一時は5連敗も、これで3戦負けなしと復調の兆しの見える立教大が、粘り強く戦って首位から勝点1をもぎとった。一方、明学大は4連勝での首位キープならず。2位に後退したが、首位とは同勝点とほとんど差のない状況を堅持している。

 首位を勝点2差で追う2位・城西大学は3連敗中の10位・中央学院大学と対戦。試合は立ち上がりから城西大が主導権を握り、7分には加藤温人のゴールで城西大が先制。その後も城西大が試合を優位に進めると38分、ペナルティーエリアすぐ右のところでフリーキックを獲得。山根成陽がマイナスに出したキックを、畑岡知樹が直接決めて追加点。城西大が2点をリードして前半を終えた。後半に入ると城西大の勢いはさらに増し、54分には北条真智のコーナーキックを金子朋樹が頭でそらし、最後は山根が頭で押し込んで3点目。城西大はその2分後にも、宮村海輝のスルーパスに抜け出した田口聖がGKとの一対一を制して4点目をマーク。中院大を0-4と突き放した。それでもまだ城西大の攻撃は止まらない。67分には得点ランキングトップ・宮崎内定の佐藤遼が、相手DF、GKのミスを逃さず、無人のゴールへとシュートを流し込んで5点目。74分にも田口がドリブル突破から左足を振り抜いて、この試合2ゴール目となるダメ押しの6点目を挙げる。終わってみれば6-0と城西大が圧勝。明学大が引き分けに終わったことで4試合ぶりに首位を奪取した。一方、後半はシュート0本と防戦一方になった中院大は、この敗戦で11位に後退となった。



 前節黒星を喫した3位の専修大学と6位・作新学院大学の試合は、立ち上がりから専大が作新大を攻め立てる展開に。しかし先手をとったのは作新大だった。17分、作新大は濵田昂希の右からのフリーキックを岡部秀裕が頭で合わせて先制点を挙げる。しかし専大もすぐさま反撃に出る。27分、専大は戸田大翔の左コーナーキックに仲本隼翔が左足で合わせて同点に追いつくと、その8分後にも遠藤琉晟からパスを受けた道白優斗が右からカットイン。そのままゴール上に豪快なシュートを突き刺して逆転に成功。さらに前半終了間際の44分にも、道白がドリブル突破でチャンスを作り左サイドの佐藤漣にパス。佐藤がゴール前に上げたクロスを、ゴール前に上がっていた道白がヘディングシュートで叩き込んで3点目。道白が2試合連続となる2ゴールを決めて1-3と作新大を突き放して試合を折り返した。2点を追う作新大は後半に入ると少しずつ専大ゴールに迫り、60分には濵田の左コーナーキックを元木玲音が頭で合わせて1点を返し、1点差に詰め寄る。その後もチャンスを作る作新大だったが、専大の堅固な守備を崩せず2-3のまま試合終了。前半に3ゴールを挙げた専大が逃げ切って3位をキープした。敗れた作新大は、順位をひとつ落として7位に後退となった。

 前節の勝利で4位に浮上した共栄大学は、6戦無敗と好調な7位の亜細亜大学をホームに迎えて対戦。試合は早い時間帯に動いた。10分、亜大は大山比呂からの浮き球のパスを得点ランキング2位の小池莉玖がキープ。DFを背負いながらもゴール前に抜け出して先制点を決める。攻めあぐねる共栄大は30分、チャンスメイクに優れた石川幸稀を投入。早めの選手交代で巻き返しを狙う。すると42分、共栄大はペナルティーエリア内で石川が倒されてペナルティーキックを獲得。44分、これを大槻聡良が落ち着いて決め共栄大が試合を振り出しに戻して前半を終えた。だが、亜大も後半早々の51分、スローインを起点に右サイドを崩すとゴール前の山下翔輝がトラップからパス。これを小池が押し込んで追加点。小池の連続ゴールで亜大が再びリードを奪った。対する共栄大も粘り強くゴールを狙い、74分、高梨天馬が右から上げたクロスを安倍颯汰が頭で合わせて追加点。再び共栄大が同点に追いついた。しかしその5分後の79分、亜大はゴール前の混戦の中、小池がマイナスに出したパスを途中出場の田中俊真が豪快な左足シュート。これが決まり、亜大が3度目となる勝ち越し点を挙げる。共栄大は三度追いつくことはできず2-3でタイムアップ。亜大がシーソーゲームを制して6位に浮上。無敗記録を"7"に伸ばした。



 前節のドローで5位に後退した青山学院大学は、最下位の国際武道大学と対戦。試合は青学大が優位に進めながらも決めきれず、0-0のまま後半へ。後半は青学大がさらに攻勢を強め、62分にペナルティーエリア左付近でフリーキックを獲得。金子星太のキックはGKに弾かれるものの、こぼれ球を玉井駿作が押し込んで青学大が待望の先制点を挙げる。その後は青学大が危なげない試合運びで国武大の攻撃を防ぎきり、1-0でクリーンシート。青学大が再び4位に浮上した。



 9位・東京経済大学と降格圏に沈む11位・東京学芸大学の試合は、思わぬ大差がつく結果となった。試合は開始早々の5分、アウェーの東学大が中盤でボールを奪い素早いパスワークでチャンスを作る。生駒泰輝がゴール前に入れたボールを堀川隼が突き刺して東学大が先制点を挙げる。対する東経大も25分、清水俊希がGKの位置を見て放ったシュートはワンバウンドしてそのままゴールへ。東経大が試合を振り出しに戻すが、東学大はその1分後に岡田英也が低い弾道のミドルシュートを決めて、再びリードを奪う。東学大は34分にも、田中拓光が東経大のパスミスを拾いそのままシュート。これが決まり1-3と2点のリードで試合を折り返した。2点を追う東経大は後半序盤からチャンスをうかがい、56分には東学大ゴールを攻め立てる。しかし東学大は相手からボールを奪うと堀川が前線にロングボールを入れ、これに田中が反応。ボックスから大きく前に出ていたGKをかわすと、無人のゴールにシュートを流し込んで4点目。さらに63分、半田祥真のショートコーナーを起点にゴール前にボールを運び、最後は三浦悠代が押し込んでダメ押しの5点目。東経大にもチャンスはあったものの、終わってみれば1-5と東学大が圧勝する結果となった。5勝目を挙げた東学大は勝点を17に伸ばし、順位1おひとつあげて10位に。9位・東経大を勝点2差に捕らえ、降格圏脱出にあと一歩に迫った。


※表示スコアはホーム対アウェーのスコアで表示。
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