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【結果・レポート】JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦・3部第18節

2025/10/29


 『JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦』3部リーグ第18節は10月26日(日)に全6試合が行われた。

 勝点33で並ぶ首位・城西大学と2位・明治学院大学はともに勝利し、勝点3を積み上げた。
城西大は7戦無敗の6位・亜細亜大学を、得点ランキングトップ・佐藤遼の一撃で下し1-0で勝利。2位の明学大も5位・共栄大学から3点を先取。終盤に1点を返されたものの3-1で快勝し、首位・城西大にピタリと追随する。一方、3位・専修大学は降格圏が近づく9位・東京経済大学に先制するも追いつかれ、アディショナルタイムに決勝点を許し1-2の逆転負け。4位・青山学院大学もまったく同じ展開で、8位・立教大学に追いつかれた後、アディショナルタイムに失点し1-2で敗れた。専大、青学大とも順位こそ変わらなかったものの、この敗戦で首位グループとの差が6ポイントに開く結果に。残るは4試合、専大と青学大が優勝戦線に戻るのはかなり厳しい状況だ。優勝争いは、城西大と明学大の一騎打ちになった、といえるだろう。

 5位・共栄大、6位・亜大がそろって敗れた今節、かわりに順位を上げたのが7位の作新学院大学だ。降格圏に沈む11位・中央学院大学から3点を先取すると、中院大の追い上げから逃げ切り3-2で勝利。この結果、共栄大と同勝点ながらも得失点差で上回った作新大が5位に浮上。共栄大、亜細亜大はそれぞれ順位をひとつ落とすこととなった。しかし5位・作新大から8位・立教大までは勝点1差内に4チームがひしめく混戦状態に。2部参入プレーオフ出場圏内までは1ゲーム差と迫っているだけに、4位内を目指して接戦が続きそうだ。

 関東リーグ残留争いでは、10位・東京学芸大学と最下位の国際武道大学が激突。残留に待ったなしの状態となった国武大が、先行する東学大に食らいつくがあと1点が遠く3-4で敗戦。この結果、国武大は最終成績が降格圏内の11位以下となることが確定した。次節の結果次第では千葉県リーグへの自動降格が決定する。

 次節・第19節は平日ナイター開催となり、10月29日(水)に全6試合が行われる。今節から中2日の3連戦と厳しい戦いが続く。首位の城西大は最下位の国武大と対戦。優勝戦線に残るために負けられない城西大と、関東リーグ残留のためには勝たなければならない国武大のどちらも譲れない一戦に要注目だ。残るは4試合。どのチームにとってもここが正念場だ。


3部リーグ第18節 全結果・順位表




マッチレポート


 混戦の3部リーグ優勝戦線。得失点差で首位に立つ城西大学は7戦無敗の6位・亜細亜大学と対戦。試合はホーム・亜大が主導権を握り、積極的に攻撃を展開。だがラストプレーでの正確性を欠きゴールにまでは至らない。一方の城西大もなかなか決定機を作れず、両チーム無得点のまま試合は膠着状態に。そんな中、先に動いたのは城西大だった。後半序盤の52分に宮崎内定の佐藤遼を投入すると、徐々に亜大ゴールに迫り始める。すると73分、城西大は亜大のスローインをカットして最終ラインから素早いビルドアップ。関野碧海からのパスを受けた佐藤が、そのままペナルティーエリアに侵入しゴール左隅に狙い澄ましたシュートを放つ。得点ランキングトップ・エース佐藤の一撃で城西大が先制点を挙げる。押し込まれる時間帯もあった城西大だが、このゴールで試合を立て直すと亜大の攻撃を冷静に対処し1点を守り切って4連勝。優勝に向け、着実に勝点3を積み上げた。



 首位・城西大学と勝点33で並ぶ2位・明治学院大学。5位・共栄大学との上位対決は、序盤から明学大が試合を優位に進めた。スコアが動いたのは開始早々の4分。大竹駿が左からのコーナーキックを直接ゴールに叩き込んで明学大が先制する。しかし、その後は明学大が主導権を握りながらも攻めあぐね1-0のまま前半は終了。後半に入ると共栄大もチャンスを作り、一進一退の攻防戦が繰り広げられた。そんな中、再び試合が動いたのは60分。高良希生が共栄大のクリアボールを拾い斎藤陽太にパス。斎藤がペナルティーエリアの外から入れた浮き球のロングパスを渡辺創太が頭で合わせて追加点。渡辺の2試合連続ゴールで明学大が2-0とリードを広げる。共栄大はその5分後、GKがゴール前に抜け出した明学大・村井創哉を倒してしまいペナルティーキックを献上。これを村井自身が冷静に沈めて明学大が3点目を挙げる。3点差をつけられた共栄大だが、84分には馬場翔太がショートコーナーから成中悠真に預けたボールをゴール前に入れ、最後は途中出場の正木里津がダイビングヘッド。1点を返すが、そこからゴールを重ねることは叶わず3-1で試合終了。明学大が勝点3を積み上げ城西大を同勝点でピタリと追う。一方、2連敗の共栄大は6位に後退することとなった。



 首位グループを勝点3差で追う3位・専修大学は降格圏が近づく9位・東京経済大学と対戦。ゴールネットが揺らされたのはキックオフからわずかに30秒のことだった。専大は試合開始とともにボールを奪いって左サイドから攻撃を仕掛けるが、放ったシュートは相手GKがブロック。だが、弾いたボールを戸田大翔が拾い、ペナルティーエリアの外から左足を振り抜く。強い弾道のシュートはバーに当たるがそのまま下に落ちてゴールイン。専大があっという間に先制点を挙げる。しかし東経大もすぐに立て直しを図り、28分には清水俊希がペナルティーエリア内で倒されてペナルティーキックを獲得。これを宮岡拓海がゴール左隅に決めて試合を振り出しに戻した。東経大は34分に、ゴール前の競り合いの中で宮岡が負傷退場するアクシデントに見舞われるが、その後は専大に得点を許さず後半へ。しかし東経大も専大を崩しきれず1-1のまま試合は終盤に突入。1-1のドロー決着かと思われた。だが終了間際の90+1分、専大の攻撃をしのいだ東経大がゴールキックを起点にカウンターを仕掛ける。サイドチェンジのパスを受けた伊崎耕紀は前線までボールを持ち運ぶと、ペナルティーエリアのDFの間を狙う絶妙なクロス。これに反応した古澤友麻が、そのままGKをかわしてシュート。土壇場で東経大が逆転ゴールを決め、そのまま1-2でタイムアップ。負ければ降格圏への転落もあり得た東経大は、4試合ぶりの白星で9位をキープ。一方、敗れた専大も3位をキープしたものの首位グループとは6ポイント・2ゲーム差に。逆転優勝は厳しい状況となってきた。



 4位・青山学院大学と2戦連続引き分けの8位・立教大学の試合は、どちらも譲らない拮抗した展開に。均衡が破られたのは34分。青学大は金子星太の左コーナーキックを森夲空斗が頭で合わせて先制する。だが立教大もその4分後の38分に本木紀慶のスルーパスに抜け出した松澤凱がドリブルで一気にゴール前へ。GKとの一対一を制して右足を振り抜き、すぐに試合を振り出しに戻した。1-1で迎えた後半は、前半以上の膠着状態となりこのまま引き分けに終わるかと思われた。しかし立教大は粘り強く青学大ゴールに迫り、何度となくコーナーキックを獲得。そしてアディショナルタイムに突入した90+2分、山内勇聖の右コーナーキックを途中出場の岡本聡吾が頭で合わせて追加点。終了間際の劇的なゴールで立教大が逆転に成功し、ほどなく試合は終了。立教大は順位こそ変らないものの、中位グループを勝点2差内に捕らえ中位進出の足がかりを得た。一方、敗れた青学大も4位をキープ。勝点1差の3位・専修大学も敗れたためだが、その分5位以下との勝点差も2に縮まった。



 7位・作新学院大学は降格圏に沈む11位・中央学院大学と対戦。試合は後半に大きく動いた。後半開始早々の48分、作新大は高田湊人がロングスローをゴール前に入れると、これをGKが大きく弾く。すると井出蓮がこれを拾いそのままゴールへと押し込み作新大が先制。さらに7分後の55分、高田の最終ラインからロングパスに井出が反応。技ありのミドルシュートを決めてリードを2点に広げた。対する中院大も61分に橋本峻と岡田幸成のふたりを同時に投入。巻き返しを図るが、逆に69分にまたもや失点。作新大はヘディングでゴール前までボールを運ぶと、最後は蓮沼亜門が、GKが前に出たタイミングをついて無人のゴールにシュートを流し込む。作新大が3-0と中院大を突き放し、試合は決まったかと思われた。だがここから中院大の逆襲が始まった。76分、中院大は粘り強くボールをつないで作新大ゴールに迫ると、途中出場の橋本が鮮やかなミドルシュートを突き刺して1点を返す。その後も作新大を攻め立てる中院大だが、なかなか追加点を奪うまでには至らない。それでも終了間際の90分、ゴール前の混戦の中でボールを拾った上野光永がそのままシュートを放ちゴール。作新大を1点差に追い詰めた。しかしあと1点は遠く、追いつくことのできないまま3-2で試合終了。井出の2得点などで3点を先取した作新大が逃げ切った。5位・共栄大学、6位・亜細亜大学がともに敗れたため、作新大は7位から5位に浮上。共栄大と同勝点ながらも、プレーオフ出場圏の4位・青山学院大学に勝点2差と迫った。一方、中院大はこれで5連敗。自動降格圏の12位・国際武道大学とは3ゲーム差がついているものの、10位・東京学芸大学とは勝点5差が開くこととなった。

 ともに降格圏に沈む10位・東京学芸大学と12位・国際武道大学の直接対決。関東リーグ残留のため、どちらのチームにとっても落とすことのできない"裏天王山"は、激しい点の奪い合いとなった。前半はホーム・東学大が主導権を握り国武大を圧倒。しかしなかなか攻めきれず、東学大がようやく先制点を決めたのは39分。半田祥真の右コーナーキックを林築玖が頭で合わせてゴールネットを揺らす。このゴールで勢いに乗った東学大は、後半開始早々の50分にも生駒泰輝のパスに走り込んだ田中拓光がボレーシュートを決めて追加点。その1分後には半田のクロスに抜け出した三浦悠代が左足のシュートを突き刺して3-0に。国武大を突き放した。しかし、ここから国武大が息を吹き返す。すでにハーフタイムに鷲巣旭陽をピッチに送り出していた国武大だが、53分に品川響吾、61分に千葉倭を早めの選手交代でジリジリと東学大ゴールに迫り始める。すると66分、小出真瞳が東学大からボールを奪い右サイドにパスを展開。岡田理央斗がペナルティーエリアに切り込んで入れたグラウンダーのクロスを、縄野大晟が右足で合わせて1点を返す。さらに1分後の66分、鷲巣が岡田とのパス交換で前線に抜け出し、最後は縄野が左足を振り抜いて追加点。わずか2分弱で国武大が東学大を1点差に追い詰めた。試合の流れは国武大に傾いたかのように思われたが、東学大もすぐさま態勢の立て直しを図り、74分には古関凌生のパスを受けた田中が、この日2ゴール目となる4点目を決めて再びリードを2点差に広げる。しかし国武大も最後まで粘り強く戦い、85分にはフリーで抜け出した鷲巣がGKの頭上を越えるループシュートを放ち3-4に。だが同点に追いつくことはできず3-4でタイムアップ。東学大が残留争いの大一番を制した。これで2連勝の東学大は勝点を20に伸ばし、降格圏外の9位・東京経済大学まで勝点2差。敗れた国武大は、最終順位が降格圏の11位以下となることが確定した。



※表示スコアはホーム対アウェーのスコアで表示。
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