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【レポート】『「アミノバイタル®」カップ2023 第12回関東大学サッカートーナメント大会』4回戦

2023/06/29


 『「アミノバイタル®」カップ2023 第12回関東大学サッカートーナメント大会』4回戦は、6月25日(日)に全8試合が行われた。
 3回戦では関東1部・2部リーグ所属の24チームが参戦。しかし昨年度関東リーグ王者の明治大学、昨年度インカレ王者の桐蔭横浜大学が2部、3部チームにまさかの敗戦。初戦敗退を余儀なくされるなど、トーナメント方式である「アミノバイタル®」カップの怖さ、面白さが現れる結果となった。3回戦から中1日で挑む4回戦。炎天下での過密日程となった今大会は、選手層の厚さや粘り強さ、チーム総合力が問われる大会となりそうだ。


4回戦 トーナメント表・結果




4回戦レポート


 4回戦でトーナメント大会の面白さをみせたのは、昨年2部リーグに降格した早稲田大学と、入れ替わるように1部リーグに昇格し、現在2位と好調な日本大学の一戦だ。試合は、90分を通して両チーム果敢にゴールへと挑む、手に汗握る攻防戦となった。開始早々に動いたのは日大。8分に14番・田中慶汰が先制点を挙げると、すかさず15分には早大の9番・奥田陽琉が1点を返し、試合を振り出しに戻す。同点で迎えた後半、早大は7番・安斎颯馬と17番・本保奏希が続けて得点し、逆転に成功する。日大も76分に、コーナーキックの流れから7番・丸山喬大がヘディングシュートで1点を返すも、その後は追加点なく試合終了。先制されても落ち着いてゲームを組み立てなおした早大が準々決勝へと進んだ。




 その他の試合は、苦戦を強いられながらも上位カテゴリーのチームが意地を見せて準々決勝へと駒を進めた。

 3回戦では3得点を挙げた筑波大学と5点をマークした関東学院大学。圧倒的な攻撃力を見せた両チームの対戦は、意外にも拮抗した展開となった。20分、6番・瀬良俊太が右足でゴールに押し込んで筑波大が先制。すると、関東大も34分に14番・芦部晃生が1点を返す。3回戦でも得点を決めた2選手が、中1日となったこの試合でも得点力を見せつける。しかし、その後はともに追加点なく延長戦に突入。延長前半も終了かと思われた100+1分、筑波大は14番・田村蒼生が倒されてペナルティーキックを獲得。これを10番・角昂志郎が冷静に決めて2-1に。このゴールが決勝点となり、筑波大が準々決勝進出を決めた。昨年度インカレ優勝校の桐蔭横浜大学に完勝し、勢いに乗る東京学芸大学。だが順天堂大学の粘り強い守備を前に、なかなか決定機を作ることができない。対する順大もスコアを動かせず、試合は延長戦に突入。すると延長終了間際の108分、順大は途中出場の8番・栗原諒が豪快なシュートを放ち、ついに東学大のゴールを割る。これが決勝点となり、0-1で試合終了。最後まで集中力を切らさずに戦い続けた順大が勝利をつかみ取った。1部の流通経済大学をPK戦で下した平成国際大学だったが、2部リーグ首位の立正大学には大差をつけられる結果となった。立正大は9番・古澤将吾が開始早々に先制点を挙げると、その後も集中力を切らさずにリードを守る。後半に入ると77分から約10分間に10番・青島太一、29番・宮崎海冬、11番・多田圭佑と立て続けに3点の追加点を挙げて平国大を突き放す。最終スコアは0-4と大量得点、クリーンシートで立正大が準々決勝進出を決めた。










 昨年度優勝校、1部・国士舘大学に、互角以上の試合を展開したのは、昨年度リーグ優勝校の明治大学を下した3部・城西大学。ともに決定機を決めきれず、ようやく試合が動いたのは83分。城西大が鮮やかな崩しでチャンスを作ると13番・斉藤涼優が決めて先制する。試合は城西大リードのままアディショナルタイムに突入。城西大が2試合連続の“ジャイアントキリング“と思われたが、国士大のキャプテン、5番・山田裕翔が90+1分にヘディングシュートを叩き込んで同点に。延長戦も、追加点がどちらに転んでもおかしくない展開となった。それでも95分、国士大は5番・山田のアシストで25番・東川続が追加点を決めて1-2に。城西大が随所で好プレーを見せるも、最後に国士大が意地を見せて勝利をもぎ取った。立教大学と法政大学の一戦は、法大のルーキー、27番・小湊絆が躍動。30分に先制点を決めると、その5分後には、交代で入った14番・吉尾虹樹のアシストから追加点。27番・小湊の連続得点で、法大が2-0とリードを奪う。勢いに乗った法大は、後半にも29番・青木俊輔、そして終了間際には19番・石井稜真が得点を決めて4-0と快勝。準々決勝に駒を進めた。








 一方、1部リーグ所属チーム同士の対戦となった2試合は、どちらも1点が勝敗を分ける接戦となった。

 東洋大学と中央大学の一戦は、終始拮抗した展開となった。前半は中大にシュートを1本も打たせないなど、東洋大がペースをつかむ。しかしハーフタイムを挟み、後半に入ると中大が反撃を開始。東洋大の一瞬の隙を突き、64分に32番・砂田匠のシュートで先制する。集中力を切らさずに戦い続けた中大が、0-1で東洋大を下し総理大臣杯出場に王手をかけた。東京国際大学は、前半終了間際の41分に先制。23番・矢野元太のクロスに30番・髙橋剣士朗が合わせて東海大学からゴールを奪う。後半も両チーム果敢にゴールへと迫るが、得点には至らず試合終了。前半に挙げた1点を守りきった東国大が、1-0で勝利をつかんだ。








 準々決勝では2部チームの躍進が光り、ベスト8に残ったのは1部5チームと2部3チームとなった。次戦の準決勝に勝てば、『2023年度 第47回 総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント』への出場が確定する。はたして総理大臣杯出場権をつかみ取るのはどのチームか。関東最強が決まるまで、残るは3試合。各チーム、ここが踏ん張りどころとなる。
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