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【レポート】『「アミノバイタル®」カップ2023 第12回関東大学サッカートーナメント大会』準々決勝

2023/07/12


 『「アミノバイタル®」カップ2023 第12回関東大学サッカートーナメント大会』準々決勝は、6月27日(火)に全4試合が行われた。 

 4回戦には、関東1部・2部リーグ所属24チーム中、半分にあたる12チームが進出したものの、1部リーグ上位の東洋大学や日本大学、東海大学などが敗退。ベスト8に残ったのは1部5チームに2部3チームと、トーナメント方式である『「アミノバイタル®」カップ』の難しさが際立つ結果となった。
 勝利すれば『2023年度 第47回 総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント』の出場権を手にすることができる準々決勝。注目の一戦だ。


準々決勝 トーナメント表・結果




準々決勝レポート


 準々決勝では4試合中3試合が、1部リーグ所属チーム対2部リーグ所属チームという、カテゴリーの異なるチームの対戦となった。


 立正大学と中央大学の一戦は、ともにゴールを奪い合う展開となった。先制点は立正大。26分、左サイドからのクロスを11番・多田圭佑が落とすと、そこに勢い良く走り込んだ8番・西田結平が左足を振り抜く。しかし、中大もその8分後に17番・坂本康汰がペナルティーエリア内で倒されてペナルティーキックを獲得する。これを10番・田邉光平が冷静に沈め、1-1と追いついて前半は終了。後半は両者一歩も譲らないまま終盤へ。すると84分、中大は途中出場の8番・山﨑希一が獲得したペナルティーキックを自ら決めて逆転に成功する。だが後半終了間際の90分、立正大はコーナーキックから14番・吉野陽翔がダイレクトシュートを叩き込み、土壇場で試合を振り出しに戻した。試合は延長戦でも決着がつかずPK戦に突入。PK戦では両GKが活躍し、ともに5人目のキックをストップ。しかし6巡目は中大の26番・石橋衡がシュートを外したのに対し、立正大は27番・山本大輝が落ち着いて決め試合終了。立正大が5-4でPK戦を制し、準決勝に駒を進めた。






 準々決勝の番狂わせといっていいだろう。現在、1部リーグで2位に2ゲーム差以上をつけて首位を独走する筑波大学が、2部・順天堂大学のゴールを最後まで割ることができなかった。前半は両チームとも相手に大きなチャンスを作らせない、拮抗した展開となった。後半は筑波大がペースを握るものの、決定機を決め切れずスコアは0-0のまま。すると79分に順大がコーナーキックを獲得。キッカーの14番・金子遼太郎は、ゴール前への浮き球ではなく、バイタルエリア付近で待ち構える10番・小林里駆へのグラウンダーパスを選択。10番・小林が正しくミートしたシュートがゴールネットに突き刺さり、順大が待望の先制点を挙げる。このゴールが決勝点となり、試合は0-1で終了。数少ないチャンスを確実にモノにした順大が下馬評を覆す大きな勝利で、総理大臣杯出場権を手にした。






 法政大学と早稲田大学の一戦もまた、2部の早大が強さを見せつける結果となった。スコアが動いたのは、試合開始からわずか12秒。一度はクリアされた早大のキックオフボールを、そのまま4番・小倉陽太が拾いロングシュート。まさに電光石火の勢いで早大が先制する。試合が落ち着かないまま、13分にはまたもや早大の4番・小倉がカットインからループシュートを決めて追加点。反撃に出たい法大は20分にルーキーの27番・小湊絆がこぼれ球を押し込んで反撃の狼煙を上げるが、早大もすぐさま6番・平松柚佑、24番・伊勢航が追加点を決め、さらにリードを広げる。法大も38分、11番・中川敦瑛が2点目を決めて4-2で試合を折り返したが、早大は後半にもダメ押しの5点目を決めて勝負あり。早大が5-2と大差で1部の法大を下し、準決勝へと駒を進めた。




 唯一、1部チーム同士の対戦となった国士舘大学と東京国際大学の一戦は、試合の最終盤まで両チーム無得点という膠着状態となった。ようやく試合が動いたのは終了間際の86分。国士大は競り合いのこぼれ球を拾った7番・布方叶夢がドリブルで独走。裏に抜けた、途中出場の23番・東川続へスルーパスを入れると、23番・東川は相手GKをかわしながら右足を振り抜く。このゴールが決勝点となり、1-0で試合は終了。4回戦の城西大学戦に続き、2戦連続で決勝点を決めた23・東川の貴重なゴールで国士大が準決勝に進出した。





 準々決勝では2部チームの躍進が光った。順天堂大学、立正大学、早稲田大学の2部3チームがすべて勝利し、『2023年度 第47回 総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント』への出場権を手にした。1部で唯一ベスト4に残ったのは前回覇者の国士舘大学のみ。筑波大学、中央大学、東京国際大学、法政大学の4チームは、残る総理大臣杯出場権の2枠をつかみ取るべく、順位決定戦に回ることとなった。2部チームが圧倒的な強さを見せる中、ファイナルへの切符を手にするのはどのチームとなるのか。
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