【レポート】『「アミノバイタル®」カップ2023 第12回関東大学サッカートーナメント大会』準決勝・順位決定戦
2023/07/12
『「アミノバイタル®」カップ2023 第12回関東大学サッカートーナメント大会』は6月30日(金)に準決勝の2試合と、『2023年度 第47回 総理⼤⾂杯 全⽇本⼤学サッカートーナメント』の出場残り2チームを決める順位決定戦が行われた。
本大会も大詰めを迎えた。決勝の舞台に駒を進めるため、また全国大会への切符を掴むため、最高気温33度を越える中、その暑さをも超える熱い戦いが繰り広げられた。
準決勝・順位決定戦 トーナメント表・結果
準決勝レポート
準決勝の2試合目は、2部チームながら決定力の高さで準決勝へと駒を進めた早稲田大学と、トーナメントでの強さを見せる前回王者・国士舘大学の一戦となった。前半は、両チームチャンスらしいチャンスを作ることなくスコアレスで終了。0-0の均衡を崩したのは早大だった。66分、13番・神橋良汰のシュートのこぼれ球を26番・鈴木大翔が押し込み先制。だが国士大も74分、6番・影山秀人のクロスに8番・西本大輝が反応。早大の一瞬の隙を見逃さずゴールまで持ち込んで1点を返す。その後は両者一進一退となり、延長戦でも決着がつかずPK戦へともつれ込んだ。PK戦では国士大が全員成功させたのに対し、早大は2番手のキッカー、24番・伊勢航のシュートがポストに嫌われて失敗。結果、PK戦5-4で、国士大が2年連続で決勝進出。2連覇に向けて大きな一歩を踏み出した。
順位決定戦レポート
準々決勝では順天堂大学の堅守に阻まれた筑波大学と、立正大学に惜しくもPK戦で敗れた中央大学の一戦。勝てば全国大会の切符を手にできる順位決定戦は、奇しくも中筑定期戦で戦うライバル校同士の対戦となった。先にチャンスをものにしたのは筑波大。15分、8番・竹内崇人が裏に抜けてクロスを上げると、10番・角昂志郎が上手く合わせて先制する。しかし、中大も後半開始早々の49分、大きくサイドに展開すると15番・長澤圭剛の鋭いクロスに18番・星野創輝が滑り込みながら合わせて同点に追いつく。その後は両チーム決め切ることができず延長戦へ突入。延長戦でも筑波大はパスを繋ぐ攻撃を展開、一方の中大はロングボールからの大きいサッカーでチャンスをうかがう。しかし両チーム得点は奪えず勝敗はPK戦に委ねられた。中大の5人全員が成功させたのに対し、筑波大の3番手のキッカー9番・半代将都のシュートは中大のGK、1番・猪越優惟に防がれる。結果、PK戦3-5で中大が筑波大を下し、6位以上を確定。9大会ぶりとなる、『2023年度 第47回 総理⼤⾂杯 全⽇本⼤学サッカートーナメント』の出場権を手にした。
順位決定戦のもう1試合も、1部チーム同士の対戦となった。東京国際大学は堅守速攻からチャンスを狙うが、法政大学の長短を織り交ぜたパスと激しい球際に押し込まれる時間帯が続く。26分に法大はボールを受けた18番・日高華杜がサイドを駆け上がりクロス。このボールに9番・久保征一郎が頭で合わせ、法大が先制する。追いつきたい東国大は、後半の早い時間帯に8番・竹間永和と14番・吉田桂介のふたりを立て続けに送り込む。すると63分、東国大の14番・吉田のパスを法大がクリアするものの、これを8番・竹間が拾い、そのまま左足を振り抜いて同点に追いつく。その後は一進一退の攻防が続くが、80分についに決着がつく。コーナーキックのクリアボールを、法大の11番・中川敦瑛が拾いゴール前まで運ぶと、最後は23番・松村晃助が決めて法大が勝ち越しに成功。法大がこのリードを守りきり、『2023年度 第47回 総理⼤⾂杯 全⽇本⼤学サッカートーナメント』の出場を決めた。
