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JR東日本カップ2016第90回関東大学サッカーリーグ戦・1部第5節レポート

2016/05/05
 「JR東日本カップ2016 第90回関東大学サッカーリーグ戦【前期】」1部リーグ第5節は、4月30日(土)に4試合、5月1日(日)に2試合が行われた。前期リーグも折り返しが近づく第5節も白熱した試合が多数展開された。


○2連敗中と苦しい状況の国士舘大学(勝点4)と、前節は引き分けたものの調子の上がってきている駒澤大学(勝点5)との一戦。

前半から駒澤大学が試合のペースを握る試合内容となった。駒大は得意とするロングボールを起点に、10番・吉岡雅和ら攻撃陣が積極的にセカンドボールを狙いチャンスを演出。32分に、8番・桑原智のCKに9番・大谷真史が頭で合わせ先制点を決め、1-0と駒大がリードして前半を終える。
後半に入っても、駒大ペースのまま試合は続いた。駒大は51分、左サイドで10番・吉岡がボールを受けると、すかさず中央の11番・金大生に流す。これをしっかりゴールに流し込み、駒大がリードを2点に広げる。国士大も負けじと反撃を開始。67分、中央で得たFKを5番・清水和哉が直接ゴールに決めて1点差に詰め寄る。しかし82分、駒大は先ほどの得点と同様の形で10番・吉岡から9番・大谷にパスが渡り、これを9番・大谷が冷静に決めて再び2点差に戻し、1-3で試合終了。国士大は反撃及ばず3連敗で順位を11位まで落とす結果となり、厳しい状態に追い込まれた。一方、好調を維持する駒大はこの結果4位に。首位グループに追随できるかどうかは、この勢いを次に繋げられるかが鍵となる。


○前節も接戦ながらも勝利をおさめ、今季無敗の早稲田大学(勝点10)と、前節の勝利から連勝して勢いに乗りたい法政大学(勝点6)の対戦。

 試合開始直後から攻守の切り替えの多い、激しい展開となった。相手ディフェンダーの裏へ抜け出すパスに反応した早大9番・中山雄希がシュートを積極的に放つなど、両チームチャンスを作り出すものの、得点には至らず無得点で前半を終える。
 後半に突入すると強風の影響もあり、風上に立った法大が攻勢に出る。しかしドリブルでチャンスに持ち込んだ36番・大迫柊斗が頭部を強打し、負傷退場。長時間の試合中断にも両チームとも集中力を切らすことなく戦い続けたものの、スコアが動くことはなく0-0で試合終了となった。
 得失点差で桐蔭大の後を追う早大は今節も首位を奪還することができなかった。一方の法大も勝点3を獲得すれば一気に順位を上げることができるだけに、煮え切らない結果となった。長山一也監督は「開幕から比べれば内容的にはよくなっている」とコメント。なかでも2試合連続無失点の守備を評価しながらも「今日のようなゲームで点を取れないのは課題」とした。


○4節を終え、1勝3敗となんとか悪い流れを断ち切りたい慶應義塾大学(勝点3)と、こちらも1勝2敗1分、思ったように試合を動かせない専修大学(勝点4)の対戦。

 前半は専大のペースで試合が進む。専大の細かいパス回しの翻弄される慶大は、20分にPKを与えてしまい、これを8番・野田卓宏に決められて失点。その後も慶大は流れを掴めず0-1で前半を折り返す。
 後半立ち上がりも、前半と変わらず専大が主導権を握る。49分にはCKから42番・氣田亮真がヘディングシュート決めて、スコアは0-2に。2点を許す形となった慶大だったが、53分には6番・井上大の大きなサイドチェンジから3番・溝渕雄志が折り返し、最後には10番・山本哲平が今季初得点をあげて1点差に詰め寄る。さらに63分には、8番・加瀬澤力のCKから慶大13番・松木駿之介が見事なバックヘッドで同点に追いつくと、その3分後の69分には、専大8番・野田がこの試合2点目となるゴールを決めてスコアは2-3に。再び1点を追う形となった慶大だったが、74分、自陣での間接フリーキックから10番・山本が右足で決めて3-3の同点となる。激しい点の取り合いとなった試合だったが、決着は思わぬ形でついた。82分に専大のクリアボールがオウンゴールとなりスコアは4-3に。そのまま得点は動かずタイムアップ。慶大の勝利となった。
 ようやく2勝目を勝ち取り、順位を9位へと上げた慶大。このまま勢いに乗ることができるか。対して専大は順位をさらに一つ下げて10位となり、厳しい状況が続く。


○ここ2試合勝利のない明治大学(勝点7)と、勝点で並ぶ早大に差をつけたい首位・桐蔭横浜大学(勝点10)の対戦。

 この試合は風の影響を強く受ける試合となった。前半、明大は風上に立ったためにボールが前へ進み、ペースを掴むことに成功。反対に桐蔭大は前線へ蹴ったボールも強風で戻されてしまい、うまくボールを繋ぐことができない。しかし明大もボールは前には進むものの、狙いとする位置からは流れてしまい決定機にまで持ち込むことができない。そんな状況の中、34分には桐蔭大の12番・佐藤碧が相手ディフェンダーのクリアミスを拾い、ゴールへと流し込んで先制に成功。数少ないチャンスをものにした桐蔭大のリードで前半が終了する。
 後半、風下に立った明大であったが、選手の個の技術でペースを握り続ける。時折鋭いカウンターでチャンスを作るものの、桐蔭大の堅い守備を崩せず得点には至らない。しかし83分、明大がペナルティエリア付近でFKを獲得。これを5番・河面旺成が直接決めて1-1の同点に。そこから明大が猛攻を見せたものの、桐蔭大の粘り強い守備を前に追加点をあげることができず、1-1のまま試合を終えた。
 明大は勝点1を掴んだものの、駒大に勝点差で並び、5位に順位を下げる結果に。一方の桐蔭大は5戦負けなしで首位を堅持した。


○ここまで1勝のみと波に乗り切れていない流通経済大学(勝点4)と、未だ勝利がない日本体育大学(勝点0)との一戦。

開幕以来勝利が乏しい両チームの一戦は、立ち上がりから流経大が果敢にゴールを狙う試合展開となった。23番・吉田光を始め、2列目からの選手が積極的に前線の選手を追い越して決定機を作るも得点とまでは至らない。対する日体大も、前半はシュート1本と流経大の攻撃を防ぐことに時間を費やして前半を終える形となった。
後半も前半と同様流経大がペースを握る中、49分には日体大の20番・寺田弓人がこの日2枚目の警告を受けて退場となる。数的優位に立ったことでスイッチが入り、更に勢いが増した流経大は81分、24番・原岡翼が左サイドをドリブルで駆け上がりゴール前へとクロスを上げる。これを途中出場の11番・渡邉新太が合わせて先制点を決める。その後も追加点を狙いに攻め込む流経大だったが、得点は遠く1-0のまま試合を終えることとなった。これで今季2勝目となった流経大はこの勝利を次へと繋げていきたいところだ。一方またもや勝利を逃してしまった日体大は、次こそ初勝利を挙げたい。


○前節は逆転勝利と勢いにのる順天堂大学(勝点7)と、ここ2戦は引き分けが続いている筑波大学(勝点5)との一戦。

新戦力の活躍が目立つ順大と安定した強さを持つ筑波大との一戦は、前半から筑波大が10番・北川柊斗、11番・中野誠也を中心に積極的に攻め込む形となった。順大はボールをなかなか保持できずに、筑波大の攻撃を押さえ込む時間帯が続く。21分、筑波大は25番・西澤健太のFKを8番・吉田直矢が頭で合わせ先制点を奪うと、続く41分には17番・野口航があげたクロスを16番・戸嶋祥郎が頭で合わせ追加点を決めて、2-0で前半を終える。
後半に入ると、順大はこの状況を打破すべく選手交代で上級生をピッチへ送り出す。しかし、筑波大の攻撃は止まない。61分には、25番・西澤のFKを中央で受けた11番・中野がそのまま中央をドリブルで突破し、ゴールへ流し込んで3点目。88分には左サイドから26番・加藤潤が中央にパスを流し込み、16番・戸嶋が足で合わせ4点目を挙げ、順大を突き放す。さらに後半アディショナルタイム3分には、32番・三笘薫のスルーパスに18番・鈴木徳真が反応し冷静にゴールに流し込こみ、ダメ押しの5点目をマーク。終わってみれば5得点と筑波大の大勝となり、7位から3位へと大きくジャンプアップ。一方、5失点と完敗の順大は、次節の集中応援に向けて不安の残る試合となった。


 次節、第6節は5月7日(土)に味の素フィールド西が丘にて、法政大学と桐蔭横浜大学、早稲田大学と専修大学が、三ツ沢公園陸上競技場にて、慶應義塾大学と日本体育大学が、フクダ電子アリーナにて国士舘大学と筑波大学が、流通経済大学と順天堂大学が対戦する。また8日(日)には山梨中銀スタジアムで明治大学と駒澤大学が対戦する。
 折り返し地点を迎えた前期リーグ。首位で通過するのはどのチームか、まだまだ目が離せない。
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