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【結果・まとめ】JR東日本カップ2023 第97回関東大学サッカーリーグ戦・1部第21節

2023/11/15


 『JR東日本カップ2023 第97回関東大学サッカーリーグ戦』1部リーグ第21節は、11月11日(土)に全6試合が行われた。


1部リーグ第21節 全結果・順位表






明治大学 1(0-1)1 中央大学 @明治大学八幡山グラウンド


 前節で勝利し2位へと順位を上げた明治大学は10位・中央大学をホームに迎えて対戦。試合は前節、11位・国士舘大学との“裏天王山"を制して自動降格圏を脱した中大が、序盤から主導権を握る。6分には田邉光平が右サイドでボールを握ると、ゴール前中央に鋭いクロス。これを星野創輝が右足で合わせ、ゴール左隅に流し込んで中大が先制する。幸先のよい滑り出しとなった中大だが、その後は明大がボールを支配。攻勢を強める明大に対して中大も必死にゴールを守るが、後半も依然として明大がボールを支配する展開になった。すると76分、明大はコーナーキックの流れから、中村草太の落としを常盤亨太がゴールに押し込んで同点に追いつく。その後は、逆転を狙う明大が猛攻を仕掛けるがスコアは動かず1-1で試合終了。明大は1つ順位を落とし3位に。中大も1つ順位を落とし、再び自動降格圏内の11位に後退となった。


東京国際大学 1(1-0)0 東海大学 @東京国際大学坂戸キャンパス第㇐グラウンド


 前節は筑波大学との首位攻防戦に敗れ、目前で優勝を決められた3位・東京国際大学。"他力“ながらもインカレ出場の可能性に懸ける8位・東海大学をホームに迎えての試合は、前線へのロングボールを多用するチーム同士の対戦となった。試合は序盤から拮抗した展開となったが、均衡を破ったのは東国大だった。35分、コーナーキックの流れから、板倉健太がヘディングでゴール前へ逸らすと、熊坂光希が右足でゴールへと流し込んで先制する。後半も一進一退の攻防戦となったが、東海大は後半終盤にかけてフリーキックからチャンスを演出。しかし最後で決めきれず、無得点で試合終了。前半のリードを守った東国大が1-0で勝利し、再び順位を2位へと上げた。一方、東海大は東洋大学が勝利したことでインカレ出場の可能性が消滅。最終節を残し、今季リーグ戦8位が確定した。


桐蔭横浜大学 1(1-0)2 東洋大学 @桐蔭学園 多目的グラウンド


 インカレ出場圏内の6位・桐蔭横浜大学と、その桐蔭大を勝点差2で追う7位・東洋大学の、インカレ出場残り1枠を懸けた直接対決。桐蔭大は勝てばインカレ出場が決定。東洋大が勝てば順位が入れ替わり、東洋大はインカレ出場への望みがつながる。全国大会を懸けた大一番は、序盤から攻守が目まぐるしく変わる展開となった。先にスコアを動かしたのは桐蔭大。23分、井出真太郎のコーナーキックを、渡邊啓吾が頭で合わせて桐蔭大が先制する。しかし後半に入ると形勢が逆転。猛攻を仕掛けた東洋大は65分、新井悠太が左サイドをドリブルで突破。ゴール前にクロスを上げると小野田龍剛が右足で合わせて同点に追いつく。その後は両者一歩も譲らず、拮抗した展開に。ドロー決着かと思われた試合終盤の90+2分、東洋大は小野田が左サイドを駆け上がりゴール中央にクロスを入れる。このクロスを相手はクリアできず、ファーサイドからゴール前に侵入した鍋島暖歩が押し込んで劇的な逆転弾。東洋大が1-2で逆転し、試合は終了。直接対決を落とした桐蔭大はインカレ出場圏外の7位に後退。一方、東洋大は逆転勝利を収めてインカレ出場圏内の6位に。出場の決定は最終節に持ち越しとなったが、東洋大がここにきて優位な状況を手に入れた。


法政大学 0(0-1)1 国士舘大学 @法政大学城山サッカー場


 残りは2試合。最下位・法政大学と11位・国士舘大学の直接対決は、負ければ2部リーグ降格決定も有りうる"裏天王山“となった。試合は、負ければ即降格という"後のない“法大が積極的にボールを奪い攻撃を仕掛ける。しかし決めきれず、逆に20分には国士大にチャンス。国士大は古川真人が法大の浮き球を奪うとそのまま布方吐夢へパス。布方はドリブルで一気にゴール前まで攻め上がり、前に出たGKの位置を見ながら技ありのシュートをネットに突き刺す。ビハインドを負った法大は、後半頭からスーパールーキーの小湊絆を投入。今野息吹を中心に猛攻を仕掛けるが、最後までチャンスをものにできず0-1で試合終了。敗れた法大は2部リーグへの自動降格が確定。来季は10年ぶりの2部リーグを戦うことになる。国士大はこの勝利で9位に浮上し、降格圏内から抜け出した。




流通経済大学 0(0-2)3 日本大学 @流通経済大学龍ケ崎フィールド


 4位・流通経済大学と5位・日本大学の直接対決。すでにインカレ出場が決まっている流経大と、この試合に勝って出場を決めたい日大の試合は、やはり日大に勢いがあった。日大は序盤からアグレッシブに攻撃を仕掛け、16分には橋田尚希が右サイドから仕掛け西山蓮平にパス。西山の低めのクロスを、五木田季晋がゴール上に突き刺して日大が先制点を挙げる。日大は42分にも追加点。流経大GKからのパスを日大・植木颯が高い位置でカット。ボールを受けた五木田が落ち着いて決め0-2に。ルーキー・五木田のこの試合2点目となるゴールで日大がにリードを広げた。流経大はハーフタイムに一気に3人の選手を交代して流れを変えようとするが、日大の勢いは止まらない。58分には中盤でカットしたボールを細かく繋ぎ、最後は熊倉弘達が冷静にゴールへと流し込んで流経大を突き放した。流経大は前後半合わせてシュート2本と最後までチャンスを作れず、0-3で日大が完勝。日大はインカレ出場を決めるとともに、4位・流経大との勝点差を2ポイントに縮める結果に。最終節を前に流経大の背中を捉え、順位は最後までわからなくなった。


拓殖大学 0(0-0)1 筑波大学 @拓殖大学八王子国際キャンパスサッカー場


 残留争いから逃れたい9位・拓殖大学と、前節に優勝が決まった首位・筑波大学の一戦。両チーム無得点のまま試合を折り返し迎えた後半。残留争いの渦中にある拓殖大は得点できない焦りからか、中盤に差し掛かったあたりで3人が連続で警告を受けることに。それでも両チームゴールネットが揺れることはなく、0-0のまま試合終了かと思われた。だが後半アディショナルタイム7分、筑波大は右サイドからボックスに侵入した高山優が倒されてペナルティーキックを獲得する。これを高山自身がゴール左隅に決めて0-1で試合終了。筑波大は勝点を49に伸ばし、50の大台まであと一歩に。敗れた拓大は国士舘大学と勝点同数ながら得失点差で10位に後退。プレーオフ出場圏内まで順位を落とした。



 前節で筑波大の1部リーグ優勝が決まった今節、注目はインカレ出場権を巡る戦いと1部リーグ残留争いに絞られた。今節の結果、5位・日大までのインカレ出場が確定。残る出場枠は1チームとなった。今節では6位・桐蔭横浜大学と7位・東洋大学が直接対決し、東洋大が終了間際に劇的な逆転勝利を収めて6位に浮上。昨年のインカレ王者・桐蔭大が出場圏外に弾き出される形となった。1部残留争いでは、11位・国士舘大学と12位・法政大学が対戦。なかでも最下位の法大は負ければ2部リーグ降格が決まる大一番だったが、前半に失点し追いつけないままに敗戦。J内定選手7名を擁し、一昨年には総理大臣杯優勝も果たした強豪が、まさかの2部リーグ降格。またこの試合に勝利した国士舘大学は9位の"降格圏外"に浮上したものの、10位・拓殖大学とは同勝点、11位・中央大学とも勝点1差とわずかな差しかない。自動降格の11位、そして1部参入プレーオフ出場の10位に沈むのはどのチームになるのか。すべては次週、11月18日(土)、11月19日(日)に開催される最終節の結果で決まる。
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