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【結果・まとめ】JR東日本カップ2023 第97回関東大学サッカーリーグ戦・2部第17節

2023/10/20


 『JR東日本カップ2023 第97回 関東大学サッカーリーグ戦』2部リーグ第17節は10月15日(日)に全6試合が行われた。


2部リーグ第17節 全結果・順位表





駒澤大学 0(0-0)0 早稲田大学


 首位・駒澤大学と昇格圏を狙う5位・早稲田大学、昨季1部リーグ所属チーム同士の対戦。昨季の対戦では駒大の1勝1分、今季も駒大の1勝で迎えたこの試合。駒大は6分に攻撃のピースである松本ケンチザンガが負傷により交代を強いられるが、直近の対戦成績の良さからか、試合は駒大のペースで進んだ。前半はスコアレスで終了するものの、シュート数は駒大が7本、早大が0本と駒大が優勢。後半もホーム・駒大のペースは崩れず、8回ものコーナーキックのチャンスを得るが、なかなか早大のゴールを割ることはできない。最終的には前後半で14本ものシュートを早大に浴びせるが、ゴールが遠く無得点に終わった。対する早大も後半は交代出場の駒沢直哉がチャンスを演出し、4本のシュートで駒大ゴールに迫ったがこちらも無得点に。試合はスコアレスドローに終わり、昨季と同じく駒大の1勝1分で今季のこのカードを終えた。


順天堂大学 3(1-0)1 立正大学 @順天堂大学さくらキャンパスサッカー場


 9位・順天堂大学は2位・立正大学をホームに迎えて対戦。今季はリーグ戦だけではなく、『「アミノバイタル®」カップ』、総理大臣杯でも相まみえた両チームの、ここまでの対戦成績は順大の1勝2敗。冷たい雨が降りしきる中でキックオフを迎えた試合は、立正大が序盤から主導権を握った。名古屋グランパス内定の榊原杏太、多田圭佑らが攻撃のリズムを作り、徐々に順大ゴールへと迫る。21分、立正大は細かいパス回しからチャンスを作り、最後は榊原がシュートを放つが枠を捉えることはできない。立正大は36分にもコーナーキックからチャンスを演出。しかし順大が体を張ってゴールを死守し、得点を許さない。ここまで押され気味の順大だったが、前半終了間際の45+1分、少ないチャンスをモノにする。栗原諒がボールを奪いドリブルでゴール前へ運ぶと、小林里駆へパス。これを受けた小林がトラップから右足を振り抜くと、シュートは鮮やかな弧を描きながらゴール右上に突き刺さった。エースの一撃で、試合のペースを一気に順大へ。すると立正大はハーフタイムに西田結平に代えて五十嵐海斗を投入。流れを変えたい立正大だったが、60分に順大に追加点を許してしまう。右サイドバックで起用された井上太聖が、グラウンダーの速いクロスボールを供給すると、これに合わせたのは左サイドバックの松本愛己。両サイドバックの連携で生まれたゴールで、順大が試合の流れを手繰り寄せる。しかし7分後の67分には、立正大も途中出場の五十嵐のパスに青島太一が合わせて1点差に詰め寄る。前節同様、立正大の強力な攻撃陣の前に失点を重ねるかと思われた順大だが、今節は失点後のリスタートから一気にチャンスを作る。コーナーキックからのクリアボールを拾った小林がクロスボールを入れると、それに合わせてファーサイドに走りこんだのは空中戦に絶対的な強さを誇る宮川歩己。打点の高いヘディングでゴールに叩き込むと、宮川自身もゴールイン。強烈な一発で立正大の追い上げを振り切った順大が3-1で勝利。8試合目にして待望の今季ホームゲーム初勝利を挙げ、7位へと浮上した。一方、敗れた立正大はまさかの4試合勝ちなしで4位にまで後退。3節前までは首位の座を守っていたが、首位・駒澤大学と勝点5差を広げられる結果となった。


日本体育大学 3(1-0)1 産業能率大学 @日本体育大学横浜・健志台キャンパスサッカー場


 6位・日本体育大学は8位・産業能率大学を迎えてホーム最終戦を行った。試合は開始早々の2分にFW岡健太が競り合いで負傷。そのままプレーを続けるも、9分には交代となってしまう。序盤からアクシデントに見舞われ、なかなか立て直しのできない産能大に対し、日体大は16分にコーナーキックを獲得。吉田涼太のキックに吉原翔大が決めて先制する。その後は産能大にシュートを1本も許さないなど、前半は日体大が試合を支配して終了した。後半も日体大のペースで試合は進むが、スコアを動かしたのは劣勢の産能大だった。60分、産能大は若月尋のドリブルからチャンスを作ると、パスを受けた松森堅誠から最後は猪狩祐真が決めて同点に追いつく。しかし日体大も71分、吉原がこの日2点目のゴールを決めて勝ち越しに成功。84分にも途中出場の吉崎太雅がダメ押しとなる3点目を奪って3-1で勝利。日体大が勝点3を獲得して順位をひとつ上げ、ホーム最終戦を締めくくった。


青山学院大学3(1-0)1立教大学 @青山学院大学緑ヶ丘グラウンド


 降格圏に沈む10位・青山学院大学と、2部リーグ残留に向けここからが踏ん張りどころとなる7位・立教大学のMARCH対決。先制は青学大。13分、盛嘉伊人のパスは相手にカットされるものの、それを山内大空が奪ってそのままシュート。ペナルティーエリアの外から相手の意表を突くシュートで、青学大が1-0とリードする。しかし、それ以降は互いにこれといったチャンスを作ることなく前半を終了。後半に入って早々にスコアを動かしたのはまたもや青学大だった。54分、磯村慶人のヘディングシュートを立教大のGKがキャッチしきれず、こぼれたところを田中芳拓が押し込んで2-0に。だがその1分後、立教大も水野将人のゴールで1点差に詰め寄るが、72分にまたしても青学大・山内がダメ押しゴールを決めて3-1に。青学大は2連勝で降格圏脱出へ大きな勝点3を獲得。一方の立教大は前節の勝利を繋げられず8位へと後退した。


山梨学院大学 3(0-0)1 作新学院大学 @山梨学院大学川田ツインサッカー場


 4位・山梨学院大学と2部リーグ残留争い真っただ中の11・作新学院大学の一戦。山学大は前節、亜細亜大学に9得点を挙げて快勝。対する作新大は前節4失点で完敗と対照的な両チームの対戦はしかし、ふたを開けてみれば作新大が先制。スコアレスで迎えた後半開始直後の47分、作新大は片山捷真の浮き球のパスに北島伊織が頭で合わせる。シュートは山学大GKの頭上を越えてゴールに吸い込まれ、作新大が先手を奪う。だが、1部リーグ昇格に向けて勝点を落とせない山学大も、ここから猛攻を仕掛ける。まずは55分、石本勝悟から原颯汰へとパスをつないで、原のノールックパスを受けた岡澤韻生が左足を振りぬいてゴール。作新大の先制から8分後に、山学大が試合を振り出しに戻した。山学大は続く77分、ペナルティーエリアのコーナー付近でフリーキックを獲得。これを岡澤が強烈なシュートを直接ゴールに叩き込んで逆転に成功する。山学大は終了間際の87分にも、コーナーキックのチャンスから作新大の選手にあたってこぼれたボールを岩崎柊汰が振り向きざまに決めて3-1とし、2連勝を収めた。山学大はこれでホーム2勝1分となり3位に浮上。好調の波に乗り、首位を猛追する。一方の作新大は今節も複数失点を喫し、関東リーグの壁を痛感することとなった。


亜細亜大学 0(0-1)7 関東学院大学 @亜細亜大学日の出キャンパス多目的競技場


 前節9失点の大敗を喫し、3部リーグ降格へいよいよ後がなくなってきた最下位・亜細亜大学と、1部リーグ昇格に向け下位相手には取りこぼしは許されない関東学院大学。どちらも負けられない、対照的なチーム同士の対戦。亜大ボールでキックオフした試合はあっという間にスコアが動く。開始2分、関東大は長嶋風太のパスを受けた橋本丈が左足でネットを揺らし、関東大が幸先のよいスタートを切る。だが、その後は亜大もゴールをよく守り、関東大の攻撃を3本のシュートに抑えて0-1のまま後半を迎える。しかし、後半に入るとスコアは一気に動き始める。まず後半開始早々に関東大は吉田遥汰が倒されてペナルティーキックを獲得。これを吉田自身がゴール左上にシュートを突き刺し、リードを2点に広げる。関東大は61分、細かいパス回しからチャンスを作ると、菅江陸斗のパスを受けて吉田がこの試合2得点目を決める。さらにその2分後にも吉田がゴールを決めてハットトリックを達成。関東大はあっという間にリードを4点差に広げた。関東大はその後も攻撃の手を緩めず、81分に内山純、85分と89分には野嶋圭人がゴールを決めて0-7に。関東大が吉田のハットトリックを含む7得点を挙げて快勝した。一方の亜大はこれで4連敗。10位の青山学院大学が勝利したことで来季の3部リーグ降格が決まった。



 今節の結果により、12位・亜細亜大学の11位以下が決定し、同時に来季の3部リーグへの自動降格が決定した。一方、上位グループでも順位に動きがあった。2位・立正大学が前節に続く連敗を喫したことにより4位に後退。3位・関東学院大学、4位・山梨学院大学は勝利したため、それぞれが順位をひとつずつ上げ2位・関東大、3位・山学大、4位・立正大となり、立正大が昇格圏内から脱落。しかし、勝点では3位・山学大に並び、2位の関東大とも勝点差1。残り5試合の結果いかんでは、まだまだ順位の変動はありそうだ。また5位・早稲田大学が引き分け、6位・日本体育大学が勝点3を積み上げたことにより、5位は日体大に6位は早大に順位が入れ替わった。順天堂大学は順位を2つ上げて降格圏を脱出。立教大学と産業能率大学は一つずつ順位を下げた。10位から12位までの順位は変わらなかったが、10位・青山学院大学は連勝で着実に勝点を積み上げ、8位・立教大との勝点差が3に。降格圏脱出が見えてきた。第18節では首位・駒澤大学が4位・立正大が直接対決。立正大はここで敗れると優勝が遠のく。優勝の行方を占ううえで重要な一戦となるだろう。また11位・作新大は次節で敗れ、青学大が引き分け以上の結果を残した場合は3部リーグ降格が決定。こちらも負けられない戦いになりそうだ。『JR東日本カップ2023 第97回 関東大学サッカーリーグ戦』2部リーグ第18節は、10月22日(日)に全6試合が行われる。
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