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JR東日本カップ2016第90回関東大学サッカーリーグ戦・2部第22節レポート

2016/11/17
 『JR東日本カップ2016 第90回関東大学サッカーリーグ戦』2部リーグ第22節は、11月12日(土)に全試合が行われた

○ここ最近勝点が取れていない東海大学(勝点24・8位)と、3試合負けなしの青山学院大学(勝点30・6位)の一戦。

 1部昇格の可能性は消え、2部残留も確定している両チームにとっては、4年生のために勝利が欲しい最終戦。前半は青学大がボールを保持して攻め続けるものの、なかなかシュートが入らない。逆に東海大も一瞬の隙をついてボール奪取からカウンターを仕掛けるなど、互いに責め合う展開が続く。しかし肝心のシュートが決まらないまま、前半はスコアレスで折り返す
 そんな中、後半の70分に東海大にチャンスが訪れる。青学大のボールをハーフウェイライン辺りでカットした14番・若林涼太が、9番・成瀬佑太へとパスを送ると、9番・若林がそのままドリブルで独走。最後は相手DFをかわしてから右足でシュートを放ち、東海大がついに先制する。青学大はこの失点を機に攻勢を強めるが、やはりゴールが遠い。青学大はエースでキャプテンの10番・伊藤光輝に代え、6番・平久将土をピッチへ投入。するとアディショナルタイムの90+2分に、青学大がコーナーキックのチャンスを得る。7番・山田武典のキックを、6番・交代出場の平久がヘディングで押し込み、試合終了間際に青学大が同点に追いつく。6番・平久が「サッカー人生で最後のゴールチャンス」と語る「気持ちで押しこんだ」ゴール。最後に4年生が意地の同点弾を見せつけ、1-1の引き分けで試合を終えた。
 全日程を終了して東海大は勝点25の8位、青学大は勝点31の6位。思ったように成績を伸ばせなかった両チームだが、来季も1部昇格を目指し、ともに2部リーグでの戦いを繰り広げる。


○勝利して今シーズンを締めくくりたい中央大学(勝点35・5位)と、来季1部の舞台で戦うためにも勢いをつけたい東京国際大学(勝点46・1位)の一戦。

 前節で東洋大に敗れ、1部昇格の可能性を失った中大だが、この試合では4年生で主将の5番・橋本龍馬が久々にスタメンに名を連ねた。しかし前半キックオフしてすぐの5分、中大のこぼれ球を奪った東国大9番・町田ブライトからパスを受けた13番・浅利航大が、そのまま落ち着いてゴールに流し込み、東国大が早くも先制する。だが、試合はその後に大きく動いた。東国大が先制した直後の6分には、中大の19番・加藤陸次樹のシュートをGKが弾くが、そのこぼれ球に19番・加藤がもう一度詰めて中大が同点に追いつく。そして、その1分後の7分、今度は東国大が10番・安東輝からのパスに8番・川上翔平がヘディングで決めて追加点。1-2で前半を折り返す。
 後半に入っても得点ラッシュが続く。48分に東国大が10番・安東のゴールで2点のリードを広げるものの、50分には中大も7番・寺村介が得点を挙げて1点差まで詰め寄る。しかし東国大は69分、78分と立て続けに24番・池添勘太郎がゴールを決め、中大を突き放す。結果的に中大2得点、東国大が5得点の合計7得点という大量得点を挙げ、5-2で東国大が有終の美を飾った。
 すでに1部昇格を決めている東国大は3年生中心のチームで、来季もほぼ同じメンバーで試合に臨むことができる。来年もこの勢いを継続できるかがポイントとなるだろう。一方の中大は来季は国士舘大学、早稲田大学、そして最終節で1部昇格を逃した神奈川大学など、強豪揃いの2部リーグでの戦いが続く。前期を首位で折り返し、その勢いのまま1部昇格かと思われていただけに、1年での1部復帰をはたせず、悔しいシーズンとなった。


〇前節に関東リーグ残留を決め、勝利でシーズンを終えたい東京学芸大学(勝点23・9位)と、残留のためには勝利が絶対条件の関東学院大学(勝点16・12位)との一戦。

 序盤は逆転残留を目指す関学大のペースとなった。まずは前半14分、関学大7番・亀井大地のパスを受けた34番・佐藤匠が強烈なシュートを放つ。ボールは一度ポストに弾かれたものの、そのボールに反応した20番・加藤慧が右足で流し込み、関学大が先制する。関学大はその5分後の前半19分、ゴール前でドリブルを仕掛けた30番・見木友哉のボールを受けた20番・加藤が、再び右足でシュートを放ち追加点。早い時間帯に、関学大が2-0とリードを広げる。追い付きたい東学大は、この日何度もゴールへと迫った11番・岸寛太が、ドリブルで関学大DFを振り切り、右足でシュート。ボールは見事にネットに吸い込まれた、このゴールで東学大が1点を返し、スコアを1-2として試合を折り返す。
 後半に入っても、試合は依然として関学大ペース。関学大は7番・亀井のドリブルを起点に東学大ゴールへと迫る。すると56分、その7番・亀井のパスからゴール前で混戦となったところを、34番・佐藤が押し込んで1-3と、さらにリードを広げる。一方、東学大も90+4分に、この日は左サイドハーフとして出場した3番・冨澤右京があげたクロスを、キャプテンの10番・平田惇が頭で押し込み1点差に。しかし、試合はこのままタイムアップ。2-3で関学大が勝利を収めた。
 東学大は1点差に詰め寄るなど意地を見せたものの、残留の絶対条件として勝利を求める関学大を最後まで上回ることができなかった。一方、関東リーグ残留のため"勝利"という最低条件をクリアーした関学大だが、同時刻に他会場で行われた試合で明学大が勝利を挙げたため、明学大の勝ち点を上回ることができなかった。これまで昇格争いの常連校で、昨季は3位という好成績で終えた関学大だったが、来季の神奈川県リーグへの降格が決定した。


〇2連勝中で逆転昇格を狙う東洋大学(勝点38・3位)と、昇格に王手をかける神奈川大学(勝点40・2位)の、1部リーグ昇格の残り1枠をかけた一戦。

 勝者が1部昇格となる直接対決は、東洋大のホームグラウンドで行われた。前半、試合を優位に進めたのは神大だった。6番・武田将平のミドルシュートで果敢にゴールに迫る神大に対し、東洋大も3番・徳市寛人がヘディングシュートで先制点を狙う。しかしこれはポストを直撃。ともに惜しい場面が続きながらもゴールネットを揺らすことができず、前半は終了。
 後半に入っても一進一退の攻防が続く。双方攻撃の選手をピッチに送り込んでゴールを狙うが、緊迫した展開になかなか均衡を破ることができない。引き分けなら2位の神大が1部に昇格。このまま神大が逃げ切るかと思われたアディショナルタイムに試合が動いた。90+3分、東洋大がコーナーキックを獲得。10番・仙頭啓矢が蹴ったボールはきれいな弧を描き、これを3番・徳市が頭で合わせゴールネットを揺らす。「前半にもヘディングシュートがポストに当たって、チャンスはあると感じていた。自分は背が低いので(相手DFは)舐めていたと思う。このゴールの前にもコーナーキックのチャンスがあって、感じはつかめていた」(3番・徳市)。終了間際に欲しかった1点をもぎ取った東洋大。その後の神大の猛攻をしのぐと、ほどなくタイムアップの瞬間を迎え、1-0で勝利を収めた。
 この2年間、ギリギリのところで昇格を逃してきた東洋大が悲願の1部復帰。「去年、目の前で筑波大に昇格を決められた悔しさは、全員が共有している」と3番・徳市。その悔しさを残り超えて、劇的なゴールで1部への切符を手にした。古川毅監督を含め、複数の選手が「転機になった」というのが、自力での昇格がなくなった第19節の東京農業大学戦での敗戦だ。「それまでは自分自身も勝つことに固執していた」(古川監督)というが、「東農大戦後は、監督とも、原点に戻って自分たちのサッカーをしようと話した」(3番・徳市)。結果、神大に守り切られれば昇格できないという厳しい状況下の試合でも「しっかりとゲームをつくって終わることができた」(古川監督)。選手たちも「0-0でいれば、必ずチャンスはあると思っていた」(10番・仙頭)という、狙いどおりの展開で勝利を引き寄せた。
 東洋大には、スタメンで出場している2・3年生も多い。「前回昇格したときも3年生主体のチームだったから1部で戦えると思ったが、流れを変えることができなかった。私もその中でいろいろと学ばせてもらった」と古川監督。それだけに「まずは1部に定着するという、東洋大の"歴史"をつくることが重要」だという。来季、1部に臨む2年生DFの4番・浦上仁騎は言う。「昇格はうれしい。けれど、またここから努力しないといけない。そして来年には、もっと多くの人に東洋大を知ってもらえるようになりたい」。東洋大の来季の活躍に注目したい。
 一方の神大は、あと一歩のところで勝点を逃し、降格年度での昇格とはならなかった。来季の2部は強豪と呼ばれるチームがひしめく厳しいリーグとなる。2部に定着しないためにも、来年度の昇格は必須だ。


○最終節の集中応援、勝って4年生の引退を飾りたい拓殖大学(勝点29・7位)と、残留のためはこの試合を絶対に落とせない明治学院大学(勝点17・10位)との一戦。

 後期最終節、集中応援でオレンジに染まった拓大グラウンド。このホームで4年生が引退試合を迎える拓大と、関東リーグ残留のためには何としてでも勝利したい明学大が、互いに激しくぶつかり合った。試合は開始早々、明学大がアクシデントに見舞われる。キックオフボールの競り合いから、明学大の20番・黒石川瑛が目を強打。キーマンの交代を余儀なくされた明学大だったが、代わりに入った11番・鳥谷部嵩也が活躍を見せる。どちらも一歩も譲らない攻防が続く中、試合が動いたのは20分。明学大がフリーキックのチャンスを得るが、6番・新井博人のキックは拓大プレイヤーがカット。しかしそのこぼれを4番・横山充が冷静に決め、明学大が先制点を挙げる。その後も勢いに乗る明学大が果敢に攻め続けるが、追加点はなく1-0のまま前半は終了。
 1点を追う拓大は流れを変えるべく、ハーフタイムに29番・金井明寛に代えて3番・田代圭亮を投入する。拓大は途中出場の31番・アルベーロアリエル、10番・池田直樹らが勢いのある強いシュートを放つが、すべてゴールの枠上へ。拓大のカウンターも明学大の守備を崩すまでにはいたらない。結局、明学大が貴重な1点を守り切って試合終了。残留に向けて、勝利という最低条件をクリアーした。
 同時刻に東洋大学朝霞グラウンドで行われていた試合で、12位の関東学院大学が勝利。しかし明学大も勝利したため、この時点では勝点1の差で明学大が暫定10位に。明学大の関東リーグ残留が決まったかと思われたが、同会場の第2試合として行われた東京農業大学と朝鮮大学校の試合では、朝鮮大が東農大に4点差をつけて5-1で勝利を収めた。この結果、明学大は最終節を勝利で飾ったものの、得失点1の差で11位に後退。この瞬間、明学大はわずか1年で降格が決まり、来年は東京都リーグ1部で戦うことになった。


○1部昇格のために必要なのは最低15点以上。それでも最後まで諦めないで戦いたい東京農業大学(勝点38・4位)と、負けたら降格、残留のためも絶対に勝利したい朝鮮大学校(勝点17・11位)との一戦。

 10番・岡庭裕貴と7番・神沼拓海を中心に攻撃の起点を作り、ゴールを狙う東農大に対し、朝鮮大は奪ったボールを素早く前に運び、持ち前のパワーで押し込んでいく。試合が動いたのは38分。ゴール前でパスを受けた11番・韓勇太が混戦の中で左足を振り切り、ゴール。朝鮮大が先制した。
 後半に入ると、試合は朝鮮大ペースで展開。関東リーグ残留のためには4点差以上の勝利が必要となる朝鮮大は、ハイプレスでボールを奪取。56分には、11番・韓が6番・洪潤極から受けたパスをボレーで突き刺し、この日2点目となるゴールで追加点を挙げる。一気に流れをつかみたい朝鮮大だったが、60分には東農大の10番・岡庭がシュート。そのこぼれ球を11番・近藤康人が流し込み1点を返す。
 失点を喫した朝鮮大だが、前へとボールを運ぶ姿勢は変わらず、73分には10番・金成純が中央から流し込んで3点目をマーク。再び東農大とのリードを広げると、75分にも10番・金がフリーキックを直接決めて4点目。朝鮮大はあと1点決めれば残留に大きく近づくとあって、ベンチを含め会場内が異様な雰囲気に包まれる。そして85分、朝鮮大がペナルティーキックを獲得。これを11番・韓が決め、自身のハットトリックとなる3ゴール目で、ついに1-5と東農大に4点差をつけることに成功。朝鮮大はそのまま4点差を守りきってタイムアップ。この結果、同会場の第1試合で勝利した明治学院大学に対し、わずか“1”ではあるが、得失点差で上回った朝鮮大が奇跡ともいえる関東リーグ残留を果たした。


 4月2日(土)に開幕した『JR東日本カップ2016 第90回関東大学サッカーリーグ戦』も、第22節をもってついに幕を閉じた。最終順位は、1位・東京国際大学、2位・東洋大学、3位・神奈川大学、4位・東京農業大学、5位・中央大学、6位・青山学院大学、7位・拓殖大学、8位・東海大学、9位・東京学芸大学、10位・朝鮮大学校、11位・明治学院大学、12位・関東学院大学となった。
 東国大と東洋大は、1部リーグへの昇格が決まり、来季から活躍の舞台を移すことになった。熾烈な昇格争いを戦い抜いた2校が1部でどこまで力を発揮できるのか、注目したい。
 明学大と関学大は、最終節に勝利を挙げたものの都県リーグへ降格という悔しい結果に終わった。1年での関東リーグ復帰に期待したいところだ。また、現在行われている「第49回関東大学サッカー大会」は11月19日(土)に昇格決定戦を控え、日本大学対産業能率大学、東京経済大学対立正大学の4チームが勝ち残っている。昇格決定戦を勝ち抜いた2校が、来季から2部リーグへと参入する。来季からは1早稲田大学・国士舘大学といった強豪校が1部から降格してくるだけに、2部は今年以上に壮絶な戦いが繰り広げられることは間違いない。

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