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JR東日本カップ2020 第94回関東大学サッカーリーグ戦・2部第18節マッチレポート

2020/11/27


 『JR東日本カップ2020 第94回関東大学サッカーリーグ戦』2部リーグ18節は、11月22日(日)に6試合が行われた。


拓殖大学 対 東京国際大学


 リーグ戦は13試合負けなし。その勢いで首位奪還を目指す拓殖大学(勝点37・2位)と、4試合勝利のない悪い流れを断ち切りたい東京国際大学(勝点14・10位)との一戦。

 試合は、開始早々から拓大がパスを繋ぎながら主導権を握る展開となった。一方の東国大が素早いカウンターでチャンスを窺う。拓大は前節2ゴールを決めた10番・田中幸大を、東国大は11番・師岡柊生をそれぞれ攻撃の起点にしながらゴールを狙う。すると36分、東国大GKのクリアボールを拾った拓大の14番・青木義孝がペナルティーエリア右から強烈なシュートを放つ。一度はGKに阻まれるものの、そのこぼれ球を拾った14番・青木が再びゴール前にパスを送ると、すかさず10番・田中が反応。ダイレクトでボールを押し込み、拓大が先制する。追いつきたい東国大は、前半終了間際に自陣でボールを奪うと、そこから相手陣地に残っていた11番・師岡へとロングパスを入れる。これを受けた11番・師岡がキーパーと一対一のチャンスを迎えるが、最終ラインまで戻ってきた拓大DFの決死のカバーでチャンスを決められず。1-0の拓大リードで前半が終了した。

 後半に入っても拓大の優勢は変わらず、さらなる攻撃を仕掛ける。55分にペナルティーエリア手前でボールを持った8番・奥村晃司がゴール前に縦パスを入れると、9番・山中麗央が相手を背負いながら16番・鏑木瑞生へとパス。最後は16番・鏑木がキーパーとの一対一を冷静に流し込み、追加点を挙げる。拓大の勢いはまだまだ止まらない。62分には右コーナーキックの流れから、8番・奥村がゴール前に上げた浮き球のクロスを、4番・岸本駿朔が打点の高いヘディングシュートで合わせる。一度はキーパーに弾かれたものの、そのこぼれ球に反応した10番・田中が体勢を崩しながら押し込み、この日2ゴール目を決めて勝負あり。3-0で拓大が勝利を収め、無敗記録を14に伸ばした。敗れた東国大はこれで3連敗。順位は変わらないものの、依然降格圏の11位・明治大学との勝点差は1と厳しい状況だ。




神奈川大学 対 日本大学


 勝点を積み上げて早々に関東リーグ残留を決めたい神奈川大学(勝点20・7位)と、残留争いから抜け出したい日本大学(勝点16・9位)の一戦。

 やや強い風が吹く中、前半は日大が風上、神大が風下でキックオフ。立ち上がりから風上に立つ日大がロングボールを中心に、また18番・近藤友喜のロングスローなどを起点に攻撃を仕掛ける。神大も2番・高橋勇利也を中心に日大のロングボールを跳ね返すなどして対応。ショートパスを多用してゴールを目指す。しかしともに決定機を作れないまま、スコアレスで試合を折り返した。

 均衡が破られたのは後半だった。62分、神大は11番・三澤徹晃に替えて23番・佐藤未勇を投入。すると直後の63分、神大は10番・渋谷拓海のクロスボールに23番・佐藤が頭で合わせてゴールネットを揺らす。23番・佐藤は出場からわずか1分で結果を出した。なおも攻勢の神大は、79分、2番・高橋からのボールに6番・増村有哉が抜け出してミドルシュートを突き刺しリードを2点差に広げた。しかし2点を追う日大も84分、18番・近藤のクロスから11番・荻原翼がヘディングシュートを叩きつけて1点を返す。このゴールで勢いづいた日大は残り時間、猛攻を仕掛ける。そしてアディショナルタイムに突入した90+4分、ロングボールを22番・中村健人がヘディングで反らし、抜け出した18番・近藤が左足でゴールに突き刺し2点目をマーク。試合はその直後にタイムアップとなり、日大がラストプレーで同点に追いつき、2部リーグ残留に向け大きな勝点1を獲得した。




流通経済大学 対 立教大学


 前節は引き分けとなったが今節こそ勝点3を積み上げて優勝に近づきたい流通経済大学(勝点38・1位)と、前節は2点差を追い付き勢いのある立教大学(勝点19・7位)の一戦。

 試合開始から徹底して素早いプレスをかけたのは立教大。前線からボールを奪取してチャンスを作り出す。すると13分、右サイドを21番・堀博昭がドリブルで駆け上がり4番・穴吹瞬平にパス。4番・穴吹がクロスを上げると、中で待っていた8番・大塚諒が右足を振り抜く。シュートはゴールに突き刺さり、立教大が先制する。先制を許した流経大だが、すぐさま8番・仙波大志を中心に反撃を開始。前半終了間際の45+1分、右サイドで11番・満田誠がボールを奪うと、すかさず6番・佐藤響にパス。6番・佐藤はドリブル突破をはかり、そのまま上げたクロスに8番・仙波が頭で合わせてゴール。流経大が前半最後の最後に追い付き、1-1で試合を折り返した。

 後半は終始流経大ペースで試合が展開された。後半開始直後の50分、流経大は18番・熊澤和希がサイドをドリブルで駆け上がる。ゴール前にクロスを上げると、このクロスが相手DFのハンドを誘い、ペナルティーキックを獲得。これを主将の10番・伊藤敦樹が落ち着いてゴール左隅に流し込み、流経大が2点目を挙げ逆転に成功する。その後は立教大も追い上げを見せるが、10番・伊藤を中心にその攻撃を跳ね返し続けた流経大が2-1で逆転勝利。流経大が2部リーグ優勝へ向け貴重な勝点3を手に入れ、首位を堅持した。


関東学院大学 対 産業能率大学


 1部リーグ昇格に望みをつなぐため勝点3を狙う両チーム。連敗は避けたい関東学院大学(勝点32・3位)と、連勝を目指す産業能率大学(勝点29・5位)の一戦。

 前半は一進一退の攻防が続いた。8分には産能大の28番・菅原龍之助のパスを受けた14番・鳥海昴がシュート。しかしこれは、関学大の22番・長澤シバ タファリがゴールライン手前でブロック。対する関学大は12分、得点ランキングトップの9番・村上悠緋の落としに8番・北龍磨がシュート。だがこちらは産能大GK1番・東島大成の好セーブでゴールならず、両者一歩も譲らない展開が続いた。ようやく試合が動いたのは22分、産能大がフリーキックのチャンスを獲得。キッカーは10番・城定幹大。このキックに2番・石島春輔が頭で合わせ、産能大が先制する。関学大も9番・村山を中心に攻めるが産能大守備陣がゴールを許さず、産能大の1点リードで折り返す。

 後半は、1点を追う関学大が主導権を握った。しかしコーナーキックからのチャンスも枠をとらえきれず、試合は90分を経過。このまま終了するかと思われたが、アディショナルタイムの90+4分、関学大は6番・林田滉也のパスに途中出場の16番・橋本丈が左足で合わせる。このシュートがネットを揺らし、関学大が同点に追い付き試合終了。産能大はリードを守れず勝点1を分け合う結果となった。


東洋大学 対 青山学院大学


 ここ2試合を無失点で連勝と勝負強さを見せている東洋大学(勝点32・4位)と、前節は11位・明治学院大学との裏天王山を落とし、厳しい残留争いを強いられている青山学院大学(勝点10・12位)の一戦。

 前期リーグでは東洋大が5-1で大勝を収めたが、この日も立ち上がりから主導権を握ったのは東洋大だった。序盤からハイプレスを仕掛ける青学大に対し、素早くパスを繋いで前線の2トップにボールを集める。すると20分、東洋大は15番・山下勇希がワンツーで抜け出すと、ペナルティーエリアから僅かに外の位置で青学大DFに倒されてフリーキックを獲得。ファーサイドを狙ったキッカーの11番・野本幸太のシュートに、青学大GKの1番・大原悠太朗は一歩も動けず。ボールはそのままゴールネットに突き刺さり、東洋大が先制点を挙げる。続く25分には3番・板倉洸のロングパスが左サイドの5番・市原亮太に通ると、5番・市原は切り返してゴール前にクロス。GKが反応するものの、弾ききれなかったこぼれ球を16番・前田泰良が拾いシュートを放つ。これがニアサイドを打ち抜き、東洋大がリードを2点に広げる。さらなる追加点を狙う東洋大は攻撃のテンポを速め、敵陣でプレーする時間を増やす。しかし36分、青学大は最終ラインからのロングパスに32番・山内大空が反応。これを止めるべく東洋大のGK22番・青木祐太が飛び出すが、32番・山内を倒してしまいペナルティーキックの判定に。このチャンスを32番・山内が自ら沈め、青学大が1点を返す。これを機に流れは青学大へ。しかしスコアは動かず、2-1で前半を終えた。

 後半に入り、先に決定機を迎えたのは東洋大。右サイドでフリーキックを獲得すると、11番・野本のクロスに20番・平川孟人がヘディングシュート。しかしこれはクロスバーを叩き得点とはならず。その直後のコーナーキックでは13番・浦山雄介が合わせるがこれも枠を捉えきれない。対する青学大も直接狙える位置でフリーキックのチャンスを迎えるが、16番・鈴直樹のシュートは枠の外。その後も互いに交代カードを切りながら攻めの姿勢を貫くがゴールネットを揺らすことなくタイムアップ。前半に2点を先取した東洋大がリードを守りきって3連勝を達成。関東学院大学が引き分けたことにより、順位をひとつ上げて3位に浮上した。


日本体育大学 対 明治学院大学


 勝てば2部リーグ残留が決まる日本体育大学(勝点23・6位)と、前節は最下位の青山学院大学を下し、連勝で降格圏脱出を狙う明治学院大学(勝点13・11位)の一戦。

 日体大は完封勝利した前節の日本大学戦から先発メンバーを2人変更。対する明学大は7人もの先発メンバーを入れ代えてこの試合に臨んだ。序盤は日体大のペース。明学大は丁寧にボールを動かす日体大をなかなか捕まえることができない。すると14分、日体大は連続でコーナーキックを獲得。明学大GK1番・内橋壮一郎の好セーブに阻まれたものの、3度目のコーナーキックで5番・三浦颯太がゴール前に入れたボールを、10番・飛鷹啓介がヘディングシュート。これがゴールネットを揺らし、日体大が先制点を挙げる。追う明学大はハイプレスに活路を見出そうとするが、日体大10番・飛鷹のポストプレーに苦しみ、なかなかチャンスを作ることができない。それでも10番・天本翔太のドリブルや、セットプレーから徐々にリズムを掴み始める。だが前半も残り僅かとなった42分。日体大は34番・佐々木大貴が22番・佐多秀哉とのワンツーから右サイドを突破。相手DFがクリアしたクロスのこぼれ球に、10番・飛鷹が左足で合わせて追加点日体大が。明学大はシュートシーンを作ることはできたものの、日体大のブロックに阻まれて得点とはならず。日体大が2-0とリードし前半を終えた。

 両チームともにハーフタイムに2枚ずつ交代カードを切り後半を迎えたが、開始早々に追う明学大がスコアを動かす。48分、明学大はコーナーキックを獲得すると、8番・石坂尚己のボールに出場したばかりの6番・原川凌太朗がファーサイドで合わる。交代起用がさっそく的中し、明学大が点差を1点に縮めた。その後は明学大が主導権を握り、サイドバックも積極的に攻撃参加し日体大を押し込む。しかし、ラストパスの精度に欠け2点目を奪うことができない。アディショナルタイムには絶好の位置でフリーキックを獲得するが、これも得点にはつながらない。後半は明学大が圧倒するものの、あと1点が遠く2-1のままタイムアップ。勝利して勝点を26に伸ばした日体大が、2部リーグ残留を決めた。



 次節の第19節は11月28日(土)の11:00より、立教大学と明治学院大学、神奈川大学と日本体育大学、拓殖大学と関東学院大学の試合が行われる。13:30からは東洋大学と日本大学、流通経済大学と産業能率大学、東京国際大学と青山学院大学がそれぞれ対戦する。

 首位の流経大と2位の拓大がともに勝利し、順位の変動はなかった。3位の関学大はアディショナルタイムの同点弾で引き分けに持ち込んだものの、東洋大が青学大に勝利したため4位に後退。3位には東洋大が浮上した。下位では降格圏の11位・明学大と12位・青学大がともに敗戦。10位の東国大も敗れたため勝点差は変わらないものの、残り試合が少なくなったため、降格が次第に近づいてきた。上位、下位とも1試合で順位が入れ替わりうる混戦状態。残り4試合、1試合も落とせない戦いが続く。
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