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JR東日本カップ2021 第95回関東大学サッカーリーグ戦・2部第13節マッチレポート

2021/10/04


 『JR東日本カップ2021第95回関東大学サッカーリーグ戦【後期】』2部リーグ第13節は、9月29日(水)に延期分の2試合がリモートマッチで行われた。


東洋大学 対 専修大学


首位奪還のために確実に勝点3を積み上げたい東洋大学(勝点30・暫定2位)と、未消化試合を多く残す中、早く降格圏を脱出したい専修大学(勝点13・暫定11位)の一戦。

 試合は立ち上がり早々に動いた。5分、東洋大は右サイドの7番・横山塁のロングパスに16番・室井慧佑が反応。専大ディフェンスラインの裏をつくと、最後はワンタッチで冷静に流し込み、東洋大が幸先よく先制する。出鼻を挫かれた専大だったが、失点後は東洋大を押し込む展開が続いた。専大は15分にコーナーキックを獲得すると、10番・加野赳瑠のボールに2番・加藤慎太郎がヘディング。シュートは枠を捉えるものの、東洋大GK、1番・青木祐太が冷静にキャッチする。さらに32分には、専大の25番・八木亮太がドリブルを仕掛けて攻め込み、最後は9番・村上千歩がシュート。強烈なシュートも、東洋大1番・青木がセーブ。専大は前半だけで8本ものシュートを打ち、何度も決定機を迎えたが、いずれも得点には至らず。東洋大が1点リードのまま前半を終えた。

 流れを引き戻したい東洋大だったが、後半も専大が多くのチャンスを作る。53分には縦にスピーディーにパスを繋ぎ、9番・村上がカットインしてシュート。67分にも素早い切り替えからカウンターを仕掛け、9番・村上がシュートまで持ち込むが、これも東洋大GK、1番・青木にことごとく阻まれる。1点差のまま迎えた90分、押し込まれる展開の多かった東洋大がペナルティーエリア内にクロスを送ると、競り合った9番・佐々木銀士が倒されてペナルティーキックを獲得。これを11番・前田泰良が落ち着いて沈め、東洋大が勝利を大きく手繰り寄せる2点目を挙げる。まずは1点を返したい終了間際の専大は90+6分、高い位置でボールを奪い返すと、ペナルティーエリアに侵入した7番・郡司侑弥のパスが東洋大DFに当たりそのままゴールへ。オウンゴールで1点差に詰め寄るも、専大の反撃もここまで。東洋大の倍以上となる16本ものシュートを放った専大だったが、少ないチャンス確実にモノにした東洋大が勝利を手にした。

 2-1で勝利した東洋大は勝点を33に積み上げ、3位以下を引き離すことに成功。一方、専大は日本体育大学戦に続き内容が結果に結びつかず、手痛い2連敗となった。




東京国際大学 対 関東学院大学


首位の座を堅持すべく勝点3を積み上げたい東京国際大学(勝点31・暫定1位)と、4連勝中と波に乗る関東学院大学(勝点23・暫定6位)の一戦。

 前半開始早々、東国大が試合を動かす。4分、東国大は7番・高橋大のフリーキックから11番・師岡柊生が頭でそらしたところを、最後は27番・熊坂光希がゴールに流し込んで先制する。関学大もすぐさま体勢を立て直し、自陣からボールを保持して東国大陣内に入り込むが、なかなかゴールを脅かすまではいたらない。対する東国大はロングボールを前線に配給してチャンスをうかがう。試合は東国大ペースで進み、1-0と東国大リードのまま前半を終える。

 後半に入ると関学大がペースを掴み始めた。持ち味のパスワークでボールを握ると、徐々に東国大陣内に侵入。しかし、ゴールに直結するチャンスを作ることができない。すると、68分、東国大は7番・高橋が自陣から相手陣内にロングボールを蹴り込む。これに11番・師岡が反応してボールを収め、ドリブルで突破。そのまま関学大DFをかわしゴールにシュートを流し込んだ。東国大が追加点を決め、2-0と関学大を突き放す。終盤には関学大が一矢報いるべく東国大人事に攻め込み、86分に右サイドで3番・長澤シバタファリのスローインから8番・狩野海晟が相手を背負いながら頭でボールをそらす。これが相手ディフェンスラインの裏に通り、25番・瀧本脩司がボールをキープ。右足で豪快にシュートを突き刺し、関学大が1点差に迫る。アディショナルタイムに入っても関学大の猛攻が続いたが、東国大が体の張ったディフェンスを前にゴールを割らせず、試合終了。2-1で東国大が勝利した。

 東国大はこの勝利で、2位・東洋大学との勝点差1を守りきって首位を堅持。一方、関学大の連勝は「4」でストップ。昇格争いに一歩遅れる痛い敗戦となった。



 『JR東日本カップ2021第95回関東大学サッカーリーグ戦【後期】』2部リーグ第13節は、9月15日(水)に延期分の1試合がリモートマッチで行われた。


中央大学 対 産業能率大学


 前節は惜敗し順位が後退。上位に復帰すべく今節は勝点3を獲得したい中央大学(勝点23・5位)と、前節首位を相手に挙げた貴重な勝点1を、関東リーグ残留の足掛かりにしたい産業能率大学(勝点10・11位)の一戦。

 中大がいつもと同じ4-3-3のフォーメーションで試合に臨んだのに対し、産能大は4-2-3-1と、相手に組み合うシステムで試合に入った。前半の立ち上がりは、互いにリスクを回避した長いボールが中心の展開となった。23分には、中大が相手陣内に押し込んだ形からボックス内に侵入。一度は産能大の選手がクリアするものの、こぼれ球にいち早く反応した中大の10番・髙岸憲伸が、産能大の19番・小野寺亮太に倒されてペナルティーキックを獲得する。このチャンスに10番・高岸自身がキッカーに立ちゴール右下を狙うが、産能大GKの1番・牧野恋音が完璧にコースを読み切ってキャッチ。中大は絶好のチャンスをモノにすることができなかった。大きなピンチを凌いだ産能大は、8番・金子雄大の相手DFの背後をつくランニングや、前線での連続した守備からのショートカウンターを仕掛ける。しかし中大GK、1番・坪井湧也の好セーブもあり、こちらも得点できない。互いに譲らないまま0-0で試合を折り返した。

 試合が動いたのは後半序盤の57分だった。産能大は中盤でこぼれ球を拾った10番・城定幹太がそのままドリブルで持ち上がり、左サイドでフリーになっていた13番・田原廉人にパス。これを13番・田原が落ち着いて流し込み、産能大が先制点を奪う。ビハインドを負った中大は、5番・岡井駿典の柔らかいクロスから産能大の守備陣を崩しにかかるが、産能大も集中力を切らさずにゴール前を死守。結局、試合は0-1のままでタイムアップ。

 産能大が後期初勝利を挙げ、勝点3を獲得。順位こそ変わらないものの、10位・専修大学と勝点で並び、9位・日本大学を勝点1差に捉え降格圏脱出の可能性につなげた。一方の中大は、これで2連敗に。上位グループ復帰はお預けとなった。



 『JR東日本カップ2021 第95回関東大学サッカーリーグ戦【後期】』第13節は、9月8日(水)に延期分の1試合が行われた。


日本大学 対 東海大学


 後期リーグ初勝利を手にし、勢いに乗りたい日本大学(勝点14・暫定7位)と勝点を積み上げ、上位につけたい東海大学(勝点15・暫定6位)の一戦。

 序盤からスコアが動いた。東海大は14分にコーナーキックを獲得。14番・西山拓実の左からのキックを、3番・長江皓亮がヘディングで合わせ、東海大が先制する。その後も東海大ペースで試合は進み、42分には東海大の16番・藤井一志のパスが相手選手に当たり、そのこぼれ球を8番・杉山祐輝が左足でミドルシュート。これがゴール左隅に決まり、東海大が追加点をあげる。日大はゴールを奪うことのできないまま、0-2で試合を折り返した。

 後半は、両チーム何度となく決定機を迎える展開となったが、最初にゴールネットを揺らしたのは日大だった。54分、日大は11番・荻原翼が左サイドにいる19番・千葉隆希にパス。19番・千葉がドリブルでゴール前まで持ち運び、カットインからそのまま右足でシュートを決める。1点差に詰め寄られた東海大は79分に15番・山田泰雅を投入。すると交代直後の80分、15番・山田は6番・坂本翔から浮き球のロングパスを受けると、冷静にボールを収め、左足を振り抜いて3点目をマーク。この後もボールを支配した東海大が日大にチャンスを作らせず、1-3で試合終了。上位進出を争う一戦は、東海大が勝点3を獲得した。日大は後期初勝利ならず、順位も7位から9位へと後退する結果となった。



 『JR東日本カップ2021 第95回関東大学サッカーリーグ戦』【後期】2部リーグ第13節は、新型コロナウイルスの影響で4試合が延期を余儀なくされたが、2試合が8月8日(日)に行われた。


東京学芸大学 対 神奈川大学


 前節を0-1で落とし、悔しい敗戦を喫した東京学芸大学(勝点20・暫定5位)と、関東リーグ残留に向けてこれ以上の負けは許されない神奈川大学(勝点5・暫定12位)の一戦。

 試合は終始、東学大がボールを支配する展開となった。東学大は7番・住田将が中盤で起点となり、10番・鈴木魁人や9番・後藤健太がチャンスを演出。神大も26番・真壁龍輝や10番・白川浩人が球際に激しく寄せて攻撃につなげようとするが、東学大守備陣がそれを許さず、0-0で前半は終了。

 先制点が欲しい両チームだったが、後半最初にチャンスを作ったのは東学大。55分、左サイドからのスローインを受けた7番・住田がペナルティエリア外から豪快なミドルシュートを放つ。シュートは枠をとらえるも、神大のGK21番・秋山隆成のファインプレーで得点には至らない。その後も東学大のチャンスが続く展開に。神大も25番・並木歩己、途中出場の32番・馬場琢未がクロスからチャンスをうかがうが、東学大DFがすべてシャットアウト。両チーム得点を決められず、スコアレスドローかと思われた90+4分、ついにスコアが動いた。左サイドから東学大の7番・住田が上げたクロスを、ファーサイドで8番・佐藤哲が中央に折り返し、これを受けた10番・鈴木がうまく相手をブロック。そのまま左足を振り抜いてゴールを決める。東学大が最後の最後でゴールを奪い1-0で試合終了。

 終始試合を支配した東学大が、終了間際の劇的なゴールで勝利を飾り、暫定ながら3位に順位を上げた。対する神大は痛すぎるリーグ戦8連敗。消化試合数の少ない11位の産業能率大学に勝点4差、10位の関東学院大学には2ゲーム差をつけられる厳しい状況に追い込まれた。


日本体育大学 対 立教大学


 前節大逆転勝利を収め、その勢いのまま首位を目指す日本体育大学(勝点21・暫定3位)と上位争いに食い込むべく、勝点を積み上げたい立教大学(勝点14・暫定8位)との一戦。

 真夏の蒸し暑い中で行われた試合の序盤は、西日を味方につけた日体大がロングボールを多用し、立教大のゴールへと襲い掛かる。日体大は11番・大曽根広汰が相手守備陣を翻弄し、攻撃の主導権を握る。すると20分、日体大は10番・弓削翼がボールを奪取しそのままショートカウンターの形に。11番・大曽根が空いたスペースに走りこみ、落ち着いてゴールに流し込んで日体大が先制点を挙げる。その後、立教大も27番・庄司朗を攻撃の起点としようとするが、日体大の組織的な守備の前に決定機を作れないまま前半が終了。

 1点を追う立教大は後半開始直後の55分、圧倒的なスピードを持ち味とする11番・桐蒼汰を投入。右サイドバックの2番・堀博昭とのコンビネーションでサイドから攻撃を組み立てる。対する日体大も中盤の選手を積極的に入れ替え、豊富な運動量で相手の攻撃の芽を摘む。両チーム譲らない拮抗した展開のまま、後半はどちらもゴールを決めることなく試合終了。

 前半に挙げた1点を守り切った日体大が勝利を収め、勝点3を獲得。多くの試合が延期になる中で順調に勝点を積み上げ、2位に浮上した。





 次節の第14節は、8月14日(土)に全てリモートマッチで行われる。既に延期が発表されている3試合を除く3試合が実施予定。東京国際大学と立教大学、東京学芸大学と東海大学、日本体育大学と関東学院大学がそれぞれ相見える。

 前節終了時点で3位の日体大は、8位・立教大を相手に1点を守り切り、首位猛追の2連勝。暫定ながら首位・東国大との勝点差を1とした。一方下位に目を向けると、関東リーグ残留に向けてこれ以上の負けは許されない神大が、2試合連続で試合終了間際に決勝ゴールを献上する結果に。降格圏脱出を目指すチームにとっては痛すぎるリーグ戦8連敗となった。延期試合が相次ぐ中ではあるが、上位4チームが勝点3差の中にひしめき合う。熾烈な昇格争いからは今後も目が離せない。
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