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JR東日本カップ2017 第91回関東大学サッカーリーグ戦・2部第14節レポート

2017/10/06
 『JR東日本カップ2017 第91回関東大学サッカーリーグ戦【後期】』2部リーグ第14節は、9月30日(土)に4試合、10月1日(日)に3試合が行われた。


◯昇格圏に食い込むため勝点3が欲しい拓殖大学(勝点21・3位)と、残留に向けて負けられない戦いが続く日本大学(勝点10・11位)の一戦。

 試合は前半から拓大が主導権を握る展開となった。拓大は8番・冨田博斗と10番・小島樹が果敢にゴールに迫るが、日大のディフェンス陣も体を張ったシュートブロックでゴールを割らせない。一方、日大は9番・金子拓郎と28番・馬場拓哉を起点に鋭いカウンター攻撃を仕掛けるが、こちらも決定機を作り出すことができない。
 後半も拓大が試合を圧倒。しかし、フィニッシュの精度を欠きゴールを決めることができない。ゴールを求める拓大は11番・池田廉に代えて、シュートセンスに定評のある7番・西山大輝を投入。FWの位置に入ると持ち前のテクニックでチャンスを作るが、ゴールまではあと一歩及ばず。拓大はさらに、セットプレーからセンターバックの5番・菅谷政博が得点を試みるが、日大GKの1番・岡本享也のファインセーブに阻まれてしまう。スコアレスで迎えた後半のアディショナルタイムには日大の9番・金子がペナルティーエリア内で倒されるシーンもあったが、審判が鳴らしたのはタイムアップの笛。90分を通してスコアは動かずに試合終了。両チーム勝点1を分け合う結果に終わった。
 拓大の玉井朗監督は「立ち上がりと後半の15分を見ると点が入りそうな展開だったが、シュートが下手すぎる」と苦笑い。「前半はミスが多すぎた」との反省も。勝点を22に伸ばしたものの、勝点で並んでいた中央大学が勝利したため4位に後退する厳しい結果となった。攻撃面では厳しい評価を下した指揮官だが「ディフェンスの4人とGKの頑張りは特筆すべき」と守備面では収穫も。次節に対戦するは東京学芸大学を「セットプレー、スローインが怖いチーム」と警戒するだけに、守備面での収穫をどう活かすか。「ここが踏ん張りどころ。ここを超えれば本当に強いチームになれる」と、来週からの3連戦に臨む。一方、引き分けで勝点を11に伸ばした日大だが、未だ降格圏を抜け出せず厳しい状況。川津博一監督は「後期初戦の立正大戦は自分たちが中断期間に積み上げたものを半分も出せなかった。次の東海大戦も、そこそこ出せたといった感じ」と後期の2戦を振り返りながら「今日は途中、ボールを持てる時間もあったし、サイドに散らすこともできた。あとはフィニッシュだけ」と評価。足りないのは「実力を発揮させられる精神力」だとする。次節は青山学院大学と対戦するが「欲は出さない。勝点は3か0ではなく、まず1。残りの勝点2をとれるかどうかは、選手のがんばりにかかっている」と選手への期待を口にした。


○勝点3を得て上位に食い込みたい東京農業大学(勝点17・6位)と、勝って下位との差を広げたい東海大学(勝点14・9位)の戦い。

 試合は開始直後の6分、東農大がコーナーキックのチャンスを得る。7番・神沼拓海のキックを、3番・寺門宥斗、29番・渡部公平はとつなぎ、最後は10番・牧寛史が左足で流し込み、東農大が先制点を挙げる。早々に失点を喫した東海大も反撃に出るが、なかなかシュートが決まらずに前半は終了。
 後半、またもや追加点を挙げたのは東農大だった。57分、右サイドから22番・安藤一哉と2番・加藤徹が崩し、ゴール前にクロスを上げる。すると中央でフリーだった4番・中島拓真がヘディングで合わせゴール。東農大が2-0とリードを広げる。東海大も64分に右サイドでフリーキックを獲得すると、24番・面矢行斗がキッカーに。期待のルーキーのキックに、2番・浦野将が頭で合わせ、1点差と詰め寄る。しかし、東海大の反撃もここまで。その後、東農大は1点のリードを守り切り、2-1で東農大が勝利した。
 勝った東農大は順位をひとつ上げて5位に浮上。次節は2位の早稲田大学との対戦するだけに、上位と勝点差を詰めるチャンスだ。一方敗れた東海大は、9位から10位に後退。次節の対戦相手は首位・国士舘大学と厳しい戦いが続くが、降格圏にある11位・日本大学とは勝点3ポイント差なだけに、勝ってその差を広げたい。


○後期未だ勝利のない東京学芸大学(勝点17・7位)と、残留するためどうしても勝点3が欲しい立正大学(勝点14・10位)の対戦。

 試合は終盤間際に劇的な展開を見せることとなった。まず前半、主導権を握ったのは立正大。東学大は前線からの素早いプレスで対応しようとするも、なかなかペースを握れない。すると33分、立正大13番・和泉達弥が東学大からボールを奪い、アーリークロスをゴール前へ。これに9番・関岡亮太が右足で合わせて東学大先制点を挙げ、前半を0-1で折り返す。
 後半、東学大は18番・炭谷大に代わり、8番・堀大貴をボランチのポジションに投入する。同時にボランチの11番・半谷陽介をトップにあげると、この采配が的中。46分、立正大のクリアミスを誘った東学大は、11番・半谷陽介が奪ったボールから7番・色摩雄貴がドリブルで突破し、そのまま左足でシュート。同点に追いつくと2分後の48分、11番・半谷、7番・色摩、とつなぎ、最後は8番が右足で合わせて2点目をマーク。立て続けの得点で逆転に成功した東学大だが、試合はその後一進一退の攻防が続き、徐々に立正大がペースに。それでも両チームともに追加点は生まれず、このまま試合終了かと思われた後半アディショナルタイムにドラマが待っていた。まず90+3分、立正大は混戦の中、こぼれ球を拾った22番・吉野巧人がシュートを放つが、これはポストを直撃。しかしそのはね返りを、7番・佐藤悠輝が押し込み同点とする。さらに90+4分、立正大GKの31番・深谷圭佑が素早く正確なパントキックを繰り出すと、途中出場の28番・小川大智がこれに反応。自慢のスピードと体の強さを生かしたドリブルで左サイドを駆け上がってクロスをあげると、ゴール前で待ち構えていた9番・関岡がダイレクトシュートを決めて、ついに立正大が逆転に成功。ゴールとほぼ同時に試合終了のホイッスルが鳴り、2-3で立正大が劇的な逆転勝利を収めた。
 終了間際に勝点3を逃してしまった東学大。順位こそ7位と変わらないものの、勝点で立正大に並ばれる結果となった。後期未勝利が続く厳しい状況の中、次節は拓殖大学と対戦する。大逆転勝利をおさめた立正大は、10位から8位に浮上。5位までの勝点は僅差となるだけに、次節・神奈川大学との8位・9位対決を制することができれば、中位グループへのジャンプアップも望めるだろう。


〇首位をひた走る国士舘大学(勝点30・1位)と、前節、2位・早稲田大学との接戦を制して勢いに乗りたい青山学院大学(勝点18・5位)の一戦。

 国士大ボールでキックオフしたゲームは立ち上がりから両チーム一進一退の展開を見せる。均衡が破られたのは13分、国士大は、右サイドを抜け出した20番・山岸瑠のクロスに8番・山口和樹が頭で合わせて先制する。対する青学大は10番・小田佳穂にボールを集めて反撃を試みるも、国士大4番・花房稔らの集中した守備を崩し切ることができない。39分には国士大の13番・諸岡裕人がこぼれ球を拾って相手からボールを奪取。一瞬の隙をついて14番・大石竜平が追加点を決める。前半は2-0とリードを広げた国士大が優勢にゲームを進めたまま終了。
 青学大は流れを変えようと、ハーフタイムに17番・加倉井拓弥と24番・久保田成悟を一気に投入し姿勢を強める。しかしボールは保持するものの攻めあぐねる展開が続き、思い通り国士大陣内に攻め込む事ができない。そんな中、76分には17番・近藤大貴のシュートがGKに弾かれたところに詰めていた8番・山口が押し込んで、この試合2ゴール目となる3点目。これで完全に勢いに乗った国士大は試合を支配し、終了間際の90分にまたしても8番・山口が、GKのこぼれ球に詰めてハットトリックを達成。終わってみれば4-0と大差をつけた国士大が、余裕の貫禄勝ちとなった。
 2部優勝、そして1部昇格に向けて盤石なチーム力を見せた国士大は次節、東海大学と対戦する。ここからどれだけ勝点を重ねていけるか注目したい。一方、悔しい完敗を喫した青学大。次節の日本大学戦では課題点を改善し、次週から始まる3連戦に臨みたい。


○後期2連勝で調子をあげてきた中央大学(勝点21・4位)と、上位進出のために勝点を積み上げたい神奈川大学(勝点16・8位)との一戦。

 試合は序盤から中大がゲームを支配。まずは開始早々の6分、23番・縄靖也からボールを受けた10番・寺村介が左足をゴール上部に蹴り込んで先制点を挙げると、17分に混戦から12番・池谷友喜が押し込んで追加点。さらにその3分後には、2番・安在達弥のクロスに、再び12番・池谷が頭で合わせてゴール。前半は短い時間に3点のリードを奪った中大が圧倒的して試合を折り返した。
 反撃に出たい神大は、ハーフタイムに24番・鳥島佑紀に代えて25番・長澤翔太を投入。試合の流れを変えようとするが、中大の攻撃は止まらない。58分、9番・大橋祐紀のシュートのこぼれ球を、またしても12番・池谷が押し込み、ハットトリック達成。ダメ押しの4点目になるかと思われたが、神大もこのままでは終わらない。59分、ボールを奪った6番・河村知侑からのパスに26番・櫻井敬正が鮮やかなミドルシュートを放ち、神大が反撃を開始。さらに5分後の64分、29番・岩浩平からのクロスを8番・野澤祐弥が頭で合わせて2点差に。これで完全に主導権を奪ったと思われた神大だったが、2点の差はあまりに大きかった。82分には、中大の9番・大橋祐紀に試合を決定づける5点目を決められ、万事休す。結局圧倒的な攻撃力を見せつけた中大が5-2と3点差をつける大勝で、勝点3を得た。
 勝利した中大は、これで後期リーグ3連勝。勝点24で3位に浮上し、1部昇格に向けて上位2校への猛追態勢に入った。この試合ではリーグ戦初出場の12番・池谷がハットトリックと大活躍。手塚聡監督は「2年前のリーグ戦(vs明治大学戦 3○2)でも、初出場で2得点を挙げた」とその強心臓ぶりに触れながら「トレーニングマッチでもハットトリックを決めるなど結果を出していたので、どこかの機会で使いたいとずっと思っていた。きちっと結果を出せる選手になってきた」と満足顔。前期は3-3と点の取り合いとなったカードだけに「4-2にされたあとのバタバタを盛り返せたことが大きい」とした。3連勝とはいえ「後期初戦の東京学芸大学戦、次の拓殖大学戦は"こんなミスをするのか"というようなミスも多かった」というが「少しずつ、メンタル的なところでぶれない強さが出てきた」と評価。前期は主導権を握っていても結果に結び付けない試合も多かったが「変にポゼッションにこだわることなく動けるようになった」。中大は次節、最下位に沈む朝鮮大学校と対戦。「ひとつひとつ目の前の相手を倒して、全22試合が終わったときにどうなっているか」(手塚監督)と、大勝にも浮かれることなく次戦を見据えた。一方、大量5失点を喫し敗れた神大は、9位に転落。昇格圏から大きく離れ、厳しい戦いを強いられている。今夏には関東第3代表として総理大臣杯に出場するなど、実力は十分にあるだけに、守備を立て直して次戦に臨みたい。次節は、8位の立正大学と直接対決。順位を上げるためにも、重要な一戦になる。


○首位との差を空けられないためにも連敗は避けたい早稲田大学(勝点26・2位)と、集中応援の日に後期初勝利が欲しい朝鮮大学校(勝点8・12位)との一戦。

 前期リーグ戦での対戦結果は7-0と早大の圧勝だったこのカード。朝鮮大にとっては集中応援の開催日ということもあり、絶対に負けられない試合となった。対する早大は、前節の青学大戦でラストワンプレーの失点で3-4と敗戦。首位奪還のためにはなんとしてでも勝点3が必須となる。試合は、早大が持ち前の攻撃力で幾度となくチャンスを演出。両サイドの7番・相馬勇紀、11番・柳沢拓弥らが攻撃を仕掛けるも、朝鮮大DF陣も気迫あるプレーで攻撃を阻止。逆に鋭いカウンターから朝鮮大がゴールを狙うなど、どちらに点が転んでもおかしくない展開が続いた。
 しかしスコアレスドローで折り返した後半は、圧倒的な早大ペースとなった。「前半はむしろ"持たされて"いた感じ。ディフェンスラインが低くなってしまい、ボランチの(10番・)秋山陽介との間が開いてしまっていた」(4番・鈴木準弥)という前半を修正し、ディフェンスを高い位置にキープ。間断ない攻撃の中で迎えた57分、早大は7番・相馬勇紀のコーナーキックに、2番・安田壱成が頭で合わせ、ついにゴールネットを揺らす。追いつきたい朝鮮大は59分、25番・金秀彰に代えて10番・金成純を投入、エースの同点弾に賭けるが、その後も早大の攻撃は手を緩めることがなく、後半だけで12本ものシュートを放つなど、ほぼワンサイドゲームに。終盤にかけては朝鮮大が流れを引き寄せるものの、得点には結びつけることができずにそのままタイムアップ。1点を守りきった早大が勝利し、着実に勝点3を積み上げた。
 「この試合、前期とは同じチームでも違う相手として臨んだ」と、早大の4番・鈴木主将。前節の惜敗で「早大の生命線である守備が緩くなっていた」ことを自覚し、修正。この試合でも前半は攻守が噛み合わないシーンがあったものの、後半には「相手は1トップ。どれだけ強い選手でも4バックに対してやれることは限りがある」とディフェンス陣が冷静に対応。結果、後半は相手のシュートを0に抑え、先制点を守りきった。早大は次節、5位の東京農業大学と対戦。前期では1-3と敗れている相手だけに、リベンジを果たす勝利が欲しいところだ。「10月の1ヶ月は自分たちにとって勝負の月。なかでも次からの3連戦にどれだけ勝点を積み上げられるか」という重要な一戦となる。一方の朝鮮大は、後期に入り3連勝と好調の中央大学と対戦する。1分2敗と後期未勝利の朝鮮大だが、好調の中大に勝利することで、最下位脱却の足掛かりにしたいところだ。



 次節、第15節は10月7日(土)に古河市立古河サッカー場にて青山学院大学と日本大学、中央大学と朝鮮大学校、国士舘大学町田キャンパスサッカー場にて神奈川大学と立正大学、国士舘大学と東海大学、拓殖大学八王子国際キャンパスサッカー場にて、拓殖大学と東京学芸大学、早稲田大学と東京農業大学が試合を行う。
 国士大と早大の首位争いも注目だが、降格圏となる11位前後の熱い戦いも見逃せない。11位・日大と12位の朝鮮大は勝ちきれず苦しんでいるが、一方で勝点が僅差で並ぶ6位~11位は節ごとに大きく順位が変動している。第15節から第17節までは中3日、4日の連戦となるだけに、次節からの2週間の結果が今後の展開に大きな影響を与えることは間違いない。

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