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【結果・まとめ】JR東日本カップ2023 第97回関東大学サッカーリーグ戦・3部第20節

2023/11/10


 『JR東日本カップ2023 第97回関東大学サッカーリーグ戦』3部リーグ第20節は11月4日(土)と11月5日(日)の2日間で行われた。


3部リーグ第20節 全結果・順位表





専修大学 1(1-0)0 明治学院大学 @専修大学生田北グラウンド


 自動昇格圏内に食い込みたい4位・専修大学と、3部参入プレーオフ出場圏内からの脱出を目指す10位・明治学院大学の試合は、序盤から拮抗した展開となった。しかし27分、専大は村上千歩がクリアボールを頭で弾いてペナルティーエリア内に送り相手のクリアミスを誘う。すると、背後にいた松永颯太がそのボールに素早く反応。右足のダイレクトシュートをゴール左下隅に決め、専大が先制する。後半は専大が主導権を握り、1本のシュートも打たせることなく明学大の攻撃をシャットアウト。前半に決めた松永の貴重な1点を守り切って専大が白星を挙げた。今節、慶應義塾大学が敗れたこともあり専大は順位をひとつ上げて3位に浮上。自動昇格圏内の2位・神奈川大学と3ポイント差に迫った。一方の明学大は、順位の変動こそないものの9位・平成国際大学が引き分けた為、上位との勝点差が4ポイントと広がった。


慶應義塾大学 2(1-1)3 東京経済大学 @慶應義塾大学下田グラウンド


 3部リーグ優勝と2部リーグ自動昇格を目指す3位・慶應義塾大学と、2部参入プレーオフ進出に望みを繋げたい5位・東京経済大学の一戦。先手を取ったのは慶大だった。15分、田中雄大が打点の高いヘディングで相手のゴールキックを跳ね返すと、これを香山達明が回収。ワンタッチで藤井漱介に落とし、ボールはこちらもワンタッチで熊澤維吹へ。最後は熊澤がキックフェイントでボールを持ち替え、相手DFを外してゴールへと流し込んだ。しかし慶大が1-0リードで前半終了かと思われた43分、東経大はゴール前中央のスペースで佐瀬祐人から森下怜にボールを当ててクロスを上げる。これをニアスペースに走り込んできた岡田倫太朗が左足のダイレクトで決め東経大がゲームを振り出しに戻した。後半に入ると試合は大きく動き始める。まずは64分、東経大はサイドを崩すとペナルティーエリア内にボールを供給。受けた渡部碧がゴール前に入れたボールは一度相手DFに弾かれるものの、詰めていた仲佐友希が左足で押し込んで東経大が逆転に成功する。そのわずか6分後の70分、相手のボールをカットした東経大は、ハーフウェイライン手前の古畑広太郎から相手陣地中央にいた吉田拳也にパス。吉田はドリブルで前線に持ち運ぶと二宮樹希へラストパス。これを二宮が落ち着いて決め東経大が1-3とリードを広げた。だが、3位・慶大も最後まで諦めない。90+1分、左サイドでボールを受けた荘司慈英から千代田和真へとつなぎ、ペナルティーエリア内の茅野優希にパス。茅野はドリブルで相手を翻弄すると、そのままゴールへとねじ込んで1点を返す。しかし、慶大反撃もここまで。東経大が1点差を守りきり、上位相手に大金星を挙げた。しかし、4位の専修大学が勝利したため東経大の2部参入プレーオフ進出の可能性は消滅。敗れた慶大も順位をひとつ落とし4位に後退した。


城西大学6(3-1)1東京農業大学 @JOSAI SPORTS FIELD 第1G


 今節で勝利すると2シーズンぶりの2部リーグ復帰が確定する首位・城西大学と、勝って3部リーグ残留を決めたい7位・東京農業大学の一戦。城西大の2部昇格が懸かる大一番は序盤からスコアが動いた。先手を取ったのは東農大。7分、相手のビルドアップでのミスを見逃さなかった藤井建悟が、ボールをカットして右サイドに展開。これを受けた岩永隆利が相手DFを上手くかわし、ゴール左へと流し込んだ。先制を許した城西大だが、14分には笠木陽生がハーフウェイライン手前からロングボールを入れ、これを佐藤遼が収めて左サイドからカットイン。中に上げたクロスが相手DFに当たったこぼれ球を、早川凌介が押し込んで同点に追いつく。さらに3分後の17分には、早川のコーナーキックがGKに弾かれたボールを西岡健二がシュート。そのボールに小河原龍太が触れてゴールネットを揺らし、城西大が逆転に成功する。城西大は45分にも小河原が連続ゴールを決め、3-1とリードして試合を折り返した。後半に入ると城西大が主導権を握りゲームを支配。対する東農大も集中した守備でゴールを守るが、終盤に差し掛かるとその堅い守りも城西大に破られる。城西大は84分と85分に、それぞれ斉藤涼優と浅見竜輝が中央を突破し連続ゴール。さらに88分には左サイドから攻撃を仕掛け、最後は加藤幹基がゴールネットを揺らしてダメ押しの6点目をマーク。おおよそ5分間の間に立て続けに3点を挙げ、終わってみれば6-1と城西大が大勝。この結果、城西大は2節を残して2年ぶりとなる2部リーグへの自動昇格が決めた。


中央学院大学 1(0-0)1 平成国際大学 @中央学院大学つくし野総合グランド


 勝点23で並ぶ8位・中央学院大学と9位・平成国際大学。3部参入プレーオフ出場を回避するためにも、互いに負けられない直接対決。前半は平国大がセットプレーを中心に中院大ゴールに迫るが、得点までには至らず両チーム無得点で試合を折り返した。スコアが動いたのは後半。63分、中院大・鶴田快聖の右サイドからのクロスボールに小柳陸が頭で合わせる。これは一度相手GKに止められるものの、そのこぼれ球を上野光永が右足で突き刺し、中院大が先制点を挙げる。対する平国大はチャンスを活かせないまま試合は終盤へ。このまま終了かと思われた88分、平国大がコーナーキックを獲得。屋宜和真のキックはゴール前で混戦となったものの、最後は途中出場の小嶋海七が頭でねじこみ執念の同点弾。試合は1-1のドロー決着で終わった。勝点1を分けあった両チームはともに勝点を24に伸ばしたが順位の変動はなかった。


神奈川大学 0(0-0)1 東京学芸大学 @神奈川大学中山キャンパス陸上グラウンド


 前節に首位から陥落したものの、3部リーグ優勝、そして2部リーグ自動昇格を確実なものとするためにも勝利が必要な2位・神奈川大学と、自動降格圏内から抜け出すためにはこれ以上星を落とせない12位・東京学芸大学の一戦。優勝、そして残留のためどちらも負けられない大一番。タイトな展開となった序盤、先にチャンスを迎えたのは神大だった。29分、神大はコーナーキックから決定機を得るがこれは東学大GK・辻大成がファインセーブ。対する東学大も37分、にコーナーキックから岩井雄史がシュートを放つものの枠外へと外れた。両者譲らず試合は0-0で折り返して後半へ。スコアが動いたのは後半序盤の54分。東学大は岩井のパスに久保太輔が左サイドの裏へと抜ける。久保はそのまま相手DFを引きつけるとマイナス方向へとパス。これを後藤健太が収めて冷静にゴール左隅へコントロールシュート。これが決まり、東学大が先制点を挙げる。ビハインドを負った神大はその後交代枠5枚をすべて攻撃陣に使い、流れを引き寄せようとする。だが最後まで東学大の守備に苦しめられ、得点に繋がらないまま試合終了。東学大が先制点を守り切り、2位・神大相手に大金星。大きな勝点3を得て、11位・共栄大学に勝点1差をキープ。敗れた神大は、首位・城西大学との勝点差が4ポイントに広がり、リーグ優勝に遠のく痛恨の1敗となった。


共栄大学 3(2-0)2 國學院大學 @共栄大学サッカーグラウンド


 自動降格圏内回避のために勝利が欲しい11位・共栄大学と、プレーオフ出場圏から抜け出したい6位・國學院大學の一戦。試合は開始早々の6分に動いた。先手を取ったのはここ5試合、2勝1分2敗と五分の成績を残す共栄大。右サイドでボールを受けた吉野斐斗がカットインしてクロスを上げると、ゴール前にフリーで待っていた山口登生がバックヘッド。ボールはポストに当たりながらもゴールに吸い込まれ、共栄大が先制点を挙げる。共栄大は続く12分にも、右サイドのギリギリ、ペナルティーエリアの外で得たフリーキックを吉野が直接ゴール左上隅に決めて追加点。2-0とリードを広げて試合を折り返した。後半に入ると、前半終盤に主導権を握った國學大が猛攻を仕掛ける。53分、國學大は相手のクリアボールを回収すると磯丈成がペナルティーエリア内にボールを供給。それを麻生哲平が胸でトラップ。ゴールへのコースは消されていたものの、走り込んできた福田隼也に落とすと、福田がダイレクトシュートをゴール左下隅に流し込んで國學大が1点を返す。しかし、62分には共栄大・藤尾真羽人が混戦からのこぼれ球を決めて共栄大が再びリードを2点差に広げる。追う國學大は80分、鈴木善の逸れたコーナーキックを鷹取聖がアウトサイドでゴール前中央に配給。最後は大澤昌也が体勢を崩しながらも頭で押し込み2点目を挙げる。残り10分で1点差に迫った國學大だったが、その後は共栄大のゴールを割ることはできず3-2で試合終了。共栄大は貴重な勝点3を得たが、12位の東京学芸大学も勝利したため、勝点差を広げられずその差は1ポイントのまま。敗れた國學大は順位の変動はないものの3部リーグ残留の確定できず、次節へ持ち越しとなった。



 首位・城西大学は攻撃陣が爆発し6-1と快勝。2節を残して、2シーズンぶりの2部リーグ昇格を確定させた。2位・神奈川大学は最下位・東京学芸大学に敗れ、3試合連続勝ちのない状態。序盤から首位を快走してきた神大だが、ここへきて優勝・自動昇格に黄信号が灯っている。3位の慶應義塾大学は、今節の敗戦で4位に後退。替わって3位に浮上した専修大学とともに優勝の可能性は消滅したが自動昇格圏内に3ポイント差まで迫った。5位の東京経済大学は慶大に勝利したものの、2部昇格プレーオフ進出の可能性が消滅した。一方、残留争いは混戦を極めている。3部残留が決まったのは5位・東経大まで。すでに11位・共栄大学、12位・東京学芸大学の2チームが、自動降格、参入プレーオフ出場のいずれかになることは確定しているが、残るプレーオフ出場の1チームは6位・國學院大學から10位・明治学院大学まで可能性がある。泣いても笑って残り2試合。戦いはより一層激しいものとなりそうだ。
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