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JR東日本カップ2016第90回関東大学サッカーリーグ戦・2部第9節レポート

2016/06/01
 『JR東日本カップ2016 第90回関東大学サッカーリーグ戦』2部リーグ前期第9節は5月28日(土)に4試合、5月29日(日)に2試合が行われた。

○前節は引き分けで今節は勝点3の欲しい関東学院大学(勝点9・9 位)と、開幕5連勝から一転、現在3連敗中の東京農業大学(勝点15・4 位)の一戦。

 東農大は前半早々に6 番・金裕志がPK を獲得するが、この決定機を関学大GK21 番・田邊快人が阻止する。だが、その後も東農大は攻撃のペースを緩めない。前半8分、東農大6 番・金が7 番・神沼拓海のクロスからヘディングシュートを放ち、早くも先制点を決め1-0に。一方の関学大は序盤から7 番・亀井大地を中心に相手のバイタルエリアに何度も侵入するが、得点を奪えないまま前半は終了した。
 後半になると、両チーム一歩も譲らない時間が続く。追いつきたい関学大は、前半にも増して積極的にシュートを打ち、東農大ゴールを脅かす。すると後半の78分、関学大は相手GKのこぼれ球を6番・福澤峻が拾ってクロスをあげ、中央で待っていた17番・佐々木大輔のヘディングシュートはゴールに叩き込み、いい時間帯に追いつく。なんとしても勝点3の欲しい両チームは、交代で次々と攻撃的な選手を送り込んで追加点を狙うが、動きはなくそのまま試合終了。引き分けで両チーム勝点1を分け合った。
 東農大は勝利こそできなかったものの、連敗を3で止めた。次節の対戦相手は最下位の明治学院大学だが、気を緩めず勝点3が欲しいところだ。関学大も貴重な勝点1をもぎ取り、順位を9位から8位へと着実に上げた。次こそは、勝点1差の間に5チームが入り乱れる中位を抜け出して上位争いに加わりたい。


○連勝を目指す朝鮮大学校(勝点10・7位)と、3連勝中で現在2位につける中央大学(勝点17・2位)の一戦。

 東国大の結果次第ではあるものの、勝てば単独首位の可能性のある中大としては大事な一戦。前半は中大がパスを回しながら朝鮮大
の陣地へと押し込んでいく。対する朝鮮大は押し込まれながらも、最終ラインでしっかりと中大のチャンスを防ぎ、カウンターのチャンスをうかがう。そんな中での前半25分、朝鮮大は相手のクリアボールを13番・金舜志がダイレクトで中央へと放り込むと、それを上手くトラップした10番・金成純が相手をかわしてから冷静にゴール右隅に流し込んで先制点を奪う。しかし、波に乗っている中大はその直後の前半29分、ゴール前でのねばりからサイドに展開。24番・安在達弥のセンタリングを11番・翁長聖がボレーシュートで決め、同点に追いつく。
 後半は終始中大ペースに。後半の74分に、ゴール前の混戦から19番・矢島輝一の放ったシュートがゴールに突き刺さり、中大が逆転に成功する。続く後半の84分には相手のパスミスを6番・飯干雄斗が奪い、7番・寺村介へスルーパス、これを落ち着いて決めゴール。途中交代で、久しぶりの出場となった7 番・寺村が、その期待に応えるゴールで1-3と朝鮮大を突き放す。朝鮮大は奪ったボールをつなぎはするものの、なかなかゴール前まで運べず、試合はこのまま終了。中大はこの勝利により4連勝。勝点では並ぶものの総得点で東京国際大学を上回り、2部リーグ単独首位に立った。一年での1部リーグ復帰を目指し、前期残り2節も連勝を狙う。


○ここ2試合勝ち星のない神奈川大学(勝点16・3位)と、前節今季初の敗戦を喫した東京国際大学(勝点17・1位)との一戦。

 互いに前節は不本意な結果となった上位校同士の対戦。この試合の均衡が破れたのは前半終了間際の45分。神大6番・武田将平の蹴ったフリーキックは中央で待つ2番・南祥巧の足元に収まり、左足を振り抜いた神大が先制点。1-0で神大がリードし、前半を折り返す。
 追いつきたい東国大は、9番・町田ブライト、11番・進昂平の2トップが果敢に神大ゴールへと攻め込む。すると49分、相手のペナルティーエリア内でプレッシャーをかけた東国大9番・町田がボールを奪うとそのまま右足でシュートを放ち、ゴールネットを揺らす。勢いに乗った東国大は10番・安東輝に代え17番・本多崇宏を投入すると、その3分後の87分、17番・本多からパスを受けた9番・町田の、この日2点目となるゴールで逆転。神大は89分、9番・奥田晃也に代えて11番・野路貴之を投入するも、後半は1本もシュートが打てずに試合は終了。1-2で東国大が勝利を収めた。神大にとっては首位が遠のく痛い敗戦となってしまった。


○2連勝中で上位争いに食らいつきたい東洋大学(勝点14・5位)と、4連敗と悪い流れの続く青山学院大学(勝点10・8位)との一戦。

 前節、首位の神大に勝利して勢いに乗る東洋大が、前半9分に先制点を挙げた。7番・田中舟汰郎の左からのクロスに9番・坂元達裕が頭で合わせてゴールネットを揺らす。その後も東洋大は果敢に青学大ゴールへと迫り、前半に2度のペナルティーキックを獲得。しかし青学大GKの1番・齋藤駿介が好セーブを連発し、得点機会を阻止。前半は1-0で東洋大がリードして終了する。
 後半に入って勢いを取り戻した青学大は73分、20番・森孝輔の左からのクロスに9番・窪園大地がヘディングシュートを叩き込み、1-1の同点に追いつく。互いに追加点が欲しい状況の中、78分には東洋大11番・佐藤仁紀が体を張ったプレーでフリーキックを獲得。東洋大は負傷した11番・佐藤に代わり1年生の33番・小林拓夢を投入すると、10番・仙頭啓矢が蹴ったボールを33番・小林が頭で合わせて再度リードを奪う。青学大も82分には10番・伊藤光輝に代えて23番・福井康太、9番・窪園に代え11番・大坂孝太郎と、立て続けに前線の選手を交代し、同点に追いつこうと猛攻を仕掛けるが、これを凌いだ東洋大が2-1で勝利を挙げた。


○前節で連勝が途切れ、立て直したい東海大学(勝点11・6 位)と、現在3戦無敗で下位脱出を図りたい拓殖大学(勝点5・11 位)の一戦。

 試合は開始3分からスコアが動いた。拓大が6番・緋田優人のクロスに16番・深尾春輝が右足で合わせ先制する。この先制点で勢いが増した拓大は、今期初先発の35番・柴田隼人のクロスに4番・穂積諒がヘディングで合わせ追加点を獲得。さらに、42分にも16番・深尾がペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。これを深尾自身がゴールの左隅に決めて、拓大が3点目を記録する。一方、東海大は拓大の安定した守備を崩せず、前半のシュート数は2本のみとなった。
 拓大は後半開始早々の47分、14番・小島樹のパスに反応した16番・深尾が4点目を決め、自身のハットトリックを達成。対する東海大は後半に入っても思うようにペースを作れず、終始拓大にペースを握られる展開となった。拓大は80分にも14番・小島がドリブルで中央突破し、そのままシュートを放つ。これが東海大のゴールネットを揺らし、ダメ押しとなる5点目が決まって、そのまま試合終了。拓大は5得点の圧勝で前期2勝目を上げる結果となった。一方、敗れた東海大はこれで2連敗。厳しい状況となってしまった。


○前節、アディショナルタイムでの勝利で劇的な勝利を収めた東京学芸大学(勝点8・10位)と、前節待望の初勝利を挙げた明治学院大学(勝点3・12位の一戦。

 試合は序盤から東学大が積極的に仕掛ける展開となった。20分、東学大の34番・宮地祐二郎がこぼれ球を右足でシュートを放ち、先制点を決める。1点を返したい明学大はペースを握るために支配率を高めていくが41分、東学大が素早いカウンターを展開。34番・宮地がドリブルを仕掛け、3番・冨澤右京にラストパス。これを冨澤が右足で冷静に決めて追加点を挙げ、2-0で前半を折り返す。
 後半に入ると明学大が反撃に出る。明学大は11番・鳥谷部嵩也を中心に攻撃を組み立て、何度もチャンスを作るがなかなかゴールを決めきれない。試合も終盤に差し掛かった90+1分、明学大22番・中田昌吾のクロスに5番・中川大介が頭で押し込み1点を返すと、同点弾を狙うが惜しくもタイムアップ。2-1で東学大が勝利した。
 なんとか1点差を守り切った東学大は、これで2連勝。一方、敗れた明学大は連勝とはならず、依然12位と最下位に低迷している。


 次節第10節は、6月4日(土)に川口市青木町公園総合運動場にて、関東学院大学と東洋大学が、古河市古河サッカー場にて、青山学院大学と東京学芸大学、拓殖大学と東京国際大学が対戦。6月5日(日)に中央大学多摩キャンパスサッカー場にて、神奈川大学と中央大学が、朝鮮大学校グラウンドにて、明治学院大学と東京農業大学、朝鮮大学校と東海大学が対戦する。
 前期も残り2節。後期に繋げるためにも負けられない戦いが続く。
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