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JR東日本カップ2016第90回関東大学サッカーリーグ戦・2部第6節レポート

2016/05/10
「JR東日本カップ2016 第90回関東大学サッカーリーグ戦【前期】」2部リーグ第6節は、5月7日(土)に1試合、8日(日)に5試合が行われた。



○首位奪取に燃える神奈川大学(勝点12・2位)と、開幕からの5連勝で勢いにのる首位・東京農業大学(勝点15・1位)の対戦は、1位と2位の直接対決となった。

 前半は、両チームともに前から積極的に仕掛ける攻撃的なサッカーを展開。そんな中、先制点を挙げたのは神大だった。前半24分、17番・斎藤健太が左サイドをドリブルで突破。ゴール前に上がったクロスを26番・吉田蓮が頭で叩き込む。神大は前半終了間際の45+1分にも、同じような展開からは再び26番・吉田がヘディングゴールを決めて追加点を奪い、リードを2点と広げる。対する東農大は前半シュート1本と、完全に攻撃を封じられていた。
 神大はさらに後半の54分にも、6番・武田将平のフリーキックに2番・南祥巧が頭で合わせて3点目をマーク。東農大はエースの10番・岡庭裕貴が封じられ、反撃のきっかけをつかめないまま試合終了。終始主導権を握り続けた神大が、26番・吉田の活躍もあって直接対決に勝利し、首位を奪還。東農大は初黒星を喫したが、神大とは勝点で並びその差は得失点のみ。首位争いは混戦模様で、気の抜けない試合がまだまだ続きそうだ。


○勝点を積み上げて上位との差を縮めたい東洋大学(勝点8・7位)と、開幕から5連敗という悪い流れから脱出したい拓殖大学(勝点0・11位)の一戦。

 ここまで勝点0の拓大にとっては、初勝利を掴みたい試合だった。しかし、最初のチャンスを掴んだのは東洋大。前半14分に東洋大の7番・田中舟汰朗が11番・佐藤仁紀とのワンツーで抜け出し、ペナルティーエリア内にパスを送る。それを受けた9番・坂元達裕が2人をかわして左足を振り抜き、先制点を挙げる。その後は、一進一退の攻防が続くがどちらも決定機を決めきれずに前半が終了。
 後半に入ると拓大は、時ハーフタイムに投入された35番・柴田隼人が一気に流れを変える。幾度となくシュートを放ち、決定機を迎えるなど攻勢に出る拓大。しかし、東洋大もGKの1番・伊藤俊祐がファインセーブを連発して得点を許さない。そんな中、拓大が粘りを見せた。終了間際の90+1分、相手GKのクリアでポストに当たったボールを、35番・柴田が13番・岩出拓也に頭でつなぐと、それを13番・岩出がそのまま頭で押し込みゴール。劇的な同点弾を決めて、引き分けに持ち込んだ。13番・岩出、35番・柴田といった途中出場の選手が結果を出した拓大は初の勝点1を獲得。一方、2連勝中だった東洋大は3連勝ならず。終了間際の失点で拓大と勝点1を分け合う結果となった。


○なかなか勝利が得られず波に乗り切れない東京学芸大学(勝点4・10位)と、連勝して勢いに乗りたい朝鮮大学校(勝点6・8位)との一戦。

 前半は両チームともに攻めあぐねるシーンが多かった。その中でも東学大は、センターバックの10番・平田惇と20番・鈴木翔太の正確なロングフィードでサイドから何度となくチャンスを演出。対する朝鮮大は10番・金成純が中盤を支配し、15番・申聖峰と11番・韓勇太の豊富な運動量で攻撃を仕掛けるが、双方GKの好セーブもありスコアレスのまま前半を終える。
 後半序盤は東学大がアグレッシブにシュートを放ったが、先制点を挙げたのは朝鮮大だった。66分、ゴール前中央に抜け出した10番・金が、15番・申のパスを受けて冷静にシュートを放ち、ゴールネットを揺らす。その後は落ち着いた試合運びを展開した朝鮮大が逃げ切るかと思われたが、東学大も終盤にかけて30番・色摩雄貴、33番・原山海里といったルーキーを投入して流れを変えようとする。しかし得点は動かず、そのまま試合終了と思われたが90分+3分。8番・南直志のコーナーキックからゴール前が混戦となったところを、30番・色摩がこぼれ球を押し込んで同点に。試合はそのままタイムアップとなり、1-1でお互い勝ち点1ずつを分け合う結果となった。
終了間際に勝点2を失う結果となった朝鮮大の金載東監督は「ボールは完全に相手に保持されていた。1-0で勝てたらラッキーという試合だった」と試合を振り返る。それでも「後半失点するまでは、狙いをもってハードワークができていた」と、後半の内容には一定の評価を与えていた。一方、終盤間際に勝点1をもぎとった東学大。1年生・色摩の嬉しい初ゴールがチームを救うなどの収穫もあったが「決して狙いどおりの試合ではなかった」と檜山康監督。次節は11位・拓殖大学との直接対決となるが「決して甘く見られる相手ではない」と表情を引き締めていた。


○前節初黒星を喫した中央大学(勝点8・5位)と、未だ勝ちのない明治学院大学(勝点0・12位)との一戦。

 得点が動いたのは前半14分だった。明学大の34番・齋藤翼が中央からドリブルを仕掛け、そのままシュート。明学大が先制点を挙げ、序盤の主導権を握る。しかし中大も10番・古橋匡梧、11番・翁長聖、19番・矢島輝一の3トップを中心にゴールに迫り、次第に流れを引き寄せる。前半44分には6番・飯干雄斗のコーナーキックを2番・懸翔平が頭でそらし、最後は4番・渡辺剛が右足で押し込んで同点に。さらに前半アディショナルタイムの45分+3分には、6番・飯干、10番・古橋とつないだボールを11番・翁長がゴールに突き刺し2点目を挙げる。前半終了間際に立て続けに点を決めた中大が逆転に成功。2-1で前半を折り返す。
 後半は中大が猛攻を仕掛ける展開となった。51分には24番・安在達弥がボールを奪いそのまま右サイドをドリブルで突破。ゴール前で10番・古橋にパスを送ると、10番・古橋がこれを冷静に押し込んで3点目。一方の明学大も、カウンターからチャンスを演出。61分、11番・鳥谷部嵩也のコーナーキックを5番・中川大介がヘディングを叩き込んで反撃を開始するも、中大が1点のリードを守り切って試合が終了した。
 先制点を挙げ、勝点を得るチャンスがあっただけに明学大にとっては惜しい敗戦。中大をあと1点差にまで追い詰めるゴールを決めた5番・中川は「今日は勝ちたかった。もう惜しい試合は必要ない」と未だ最下位を抜け切れない状況を強く自覚している様子だった。一方、勝った中大にしても、先制点を奪われたうえ1点差に追いつめられる展開に「内容的には課題が残る」と手塚聡監督。どちらにとっても課題の多い試合となった。


○3連勝のかかる関東学院大学(勝点7・6位)と、いまだ負けなし、勝って首位争いに加わりたい東京国際大学(勝点11・3位)の一戦。

 2連勝で勢いにのる関学大と開幕から負けのない東国大は、前半開始からお互いに譲らない展開となった。前半15分、東国大が28番・辻川裕介がゴール前にクロスをあげると、混戦の中から拾ったボールを8番・川上翔平が左足で合わせて先制する。しかしその直後の18分、今度は関学大が反撃に出る。7番・亀井大地と6番・福澤峻のコンビネーションから、中央で待っていた17番・佐々木大輔へクロスがわたる。これが東国大のオウンゴールを誘い、関学大は早くも同点に追いつき、試合を振り出しに戻す。だが、27分には東国大が再び試合を動かす。8番・川上のコーナーキックから、相手のクリアボールを拾った28番・辻川が右足を振り抜く。28番・辻川のシュートはそのままゴールマウスへ吸い込まれ、東国大が追加点を奪いスコアは2-1に。
 シーソーゲームとなった前半だったが、後半は両チームともにチャンスを作るものの、互いに体を張った守備で得点を許さない。結局、東国大が前半のリードを守りきり1-2で勝利。これにより、東国大は3位をキープしながらも、2位・東京農業大学との勝点差を1にまで縮める結果に。次節、東農大と直接対決に向けて、さらに勢いをつける勝利となった。一方の関学大は3連勝ならず、6位から8位へと順位を下げる結果となった。


○前節初黒星を喫し、今節の勝利で巻き返したい青山学院大学(勝点10・4位)と、前節初勝利を挙げて連勝を狙う東海大学(勝点5・9位)との一戦。

 前半は青学大がボールを支配し、主導権を握る展開となった。青学大は7番・山田武典が前半だけで4本のシュートを放つが、東海大の堅い守備に阻まれ得点にまでは到らなかった。しかし、東海大も前半は1本のシュートも打てずに反撃らしい反撃できないまま折り返す。
 後半に入ってからもボールを繋ぎリズムを作るのは青学大。しかし試合を動かしたのは東海大だった。後半20分にフリーキックを獲得すると、4番・羽毛勇斗のキックを11番・諸星匠がつなぎ、最後は6番・小野能寛が右足で合わせてネットを揺らした。その後、東海大は青学大の猛攻を集中力の高い守備でしのぎ切り、逃げ切りに成功。1-0のスコアで東海大学が勝点3を獲得し2連勝で9位から7位へと順位を上げた。対する青学大は前節に続き2連敗。順位もひとつ落として5位となった。開き始めた首位との差を、次節こそ縮めたいところだ。



 次節、第7節は5月14日(土)に、県立保土ヶ谷公園サッカー場にて、東海大学と明治学院大学が対戦。5月15日(日)に、ゼットエーオリプリスタジアムにて、東京国際大学と東京農業大学、神奈川大学と関東学院大学が、川口市青木町公園総合運動場にて、中央大学と青山学院大学が、東洋大学朝霞グラウンドにて、東京学芸大学と拓殖大学、東洋大学と朝鮮大学校が対戦する。
 注目カードは2位の東京農業大学と3位の東京国際大学の上位直接対決。また混戦模様となった首位戦線で神奈川大学がその座を守り切れるかどうかも興味深いところだ。

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