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JR東日本カップ2017 第91回関東大学サッカーリーグ戦・1部第3節レポート

2017/05/06
 『JR東日本カップ2017 第91回関東大学サッカーリーグ戦【前期】』1部リーグ第3節は、5月3日(水)に全6試合が行われた。



○2戦連続無失点と安定した守備を見せる専修大学(勝点4・4位)と、前節今季初勝利を収め連勝を目指す流通経済大学(勝点3・6位)との一戦。

 キックオフ直後から試合を支配したのは流経大。球際の強さと素早いパス回しで専大にほとんどボールを持たせない。先発復帰の流経大10番・ジャーメイン良が、パス回しから何度か決定機を迎えたが、決めきることができず0-0で前半終了。
 前半なかなかチャンスを掴めずにいた専大は、後半開始から8番・葛??谷将平、14番・岡本勇輝に代えて、5番・鹿沼直生、34番・郡紘平を投入。流れを変えたいところだったが、後半も流経大ペースで試合が進む。60分、パスワークで局面を打開した流経大は、ゴール前に11番・渡邉新太からの浮き球が入る。これを16番・吉田大河が鮮やかに決め、流経大が先制。その後専大はカウンターから何度かチャンスを作ったが、決めきることができず0-1で流経大が1点を守りきった。
 勝利した流経大は、2連勝で勝点を6に伸ばした。次節は茨城ダービーで、3連勝と勢いに乗る筑波大学と対戦する。天皇杯の茨城県予選では敗れているだけに、負けられない相手だ。一方の専大は、開幕2戦続けて無失点だったが、この試合で初失点、初黒星。次節は慶應義塾大学と対戦。勝率を五分に戻したいところだ。


◯未だ勝ち星なしで下位に沈む前年度王者・明治大学(勝点1・10位)と、こちらも開幕後勝ちのない
法政大学(勝点0・12位)の一戦。

 昨年驚異的な早さで優勝した明大だが、開幕戦で順天堂大学に0-2で敗れ、前節は日本体育大学に1-1の引き分け。本来の強さを出せていない。一方法大も開幕戦を落としてから2連敗。迎えた第3節は、お互いに勝利への気持ちがプレーにあらわれた試合となった。試合開始直後から明大がサイドを活かしたプレーで法大ゴールを脅かすも、枠内のシュートは少なく決定的なチャンスを逃してしまう。対する法大もゴールキックが強風に煽られ、空中で止まったかにも見えたシーンがあり、キーパーにとって難しい試合となった。そんな中で、8分に明大の2番・岩武克弥のクロスを9番・土居柊太が受けてシュート。これはポストに跳ね返されたが、そのこぼれ球を27番・中川諒真がヘディングでつめて、明大が先制。1-0の明大リードで前半を終了した。
 後半開始直後の49分には、法大がペナルティーキックを獲得。これを、7番・川崎雅哉がしっかり決め、法大が良い時間に追いついた。その後はお互いにチャンスを作れず1-1のまま時間が経過。ドローで試合終了かと思われたアディショナルタイムに均衡は破られた。90+2分、途中出場の法大期待のルーキー34番・上田綺世が、23番・渡辺淳揮からのパスをうけ、右足でシュートを突き刺す。ルーキー待望の関東リーグ初得点が、劇的な決勝点となった。
 終了間際でまさかの失点を喫し、勝点1を逃した明治大。次節の東洋大学戦で前年度王者の復活はなるのか。待望の今季初勝利を挙げた法大は、好調・東京国際大学と対戦。3連線戦の最後を勝利で飾りたいところだ。


〇開幕戦で勝利も2節で敗れ今節を迎える両チーム、慶應義塾大学(勝点3・7位)と、駒澤大学(勝点3・5位)の戦い。

 先にペースを握ったのは駒大だった。特徴である縦に早いサイド攻撃で攻勢を強めると、8分にはコーナーキックを獲得。8番・中原輝が上げたボールに4番・星キョーワァンが合わせ、駒大が先制する。押され気味の慶大はまずは追いつこうと、7番・渡辺夏彦、11番・近藤貫太らが果敢にシュートを放ち、駒大ゴールに迫る。その後は慶大がゲームをコントロールするが、得点に結びつけることができない。
 後半も慶大ペースでゲームは進み、ついに72分慶大7番・渡辺の鮮やかなミドルシュートが決まり、同点に。この後も慶大がゲームをコントロールしたが、ゲームも終盤に差し掛かった87分に駒大が意地を見せる。7番・大村英哉からのクロスを、2番・熱川徳政が左サイドへと流す。これを途中出場の24番・坂本和雅が受けて左足一閃。追加点を挙げて慶大を再び突き放し、試合終了。最後まであきらめなかった駒大に軍配が上がった。
 これで2連敗となった慶大は次節、専修大学と対戦する。上位進出のためには、いち早く連敗は止めたいところだ。一方、勝利を収めた駒大は順位を一つ上げ4位に浮上。次節は現在開幕3連勝で首位の順天堂大学と戦う。絶好調の順大相手にどう挑むか。


〇未だ勝ちなしと低迷が続いている日本体育大学(勝点1・9位)と、開幕から2連敗中で早く勝点が欲しい東洋大学(勝点0・12位)の一戦。

 日体大のキックオフで始まったゲームは、序盤から日体大が主導権を握る展開となった。日体大の押す時間が続く中、25分に10番・太田修介が7番・室﨑雄斗からの浮き球をゴール前でコントロールし、右足で決めて先制。対する東洋大も前半終了間際の45分、右の深い位置で得たフリーキックを3番・渡辺星夢がゴール前に入れ、それを4番・浦上仁騎が頭で合わせ同点に追いつく。東洋大として今季初の得点を挙げたところで前半は終了。
 追いつかれた日体大はハーフタイムに9番・平川元樹を投入し、前線の活性化を図る。日体大は初先発となった28番・伊藤純也のところからチャンスを作ろうと試みるが、うまく運べない。そんな中、67分に東洋大はコーナーキックから17番・勝野瑛が競り合ったボールを、20番・渡邉拓也が右足で合わせる。一度はポストに弾かれたボールは、日体大のGK12番・長谷川洸に当たり白線の内側へ。オウンゴールで東洋大が逆転に成功する。日体大としてはアンラッキーな形で逆転を許してしまった。さらに76分、東洋大はコーナーキックからの流れでこぼれたボールを途中出場の31番・小澤裕太が押し込んで追加点。このゴールがゲームを決定づけ、1-3で東洋大が勝利。東洋大が待望の勝点3を獲得した。
 今節を終えて1分2敗と苦戦が強いられている日体大は次節、桐蔭横浜大学と対戦する。桐蔭大も白星なしと、日体大と同じ戦績でここまで来ている。次の直接対決こそは、勝利が欲しい。一方、今季初勝利を手にした東洋大は次節、現在最下位と苦しんでいる昨年度チャンピオンの明治大学との対戦が控える。今節での勝利で勢いに乗り、連勝といきたいところだ。


○開幕2連勝で2位につけ、勝って首位に立ちたい順天堂大学(勝点6・2位)と、開幕2連勝で現在首位、3連勝で首位をキープしたい東京国際大学(勝点6・1位)の一戦。

 開幕2連勝、勝点6で並ぶ両チームの一戦は、順大のホームグラウンドである順天堂大学さくらキャンパスサッカー場にて行われた。序盤は互いに探り合う試合展開。徐々にペースを掴んだのはホームの順大だった。左サイドから5番・毛利駿也がドリブルで駆け上がると、中央の7番・名古新太郎にパスを送るなど、東国大ゴールに迫る。順大は7番・名古を起点とし、前半7本と東国大ゴールに攻め込むが決めきれず、0-0の無得点で前半を終える。
 後半は両者互角の戦いを見せるが66分、順大の10番・米田隼也がドリブルで中へ切り込み、ペナルティーキックを獲得。これを10番・米田が自ら決め、順大が先制する。2連勝と勢いに乗る東国大もここで負けてはいられない。73分、途中出場の27番・宇高魁人が起点となり中央でボールを受けると、左サイドの19番・町田ブライトにパス。19番・町田が持ち前のスピードを生かして一気に駆け上がると、その正確なクロスに14番・川上翔平が合わせてゴール。東国大が同点に追いつく。その後は両者互角の戦いを見せ、このまま試合終了かと思われた88分、順大9番・松島奨真がボールをキープし、10番・米田にパス。またも10番・米田が左サイドを駆け上がりクロスを上げると、これに途中出場の26番・望月陸が頭で合わせ追加点。ルーキーの26番・望月の関東リーグ初得点が決勝点となり、2-1で順大が勝利を収めた。
 勝利した順大は、3戦連続2得点と攻撃陣が躍動し開幕3連勝。連戦最終日となる次節は駒澤大学と対戦する。対する東国大は、勝点で並ぶ順大に勝利したいところだったが悔しい敗戦。次節は昨季王者・明治大学に勝利して勢いに乗る法政大学と対戦する。


◯前節は東洋大学の猛攻にあいながらも勝利し2連勝中と出だし好調な筑波大学(勝点6・3位)と、対照的に未だ勝ちなしと厳しい戦いを強いられている桐蔭横浜大学(勝点1・10位)の一戦。

 試合は、出だしから両者互角の勝負となった。ボールの保持率では筑波大が上回っているものの、桐蔭大もディフェンスラインの必死の守りで筑波大にチャンスを与えない。シュート数は筑波大が4本、桐蔭大2本と少なく、中盤でボールの奪い合いが目立ち、互いに決定機を生み出すことができない。
 後半に入ると両者ともファールが多くなり、62分には桐蔭大がFW2枚を変え、勝負に出る。この交代がきっかけとなり、試合は次第に桐蔭大ペースに。そして迎えた78分、桐蔭大は石川大地のコーナーキックに、11番・鈴木国友頭で合わせる。一度はGKにクリアされたものの、ボールの落下地点にいた3番・八戸雄太が右足で押し込み桐蔭大が先制。その後は筑波大の猛攻が続くが、桐蔭大も粘り強く守りこのまま試合終了かと思われた90+3分、再び試合が動いた。筑波大は7番・野口航からのパスを受けた9番・三笘薫がドリブルで突破。9番・三笘からのパスを11番・中野誠也が頭で合わせてゴールネットを揺らし、同点に追いつく。さらに直後の90+5分に、8番・戸嶋祥郎のサイドチェンジに反応した9番・三笘が、再びドリブルで突破し、ゴール前にパスを送る。これを受けた10番・北川柊斗が冷静にシュートを突き刺し、土壇場で筑波大が逆転に成功。筑波大がアディショナルタイムの2得点という奇跡的な逆転劇で勝点3を得た。次節は流通経済大学との"茨城ダービー"。大事な一戦となるだけに、この粘り強さを中2日の連戦に活かしたい。
 一方あと少しのところで勝利を逃した桐蔭大は2敗目を喫し、未だ初勝利ならず。厳しい戦いが続く。次節の対戦相手は同じく未勝利の日本体育大学。はたして先に初勝利をあげるのはどちらになるのか。



 次節、第4節は5月6日(土)に、Shonan BMWスタジアム平塚にて日本体育大学対桐蔭横浜大学、NACK5スタジアム大宮にて明治大学対東洋大学、龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールドにて筑波大学対流通経済大学の試合が、5月7日(日)には、味の素フィールド西が丘にて慶應義塾大学対専修大学、順天堂大学対駒澤大学、江東区夢の島競技場にて法政大学対東京国際大学との試合が行われる。
 開幕3連勝を飾ったのは上位対決を制した順大と、アディショナルタイムに逆転ゴールを決めた筑波大。両チームとも終了間際に逆転し、勝負強さを見せた。一方、昨季王者・明大は勝星が遠く未だ勝点1。次節は開幕後初勝利を収めた東洋大と対戦する。中2日で迎える連戦最終日、勝利を手にするのはどのチームか。熱い戦いから目が離せない。



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