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JR東日本カップ2016第90回関東大学サッカーリーグ戦・2部第3節レポート

2016/04/20
『JR東日本カップ2016 第90回関東大学サッカーリーグ戦』2部リーグ第3節は4月16日(土)に5試合、4月17日(日)に1試合が行われた。


○今季初勝利をどちらが奪い取るか。ともに勝点1の関東学院大学と、東京学芸大学の一戦。

 最初に試合のペースを握ったのは関学大だっだ。17番・佐々木大輔、10番・勝山聖也を中心に東学大ゴールに攻め込むも、決定的なチャンスを作り出せずに時間だけが過ぎる。すると、思わぬ形で東学大にチャンスが訪れた。関学大のクリアミスを、東学大10番・平田惇が冷静に拾うとそのままドリブルでゴール前に運び、体勢を崩しながらもゴールへと流し込む。相手の一瞬の隙を見逃さなかった東学大は、この得点から流れを掴むと、44分には3番・冨澤右京が右サイドをドリブルで駆け上がり、中央へとクロスをあげる。これを30番・色摩雄貴が合わせてシュートを放つが、関学大DFがクリア。しかしクリアボールはそのまま関学大ゴールに入り、東学大がオウンゴールにより追加点を挙げ0-2で前半を折り返す。
 後半に入ると関学大も得点を奪うべく、立ち上がりから勢い良く東学大ゴールに攻めかかる。関学大は29番・今村優介の積極的な裏への抜け出しや、6番・福澤峻のすばやいオーバーラップでチャンスを作るが、なかなか決定的な場面を作り出せない。粘り強い守備から関学大の隙を窺っていた東学大は54分、関学大の守備陣が間延びしているのを見つけると30番・色摩雄貴が右サイドをドリブルで駆け上がる。ゴール前中央へのクロスに対し、フリーだった15番・堀大貴が右足を振り抜いて試合を決定付ける3点目をマーク。その後、関学大も反撃に出るが、結局ゴールを奪えないままタイムアップとなった。
 3-0と快勝で今季初勝利を飾った東学大は、この勢いのまま勝点を伸ばしたい。一方初白星が次節に遠ざかった関学大は、次こそ勝利を掴み取りたいところだ。


○前節の敗戦から巻返しを図る朝鮮大学校(勝点3)と、攻撃陣が好調な東京国際大学(勝点4)との一戦。

 前半は互いに様子を伺う展開となった。朝鮮大は後方からのロングボールを11番・韓勇太に合わせ、セカンドボールを拾ってチャンスを作る。一方の東国大も、前半からここ数試合好調の9番・町田ブライトをはじめとする、勢いのある攻撃で朝鮮大ゴールへ攻め込む。しかし、互いに決定的な場面を作り出せないまま、前半を終える。
 後半に入ると東国大は10番・安東輝を中心とした攻撃陣がより力を増し、次々にシュートを放つが、朝鮮大GK、1番・張晟嶺の好セーブにより、なかなか点を奪うことができない。しかし60分、左サイドから28番・辻川裕介のクロスに10番・安東が頭で合わせ先制点を挙げる。流れを掴んだ東国大は、78分にも10番・安東が中央で朝鮮大のクリアミスを拾い、そのままドリブルで突破。ゴール前で9番・町田にボールを流すとこれを落ち着いて決め、追加点を奪うことに成功する。このゴールで、9番・町田は3試合連続の得点となった。2点のビハインドを負い反撃に出る朝鮮大だったが、猛攻及ばず試合終了。
 1勝2敗と負け越しとなった朝鮮大は次こそ2勝目を狙いに行く。一方の東国大は攻撃陣の活躍もあり、黒星のないまま勝ち点を7に伸ばした。


○2戦連続のスコアレスドローで、この試合で今季初勝利を飾りたい中央大学(勝点2)と、同じく2戦連続引き分けで勝利をもぎとりたい東海大(勝点2)との一戦。

 開幕から得点力不足に悩まされている中大。しかし9分、右サイドから18番・山口陽一朗が中央にパスを送ると、東海大DFがクリアしたボールを拾った5番・橋本龍馬が右足を振り抜く。5番・橋本が放ったシュートはそのままゴールに吸い込まれ、中大が待望の初得点。早い時間にキャプテンが挙げたゴールにより、試合は中大ペースで進む。東海大も流れを引き寄せようと、10番・田村翼を中心にセカンドボールを拾うも、なかなか決定的な場面を作り出せない。リードを奪った中大も、42分に攻撃の中心である11番・翁長聖が負傷交代というアクシデントに見舞われるが、ボールを確実に保持してゴール前へ運ぶ。だが、結局両チームともにゴールを奪うことなく前半を折り返す。
 後半に入ってもペースを握っていたのは中大。65分、中大は途中出場の2番・縣翔平が仕掛けて中央にいる味方へとパス。東海大DFがクリアしようとしたボールは、中央でフリーだった中大10番・古橋匡梧の足元へ。このラッキーボールを10番・古橋がワントラップしてゴールへと突き刺し、追加点を奪うことに成功する。東海大も1点を返すべくセットプレー、カウンターで得点機会を作るが、中大の堅守に阻まれ2-0のまま試合終了。中大が待望の今季初ゴールとともに、初勝利を収めた。一方の東海大は、今季初黒星。引き分け続きで勝点を重ねているものの、次節こと初勝利を掴みたいところだ。


○3連勝を狙う青山学院大学(勝点6)と、開幕から2連敗と厳しい状況の明治学院大学(勝点0)との一戦。

 前半、立ち上がりから流れを掴んだのは、明学大だった。期待のエース9番・行武大希にボールを集め、ディフェンスラインからも積極的に攻撃参加してゴールを狙う。対する青学大は好調な14番・小泉佳穂が明学大の守備を崩そうとするが、なかなか思い通りにいかない。前半終了間際から、この日キャプテンマークをつけた7番・山田武典がバランスをとり試合の流れを引き寄せるが、結局両チーム無得点のまま前半を終える。
 後半に入ると、完全に青学大がペースを握る展開に。60分、8番・瀬川泰樹のグラウンダーのパスを15番・森下洋平が受けると、裏へと抜け出した9番・窪園大地に浮き球でパス。これを9番・窪園が冷静にゴールに流し込み、青学大が先制点を奪う。しかしその1分後の61分、明学大は8番・廣瀬圭がスローインを受けて9番・行武へとパス。相手を背後にしてボールを受け取った9番・行武は、ターンをするとすぐさま右足を振り抜く。シュートはゴールへと綺麗に吸い込まれ、明学大が同点に追いつく。勢いにのって追加点を狙う明学大だったが、68分、青学大は9番・窪園がドリブルで中央突破。ゴール前に流すと、23番・福井康太がこれを落ち着いて決め2点目をマーク。再びリードを奪う。明学大は最後の反撃に出るも、青学大7番・山田がしっかりと真ん中を固め、2-1のまま試合終了。青学大はこれで開幕3連勝と好調をキープ。このまま首位固めといきたいところだ。一方、3連敗の明学大。次こそは必ず勝利を掴みとりたい。

○開幕から勝利がなく、もう負けられない東洋大学(勝点1)と、開幕2連勝と好調な東京農業大学(勝点6)との一戦。

 前半は東洋大が試合のペースを握った。エースの10番・仙頭啓矢にボールを集めて攻撃の糸口を作ろうとするが、なかなか前線へとボールを運ぶことができない。東農大は、ロングボールからのカウンター攻撃で東洋大のゴールを狙うが、両チームとも決定機を作れず、スコアレスのまま前半を終える。
 後半に入ると、東農大がアグレッシブに攻撃を仕掛ける。55分、4番・徳田康朗が相手ボールを奪い取ってシュートを放つも、これは惜しくもポストには阻まれる。こぼれ球を17番・近藤康人が詰めるが、シュートは枠外でゴールならず。その後も東農大は、セットプレーやカウンターから東洋大ゴールに攻め込むなど、たびたびチャンスを作る。そして遂に79分、左サイドから9番・村山翔が中央の10番・岡庭裕貴にパスを送ると、これを受けたs10番・岡庭がドリブルで突破し、右足を振り抜く。先制点を奪うことに成功した東農大は、最後まで東洋大の猛攻に集中を切らさず守りきり試合終了。今季から関東リーグに復活した東農大だが、開幕から3連勝と好調を維持。このまま首位グループに食いつきたいところ。一方、未だ勝ち星がない東洋大は、昇格を狙うためにも次節こそ勝利をつかみたいところだ。


○開幕から2連勝と好調な神奈川大学(勝点6)と、開幕から未だ勝利がなく今節こそ勝点をあげたい拓殖大学(勝点0)の一戦。

 何が何でも勝利を掴み取りたい拓大は、前半に風上に立ち序盤からハイプレスをかけて神大にプレッシャーをかける。試合の流れを握った拓大は15分、5番・菅谷政博の鋭いロングパスを10番・池田直樹が左サイドで受けると、中央へと低いクロスをあげる。これを9番・小野瀬恵亮が頭で合わせて、拓大が待望の先制点を挙げる。一方、今季初失点となった神大だったが、焦ることなくもう一度チームを立て直すと、38分に左サイドで得たFKを6番・武田将平が中央へ蹴り込み、4番・千田海人が頭で合わせて1-1に。神大は前節に続き、またもや6番・武田のFKでのゴールとなった。再びリードを奪うべく猛攻に出た拓大。しかし追加点を挙げることなく前半を終了する。
 後半に入ると、今度は風上に立った神大が試合の主導権を握る展開となった。神大は78分、再び6番・武田のFKから中央で29番・石渡旭が頭で合わせる。これは拓大のGK、1番・吉田雅貴がセーブして止めるが、そこに泥臭く詰め込んだ26番・吉田蓮に頭で押し込んで神大が逆転に成功する。だがここで終わるわけにはいかない拓大は、83分に交代カードを一挙に3枚使って反撃に出る。しかしこの交代も神大の堅守に阻まれ、ゴールを奪うことができず試合終了。神大が鮮やかな逆転勝ちを収めた。
 3連敗と3連勝と、対称的な結果に終わったこの試合。3連敗の拓大は、次こそ負けは許されなくなった。一方3連勝の神大は、この2試合好調の6番・武田から放たれるFKに次も期待したい。

 次節第4節は、4月23日(土)にゼットエーオリプリスタジアムで東洋大学と明治学院大学、中央大学と拓殖大学。4月24日(日)朝鮮大学校グラウンドで関東学院大学と東海大学、神奈川大学と朝鮮大学校、東京国際大学第一サッカー場で東京学芸大学と東京農業大学、青山学院大学と東京国際大学が対戦。
 開幕3連勝で首位固めにかかりたいのが神大、青学大、東農大の3チーム。この勢いをどのチームが止められるのか。
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