『JR東日本カップ2023 第97回関東大学サッカーリーグ戦』2部リーグ第6節は、5月28日(日)に全6試合が行われた。
2部リーグ第6節 全結果・順位表
2部リーグ第6節まとめ
8位・順天堂大学と前節に勝利し連勝を目指す7位・産業能率大学の一戦は、互い好機を作れず0-0で前半を終えた。しかし、後半に入ると産能大がリズムを掴み、47分に産能大の猪狩祐真のゴールで先制。さらに9分後の56分にも、鈴木琉矢が追加点を決めて0-2に。その後は順大ペースとなるが、2点のリードを守った産能大が勝利して2連勝を飾った。一方の順大は2連敗となり、順位を10位まで下げた。
今季リーグ戦負け無しの首位日本体育大学と、その日体大を勝点差1で追う3位・早稲田大学との一戦。試合は拮抗した展開となったが、後半に早大が攻勢を強め、54分に駒沢直哉のゴールで先制する。その後も早大がペースを握り、0-1で試合は終了。早大が日体大を抜き、2位へ浮上。今季初黒星を喫した日体大は首位陥落で3位へと後退した。
今季負け無しの2位・立正大学は、第2節以降勝利がない青山学院大学と対戦。前半は立正大が青学大を圧倒してボールを保持。何度となくチャンスを創出するが決めきれない。後半も引き続き立正大がペースを握るが、青学大のブロックを崩せないまま試合は終盤に突入。このままスコアレスで終わるかと思われたが、アディショナルタイムの90+3分、立正大の多田圭佑が劇的なゴールを決めて試合終了。首位・日本体育大学が敗れたことにより、立正大は唯一の負けなしチームとなりついに首位へと躍り出た。
10位・立教大学は今季未だ勝ちのない最下位亜細亜大学と対戦。前半をスコアレスで終えたものの、後半に入ると両チームとも攻勢を強めてチャンスを作る。すると76分、立教大は小林慶太が相手DFをかわしてチャンスを作ると、吉田 奨の左からの折り返しに庄司朗が合わせて先制。これが決勝点となり、1-0で勝利した立教大が今季2勝目を挙げた。亜大は今季も白星を挙げられず苦しい展開が続く。
11位・作新学院大学は6位・山梨学院大学と対戦。試合は開始早々に動いた。5分、山学大は南雲俊冶のクロスを栃尾瞭太が頭で逸して先制点を決めると、18分には斎木大和が相手GKの弾いたボール、そのままゴールに叩き込んで追加点。さらに前半終盤の43分にも期待のルーキー・金津力輝がゴール前にこぼれたボールを押し込んで3-0に。山学大が大きくリードを広げて前半を終えた。後半は作新大が攻勢を強め、82分には古橋拓実のゴールで一矢報いるが反撃はここまで。1-3で山学大が勝利し、順位を4位にまで上げた。
2連勝で勢いに乗る9位・関東学院大学と勝点1差で首位を追う4位・駒澤大学の対戦。拮抗した試合が動いたのは32分。関東大は、芦部晃生が左サイドからペナルティーエリアに切り込んでチャンスを作ると、最後は3試合連続ゴールの堀金峻明が落ち着いて合わせて先制。終始、積極的な攻めの姿勢を見せていた関東大は、61分にコーナーキックの流れから追加点。試合終盤の84分にも、堀金がこの日2点目となる3点目を決めて勝負あり。関東大が、開幕からの3連敗を払拭する3連勝で7位に浮上した。
今節は大きな動きがあった。今季負け無しで首位を走ってきた日本体育大学が、ついに初黒星。その結果、同じく負けなしで勝点が並んでいた2位の立正大が首位へと浮上した。また4試合負けなしの山梨学院大学もジリジリと順位を上げて4位に。しかしながら、1位から6位までの勝点差4と、上位グループの混戦状態が続いている。一方、順天堂大学は2連敗で8位から10位に後退。3部リーグ降格ラインが見えてきているだけに、ここが正念場といえるだろう。
上位グループがこのまま勝点を積み上げるのか、それも中位、下位グループが勝点を積み上げるのか。混戦が続く『JR東日本カップ 2023第97回関東大学サッカーリーグ戦』2部リーグ第7節は、6月4日(日)に全6試合が行われる。