【結果・まとめ】JR東日本カップ2023 第97回関東大学サッカーリーグ戦・1部第8節
2023/06/14
『JR東日本カップ2023 第97回関東大学サッカーリーグ戦』1部リーグ第8節は、6月10日(土)に5試合、6月11日(日)に1試合が行われた。
1部リーグ第8節 全結果・順位表
1部リーグ第8節まとめ
2位以下との勝点差を5とし首位独走態勢に入った筑波大学は、ホームに桐蔭横浜大学を迎えての対戦。開幕から無敗の筑波大だが、ホームでの試合はすべて引き分け。この試合でホーム初勝利を目指すが、前半は両チーム低調な滑り出しとなった。そんな中、40分には桐蔭大の白輪地敬大が前線で粘り、最後は笠井佳祐がGKをかわして先制点を挙げる。ビハインドを負った筑波大は後半に攻撃のギアを上げ、58分には角昂志郎のコーナーキックに合わせて沖田空がヘディングシュート。これがオウンゴールを誘発し、筑波大が同点に追いつく。筑波大はその後も圧倒的な攻撃力でゴールに迫るが、桐蔭大の堅固な守備を崩せずドロー決着でタイムアップ。筑波大のホーム初勝利はまたもやお預けとなった。
5位の法政大学は9位の明治大学と対戦。法大は19分、右サイドを中川敦瑛がドリブルで突破してチャンスを作ると、最後は久保征一郎が決めて先制。しかし明治大もその2分後、藤森颯太のロングパスに林晴己が頭で合わせて同点に追いつく。その後は明大が優勢に試合を進めるが、前半終了間際の44分に島野怜が退場。明大は後半を10人で戦うこととなった。しかし53分、明大は林のパスに中村草太が抜け出すと、鮮やかなミドルシュートをゴールに突き刺して逆転に成功。数的優位に立つ法大もその後は波状攻撃で追加点を狙うが、最後まで明大のゴールを割れず試合終了。1-2で明大が2連勝を収めた。
未だ連勝のない流通経済⼤学と首位を追う2位・東洋⼤学の一戦。前半は東洋大が主導権を握り、35分には清水祐輔が蹴り込んだボールに新井悠太が合わせて先制。東洋大は後半早々の49分にも、高橋輝が右から切り込んでシュート。これはGKが弾くものの、こぼれ球を拾った高橋が再び押し込んで0-2とリードを広げる。だが前半は東洋大に押され気味だった流経大も、後半に入ると少しずつチャンスを作り始める。82分にはカンターから最後は松永颯汰がシュートを突き刺して1点差に。さらに終了間際の90分、交代直後の前田陸王が松永颯汰のクロスに頭で合わせ、流経大が土壇場で追いつく。試合はほどなくして終了。勝点1を得た流経大は順位をひとつ上げて5位に。一方、2点のリードを守りきれなかった東洋大は3位へ後退した。
今季未勝利の中央大学と、勝ちきれない試合の多い拓殖大学。12位と8位に沈む両チームだが、この試合では互いに序盤から積極的な攻撃を展開した。37分には、拓大・日野翔太の右からのロングパスを、三浦敏邦がゴール前でコントロール。そのままゴールに突き刺して拓大が先制する。しかし中大も前半終了間際の43分、家坂葉光が個人技でDFをかわしてシュート。これが決まり試合を振り出しに戻した。後半は拓大が優勢に試合を進めるが、中大の守備を崩せず1-1のまま試合終了。ともに勝点1を分け合った。
2位の⽇本⼤学と4位の東京国際⼤学。勝点1差で競る両チームの試合は、慎重な滑り出しのまま0-0で前半を終えた。しかし後半に入ると、開始早々の50分に東国大が先制点。吉田桂介のミドルシュートがワンバウンドしてそのままゴールを割る。東国大は74分にも、古澤ナベル慈宇がペナルティーエリアのすぐ外で倒されてフリーキックを獲得。これを吉田が直接決めて0-2に。後半、日大はシュート数わずかに1本と奮わず、東国大が2連勝で2位に浮上。日大は4位に後退するなど、順位が入れ替わる形となった。
10位と11位に沈む、東海⼤学と国⼠舘大学の一戦。試合は立ち上がりから、東海大が素早い攻撃を仕掛けて国士大を押し込むが、なかなかゴールを決めることができない。それでも東海大は前半終了間際の43分、星景虎がGKの頭上を越す鮮やかなミドルシュートを決めて先制する。後半は一転、国士大が主導権を握り猛攻を仕掛けるが、東海大の堅い守備を破ることができず試合終了。先制点を守りきった東海大が勝利し、国士大との差を2ゲームに広げた。
首位を独走するかに思われた筑波大学だったが、ホームでは3試合連続となる引き分けで足踏み状態に。しかし続く東洋大学が引き分け、日本大学は東京国際大学に敗れたため、首位と2位の勝点差は4と依然開いたまま。また、2位には東国大が浮上するなど、2位以降は変わらず混戦模様だ。さらに9位の明治大学、10位の東海大学も勝点を9にまで伸ばし、ついに2位から10位までが勝点差1で続く団子状態となった。このまま筑波大が独走して、2位以下が引き離されるのか。それとも混乱状態の2位以下から抜け出すチームが現れるのか。今季リーグ戦は約3分の1を終え、未だ混沌の中にある。
