【結果・まとめ】JR東日本カップ2023 第97回関東大学サッカーリーグ戦・3部第9節
2023/07/19
『JR東日本カップ2023 第97回関東大学サッカーリーグ戦』3部リーグ第9節は、7月15日(土)に5試合、7月16日(日)に1試合が行われた。
3部リーグ第9節 全結果・順位表
3部リーグ第9節まとめ
ともに連勝を狙う7位・東京農業大学と8位・國學院大学の対戦は、両者一歩も譲らない熱戦となった。試合が動いたのは前半も終盤に差し掛かった42分。東農大は、岩永隆利が右サイドから鋭いシュートを突き刺して先制する。しかし後半開始直後の47分には國學大は反撃。磯丈成が自身で仕掛けると、強烈なミドルシュートを決めて同点に追いつく。だが、ここから再度東農大が動く。63分、後半頭から投入された我妻晋太郎のクロスに、こちらも途中出場の牧野隼也が飛び込んで追加点。再び勝ち越した東農大だったが、國學大も諦めない。83分、岡田遼平のクロスに大澤昌也が合わせて再び同点に。勝点1差のチーム同士の対戦は、2-2でドロー決着。東農大は順位をひとつ上げて6位となったが、國學大は順位をひとつ落として9位になるなど、引き分けながら明暗が分かれた。
第6節以来の勝利を狙う慶應義塾大学は、今季2勝目を目指す東京学芸大学と対戦。試合は前半終了間際の45+2分、山本献の右サイドからのクロスを塩貝健人が頭で合わせて慶大が先制。さらに78分には、慶大・塩貝亮太がゴール前で倒されてペナルティーキックを獲得。これを塩貝健人が落ち着いて決めて2-0に。89分には東学大も椎葉爽のゴールで1点差に詰めるが、慶大がリードを守り切り、2-1でタイムアップ。慶大が3試合ぶりとなる4勝目を挙げた。
得失点差をプラスに戻したい6位・明治学院大学と下位脱出を目指す9位・専修大学の一戦。先手を取ったのは専大。28分、コーナーキックからのこぼれ球を、浦川流輝亜が豪快なミドルシュートでダイレクトに叩き込む。浦川は前半終了間際の45+2分にも、難しい位置からのフリーキックを直接決めて追加点。専大が0-2リードで試合を折り返す。後半に入ると、明学大も鈴木雄太がコーナーキックから1点を奪うが、その5分後には専大も山下晶大が追加点を挙げて勝負あり。1-3で専大が勝利し、9位から7位に浮上した。
得失点差で3位と4位を争う中央学院大学と東京経済大学の直接対決。試合は両者一歩も譲らずスコアレスのまま後半に突入。拮抗した試合が動いたのは61分。中院大はGKがシュートを弾いたこぼれ球を横山紫音が頭で押し込み先制する。対する東経大は82分に古畑広太郎が2回目の警告で退場に。1点ビハインドを負ったうえ10人で戦うという厳しい状況に追い込まれる。しかし終了間際の90+3分、東経大は鈴木康生のヘディングパスを堤祐貴が胸トラップからのシュートで同点ゴールを決める。土壇場で東経大が追いつき1-1でタイムアップ。勝点1を分け合い3位、4位と順位の変動もなく試合を終えた。
最下位の共栄大学と10位の平成国際大学。ともに下位に沈むチーム同士の対戦は、前半終盤から動き始めた。まずは40分、藤波堅也の浮き球パスから友田佑真が左足で合わせて平国大が先制する。平国大は後半開始早々の47分にも五十嵐大翔がゴールを決めて追加点を挙げる。さらには70分、加藤佑弥のパスを受けた坂郁弥がネットを揺らして勝負あり。その後、試合終了まで無失点で守り切った平国大が3-0で勝利し勝点3を獲得。順位は変わらないながらも、9位・國學院大学との差を勝点1に縮めた。
今節3部リーグで唯一日曜日に開催された神奈川大学と城西大学の一戦。第3節から首位を快走する神大と、その神大と同勝点ながら得失点差で2位につけている城西大の“3部頂上対決"だ。大一番の試合とあって、どちらも立ち上がりから積極的に攻撃を仕掛ける。11分には神大の藤田仁朗がシュートを放つが、こちらは城西大GKが弾きゴールならず。するとその4分後の15分、城西大は最終ラインから素早く左サイドにボールを展開。斉藤涼優が一気にゴール前で運びシュートを放つが、これには神大GKが反応。しかしこぼれ球を拾った吉川元輝が、GKの頭上を狙う技ありのシュートでネットを揺らす。城西大が先制し、0-1のまま前半は終了。1点のビハインドを負った神大だが、後半に入ると攻撃のギアを上げて城西大を圧倒。49分に中村大輝のパスを受けた藤田仁朗がゴール前までボールを運びシュートを突き刺す。振り出しに戻った試合はますます白熱。すると68分、神大は田中優也がゴール前に入れた浮き玉のクロスを、細田優陽が頭で押し込み追加点。途中出場、細田のヘディングシュートで神大が逆転に成功した。神大はその後、選手を入れ替えながらも1点のリードを守り切って試合終了。2-1で逆転勝利を収めた神大が、2位との勝点差を3に広げて首位を堅持した。
約1ケ月ぶりに再開されたリーグ戦。今節は気温が30度を超える猛暑日の中、同勝点で並ぶ首位と2位が対戦する注目の一戦があった。結果は首位・神奈川大学が逆転勝利で2位の城西大学を退けることに。3位・中央学院大学と4位・東京経済大学の対戦は引き分けて足踏み状態ながら、依然として両チーム2位を射程圏内に捉える。このまま神大が独走するのか、それとも2位以下から神大を首位から引きずり下ろすチームが現れるのか。3部リーグはまだまだ混戦・熱戦模様だ。
