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JR東日本カップ2015第89回関東大学サッカーリーグ戦・1部第17節レポート

2015/10/14
 『JR東日本カップ2015 第89回関東大学サッカーリーグ戦【後期】』1部リーグ第17節は、10月10日(土)に4試合、11日(日)に2試合が行われた。


○順天堂大学(勝点22)と専修大学(勝点20)の対戦。今節の結果によって順位に関わる一戦だけに、両チームとも負けられない。

 試合の立ち上がりは、順大が落ち着いたボール回しをしていたが、31分、右サイドのクロスから専大19番・深澤知也に先制点を挙げられる。さらに前半アディショナルタイム1分に直接フリーキックの流れから24番・中山克広が追加点を挙げ、専大の2点リードで前半を折り返す。
 エンドが変わった後半、60分に専大のクリアボールを拾った順大9番・佐野翼が1点を返し反撃に出るが、直後の64分に専大がPKを獲得。20番・中村駿介が冷静に決めると、70分には19番・深澤が今節2点目をダメ押しの4点目とし、1-4で試合を終えた。
 試合を通し決定機の少なかった順大。インカレに向けて負けられないが残り5試合を勝利してリーグ戦を終えたいところ。一方久々に得点力が目立った専大。この調子で順位を上げていきたい。


○首位攻防戦に名乗りを上げるため、勝利を重ねたい流通経済大学(勝点27)と、なんとか上位との勝点差を詰めたい最下位・中央大学(勝点11)の対戦。

 立ち上がり8分、中大の早いプレスから9番・内田祐介が先制点を奪うも、次第に流経大にペースを握られる。18分に直接FKから11番・ジャーメイン良、24分に中大のクリアボールを拾った20番・守田英正に得点され、あっという間にリードを許してしまう。さらに前半終了間際40分、19番・立花歩夢が11番・ジャーメインからの突破を決めて、3-1で前半が終了する。
 しかし後半に突入した70分、途中交代で入った中大20番・小形聡司がヘディングを押し込んで1点を返すと、中大が流経大を圧倒。80分に7番・古橋匡梧のミドルシュートで同点に追いつき、逆転を狙う。だが83分、右コーナーキックから流経大5番・田上大地がヘディングシュートを決めて再びリードすると、そのまま4-3で試合終了。怒涛の得点ラッシュを制したのは流経大だった。
 勝点を30にのばした流経大は3位早大との勝点差を2とし、早大を追い詰める。一方、惜しくも勝利を逃した中大は降格が濃厚となってきているだけに、もう負けられない。


○前期の快進撃とは裏腹に、不調が続く法政大学(勝点23)と前節スコアレスドローに終わり、連勝がストップした明治大学(勝点25)の対戦。

 立ち上がりこそ法大にペースを握られた明大だったが、35分に後期リーグ初出場となった2番・室屋成のクロスを、10番・和泉竜司が頭で合わせて先制。1-0で前半を折り返す。さらに後半に突入した63分には、左サイド20番・河面旺成のクロスから11番・藤本佳希が頭で決めると、68分に17番・瀬川祐輔が中央からのドリブルシュートで3点目を挙げ、法大を突き放す。しかし法大もサイドを広く使った攻撃から得点を狙い、アディショナルタイム1分に左サイドからパスを受けた31番・青柳燎汰が1点を返す。不用意な失点を喫した明大だが、直後のアディショナルタイム2分に7番・差波優人が4点目を決めて4-1と快勝した。
 7位へと順位を落としてしまった法大。前期のように何とか調子を取り戻したいところだ。一方4得点の快勝も、終了間際の失点による課題が残る明大だが、勝点3を獲得したことにより逆転優勝に望みをつないだ。


○首位をキープするため、負けは許されない国士舘大学(勝点30)と、下位からの追い上げを突き放したい駒澤大学(勝点17)の対戦。

 前半の立ち上がりは駒大が前へ前へとプレーする気持ちが強く出ており、幾度もチャンスを作るが、得点には至らない。逆に、31分国士大がPKを獲得すると3番・福田友也に決められ、先制点を許してしまう。さらに37分には、32番・荒木翔の直接FKから13番・附木雄也、39分にも32番・荒木の→CKから33番・藤嵜智貴と立て続けに得点を決められ、3-0で前半終了。
 後半も気持ちを前面に出して戦う駒大は、10番・中村駿の左サイドの直接FKから9番・菊池将太が1点を返す。ここから反撃といきたい駒大だったが、68分に得点ランキングトップの国士大16番・松本孝平が、27番・田場ディエゴからのパスを受けてゴール。4失点を喫してしまう。さらに87分には、16番・松本のドリブルから14番・田中智也が5点目を決め、5-1で試合終了となった。
 大量得点での圧勝となった国士大。この調子で首位をキープしていきたいところだ。一方の駒大は、10位桐蔭横浜大との勝点差を1までに詰められ、油断はならない状況となった。


○首位奪取のためには勝利しかない慶應義塾大学(勝点30)と降格圏内脱却を狙う神奈川大学(勝点14)の対戦。

 試合開始早々4分に慶大が右サイドの直接フリーキックから、4番・宮地元貴が頭で決めて先制点とする。その後も相手の背後をつく攻撃で流れを掴んだ慶大が1点リードのまま前半を折り返す。
 後半に入ると今度は神大がセカンドボールを確実に拾い、前線でのボール回しで試合を支配する。しかし76分、相手ディフェンダーの隙を突いた慶大11番・山本哲平が右サイドをドリブルで突破。ペナルティエリア内まで持ち込みんでそのままゴール。少ないチャンスを、確実にものにした慶大が2-0で勝利した。
 勝点で首位の国士大に並ぶものの、得失点差では遠く及ばない慶大。首位に立つためには勝利し続けるしかない。対してなかなか降格圏内から抜け出せない神大だが、上位との勝点差は2ポイントと、まだまだ望みをかける余地はある。


○首位争いを続けるためにも連勝を狙いたい早稲田大学(勝点30)と、順位を上げて降格圏内から確実に脱出するため、勝点を積み重ねたい桐蔭横浜大学(勝点15)の対戦。

 主将の4番・金澤拓真の累積警告による欠場もあってか調子の上がらない早大は、9番・宮本拓弥のパワー・スピードのあるプレーを中心として攻撃を展開するが、得点には至らず。対して桐蔭大は7番・山根視来の攻撃のリズムを変えるプレーと、25番・尾崎快斗の圧倒的なヘディングでディフェンスを統率し、早大に得点を許さない。前半は桐蔭大がやや優勢だったが、0-0の両チーム無得点のまま前半を終える。
 後半に突入し、今度は早大が流れを掴む。しかし、こちらも得点を奪うことができず、結局スコアレスドローで試合を終えた。
 ここにきて痛い引き分けとなった早大。1番のGK後藤雅明は、「最後までディフェンスラインが集中できていたので、0に抑えることができた」とするも「どうしても勝ちたい試合だった」と悔しさを拭えない様子。首位争いも一歩後れを取る形となった。
 一方、2試合連続のスコアレスドローで勝ち切れないながらも勝点を重ねている桐蔭大。勝点差1で9位駒大に詰め寄るところまできたが、一方で11位・神奈川大との差も2ポイントと油断はならない状況だ。「2試合連続の無失点は評価できる。ただ勝負どころで点を取って勝つというところがまだ弱い」と桐蔭大・八城修監督。この試合でも「前半決め切れていれば」との課題が残った。「これからの試合は、壮絶な戦いになる。自分たちの人生を賭けるくらいの気持ちをもって、臨んでほしい」(同監督)。


 次節、第18節は10月17日(土)に江戸川区陸上競技場にて流通経済大学と早稲田大学、国士舘大学と明治大学、鴻巣市立陸上競技場にて中央大学と桐蔭横浜大学、法政大学と駒澤大学、18日(日)にShonan BMWスタジアム平塚にて順天堂大学と神奈川大学、慶應義塾大学と専修大学が対戦する。
 残り5節となった後期リーグ、ここにきても混戦模様の1部だが、ここから1ポイントの勝点がものをいうこと間違いなし。優勝に向けてチャンスを掴むのはどの大学か。今後も目が離せない。



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