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JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦・1部第6節マッチレポート

2022/05/23


 『JR東日本カップ2022 第96回関東大学サッカーリーグ戦【前期】』1部リーグ第6節は、5月14日(土)に4試合、5月15日(日)に2試合が行われた。


流通経済大学 2-2 筑波大学 @流通経済大学龍ケ崎フィールド


 今季初勝利を目指す流通経済大学(勝点1・暫定11位)と、連勝を狙う筑波大学(勝点5・暫定7位)の一戦。

 多くの観客が足を運んだ今季初の“茨城ダービー”は、最後まで目の離せない展開となった。

 最初に試合を動かしたのは流経大。20分、40番・清水蒼太朗がバイタルエリアでボールを奪うと、フリーの14番・熊澤和希へとパス。14番・熊澤が放ったミドルシュートは惜しくもクロスバーに直撃。だがそのこぼれ球に素早く反応した37番・加瀬直輝が、勢いのある難しいボールを冷静にコントロールしてゴールを沈め、流経大が先制する。対する筑波大は、14番・田村蒼生を中心に細かいパスを繋いでチャンスを狙う。前半は14番・田村が2本のシュートを放ったが得点には至らず、1-0の流経大リードで試合を折り返した。

 後半は開始早々から筑波大ペースとなった。51分には、7番・山内翔がセンターサークル付近で相手のパスをカット。スペースに抜け出した9番・庄司夢ノ介へスルーパスを供給する。9番・庄司はドリブルでゴール前へ侵入すると、飛び出してきたキーパーを冷静にかわしてボールを流し込む。筑波大が同点ゴールを挙げ、1-1と試合を振り出しに戻した。再び勝ち越し弾を狙う流経大は、攻撃の活性化を図るため60分過ぎから9番・金原朝陽、10番・齊藤聖七、11番・小林心を連続で投入。しかし2点目を決めたのは筑波大だった。試合終盤の80分、右サイドでボールを持った7番・山内がドリブルでゴール前へ。パスを受けたフリーの14番・田村は、ゴール左隅にダイレクトで豪快なシュートを突き刺す。ついにリードを奪い、スコアを1-2とした筑波大。しかし、このままでは終わらないのが茨城ダービー。筑波大の勝利かと思われた試合終了間際の88分に流経大が反撃に出る。バイタルエリアで11番・小林が競ったこぼれ球を27番・松永颯汰が拾い、スペースへ抜け出した11番・小林にスルーパス。11番・小林は、ゴールキーパーとの1対1を冷静にかわし、ゴール左隅へとシュートを流し込む。スコアは2-2となり、試合は再び同点に。両チームアディショナルタイムに突入した後も勝利を目指し、死力を尽くして相手ゴールへと果敢に攻め込む。だが互いに譲らず2-2のまま試合終了。

 激しいゴールの奪い合いとなった茨城ダービーは、引き分けでタイムアップ。茨城王者争奪戦は、後期リーグで決着をつけることとなった。


駒澤大学 3-0 順天堂大学 @江戸川区陸上競技場


 ここまで4戦勝ちなし。そろそろ初勝利を収めたい駒澤大学(勝点1・暫定10位)と、ここで勝点3を取って上位に食い込みたい順天堂大学(勝点6・暫定6位)の一戦。

 開始直後からの拮抗した展開を崩したのは駒大だった。20分、駒大は順大のビルドアップを奪ってカウンターを仕掛ける。左サイドへと抜け出した4番・鷹啄トラビスのクロスに、中央で待つ19番・松本ケンチザンガがヘディングで合わせる。これはクロスバーを直撃するも、はね返りに反応した8番・小島心都がボレーシュートを突き刺し、駒大先制。対する順大も果敢に攻撃を仕掛けるが、駒大のGK1番・深澤颯人の好守に阻まれ、ゴールを決めることができない。結局、1-0で駒大リードのまま前半を終えた。

 1点を追う順大は、後半開始から14番・石川拓磨、12番・名須川真光、9番・岩井琢朗の3人を一気に投入し、巻き返しを図る。しかし77分、駒大がまたスコアを動かす。1番・深澤からのゴールキックを19番・松本がヘディングで逸らすと、24番・近藤稜真が走り込んでボールをキープ。24番・近藤が、順大DFに挟まれながらも放ったミドルシュートは、そのままゴールに吸い込まれて追加点をマーク。続く87分にも、駒大はコーナーキックを獲得。33番・小林栞太のキックに2番・塚原舜介が頭で合わせるが、これはバーに跳ね返される。だが、こぼれ球を25番・欠畑魁星が押し込み3-0に。ダメ押しの3点目が決まり、3-0で試合は終了。

 駒大が、縦に早いサッカーで終始順大を圧倒し、待望の今季初勝利を収めた。対する順大は3失点を喫する完敗。勝点を伸ばすことができず、上位進出に向けて痛い敗戦となった。




法政大学 0-4 拓殖大学 @県立保土ケ谷公園サッカー場


 この試合が今季初の公式戦、待望のリーグ開幕を迎えた法政大学(勝点0・暫定12位)と、前節で敗戦を喫し今節こそ勝点を積み上げたい拓殖大学(勝点7・暫定4位)の一戦。

 雨の中でキックオフを迎えた試合は、序盤から両チームが果敢にゴールへと迫る、攻撃的な展開となった。試合が動いたのは29分。法大GKがピッチ中央にロングボールを蹴ると、これを拓大の36番・高畠捷がヘディングで前へと返す。すると18番・三浦敏邦がこのボールに反応。冷静に右足を振り抜いて先制ゴールを決める。対する法大は31分、ゴール前で相手のハンドを誘いペナルティーキックを獲得。22番・久保征一郎が右足でゴール中央を狙うも、相手GKに弾かれる。こぼれ球を22番・久保が拾い、再度シュートを放つがこちらも再び相手GK1番・高麗稜太の好セーブに阻まれて得点ならず。そのうえ42分には、3番・松岡迅のスライディングが著しく危険な行為と判断されて一発退場。法大は1点のビハインドを負った状態で10人となり、数的にも不利な状況のまま試合を折り返す。

 後半も流れをつかんだのは数的優位に立つ拓大だった。53分、14番・浅倉廉が右足で鋭いスルーパスを出すと、これに10番・日野翔太が反応。さらにグラウンダーのクロスを送ると、ニアサイドに走りこんでいた18番・三浦がゴールへと流し込んで、この日2点目となるゴール。0-2と拓大がリードを広げた。まずは1点を狙う法大は85分、16番・今野息吹が左サイドからペナルティーエリアへとボールを持ち込み、柔らかいクロスを上げる。このクロスに25番・吉尾虹樹がヘディングで合わせるが、枠を捉えきれずまたもや得点には至らない。その後は拮抗した展開のままアディショナルタイムに突入。0-2で試合終了かと思われたが、ここから拓大が試合を畳み掛ける。90+1分、14番・浅倉がゴール前に出したパスを、10番・日野が受けて右足でシュート。一度は相手GK21番・近藤壱成が弾かれるものの、35番・稲木蒼史が左足で押し込み3点目。続く90+3分にも、相手GKのクリアボールを20番・照井佑亮がヘディングで跳ね返し、それを受けた14番・浅倉がドリブルでゴール前まで待ちこんでそのままシュート。拓大がダメ押しの4点目をあげ、0-4で試合終了。

 他チームから遅れること約1ケ月半。ようやく開幕を迎えた法大だったが、初戦は0-4と完敗。退場者も出し、苦しい滑り出しとなった。対する拓大は、今シーズン初のクリーンシートでの勝点3を獲得。順位をひとつ上げて3位となり、2位・明治大学を1ゲーム差の射程圏内に捉えた。


桐蔭横浜大学0-4東洋大学 @県立保土ケ谷公園サッカー場


 約1ケ月空いた久しぶりのリーグ戦で勝利を飾りたい桐蔭横浜大学(勝点7・暫定3位)と、直近の試合で今季初の敗戦を喫し、連敗は避けたい東洋大学(勝点6・暫定5位)との一戦。

 試合は序盤から動いた。開始直後の5分、桐蔭大の30番・鍋田純志が相手の決定機を阻止して一発退場に。桐蔭大は開始早々から10人での戦いを強いられることとなった。すると、東洋大は早速、数的有利を活かして試合を優位に進め始める。17分、東洋大は14番・井上怜、5番・押久保汐音とパスを繋ぎ、最後は9番・室井彗佑が左足で押し込んで先制する。東洋大は38分にもチャンス。相手選手のバックパスを6番・瀨畠義成がカット。10番・前田が拾ってラストパスを送ると、これを受けた9番・室井が左足を振り抜き、鋭いミドルシュートをゴールに突き刺す。9番・室井の、この日2点目となるゴールで桐蔭大を0-2と突き放す。まずは得点が欲しい桐蔭大は、10番・水野颯太、9番・山田新を中心に積極的にシュートを放つが、ゴールネットを揺らすことができないまま前半を終えた。

 後半、桐蔭大は流れを変えるために11番・寺沼星文を投入。しかし54分、東洋大はさらに追加点をマーク。9番・室井から14番・井上にパスがわたると、14番井上は左サイド深くからゴール前にクロスを供給。最後は7番・伊藤恵亮がヘディングシュートでゴールネットを揺らし、スコアを0-3とする。勢いが止まらない東洋大は71分にもダメ押しの4点目。14番井上のパスは相手DFに当たるが、そのこぼれ球に8番・高柳郁弥が素早く反応。32番・小野田龍剛にパスを送ると、最後は32番・小野田が右足でゴールに押し込む。得点が欲しい桐蔭大はセットプレーからチャンスを作るものの、得点には繋がらず試合終了。

 桐蔭大は今季最多失点による敗戦、そして初の連敗に。順位も3位から5位に後退し、首位との勝点差は大きく開く結果となった。一方の東洋大学は、前節で敗れた悪い流れを断ち切る、大量得点で勝利を飾った。


国士舘大学 0-1 東京国際大学 @AGFフィールド


 3試合を終えて勝点4と波に乗れず、上位浮上のきっかけを掴みたい国士舘大学(勝点4・暫定8位)と、開幕から5試合で17得点と圧倒的な攻撃力が持ち味の首位・東京国際大学(勝点15・暫定1位)の一戦。

 開始早々、国士大が仕掛けた。11番・古川真人がハイプレスからボールを奪い、中央に走り込んできた14番・布施谷翔にスルーパス。ファーストタッチで相手DFをずらし、左足でシュートを放つ。これは相手GKが弾き出されるが、そのこぼれ球に反応した8番・東條敦輝が頭で押し込み、ゴールネットを揺らす。だが、これはオフサイドの判定となり、先制点ならず。その後も、国士大がボールを支配する展開が続いた。だが、東国大も徐々に流れを掴み、セットプレーでチャンスを演出。31分には、8番・重野祥輝が滞空時間の長いコーナーキックをゴール前に入れ、それを6番・熊坂光希がヘディングで折り返す。ゴール前が混戦になったところを、最後は15番・村木龍晟が右足でボールを押し込み、東国大が先制する。その後は互いにゴール前までチャンスを作るものの、ゴールネットを揺らすことができず。0-1と東国大リードで前半を終えることとなった。

 後半も同点に追いつきたい国士大が積極的に仕掛ける。56分、8番・東條から右サイドでボールを受けた14番・布施谷が低弾道のクロスを上げる。このボールに5番・牧山晃政が走り込頭で合わせてゴールネットを揺らしたが、ハンドの判定でまたもやゴールとはならず。国士大はなかなか追いつくことができない。その後も球際が激しい展開が続き、74分、76分と立て続けに警告を受けた東国大の5番・秋元拓巳が退場に。国士大は1人少なくなった東国大に対して、ボールを支配。3番・望月海輝をターゲットにゴール前へとロングボールを放り込むが同点ゴールを決めることが出来ない。後半終盤、国士大は攻め続けたが東国大の守備陣を崩すことができず、0-1のまま試合終了。

 この勝利により東国大は開幕戦から6戦全勝。2位以下に大きく勝点差を空けて首位独走を継続する結果となった。対する国士大は、たびたび得点チャンスを作っていただけに悔しい敗戦。上位浮上のきっかけを逸する形となった。




明治大学 1-1 早稲田大学 @AGFフィールド


 4連勝中の勢いで首位の東京国際大学を追う明治大学(暫定2位・勝点12)と、対称的に4連敗中の苦しい状態からなんとかして抜け出したい早稲田大学(暫定9位・勝点1)の一戦。

 試合は序盤から明大が主導権を握る展開となるが、最初に決定機を迎えたのは早大だった。6分、ペナルティーエリア手前で14番・水野雄太がボールを受けると、そのまま反転してゴール前にパス。これを受けた17番・駒沢直哉がダイレクトで左足シュートを放つが、惜しくもバーの上に外れてしまう。対する明大も17分、33番・藤森颯太のコーナーキックを34番・島野怜がゴール前で上手く処理してマイナスのパス。最後は8番・木村卓斗がシュートを放つが、ポストに嫌われてゴールとはならず。その後は、明大が攻勢を強めるが、怪我による長期離脱からピッチに戻った40番・監物拓歩と42番・鈴木俊也を中心に早大が堅守。両チーム、ゴールを割ることなくスコアレスで試合を折り返した。

 試合が動いたのは後半に入ってからだった。64分、ペナルティーエリア内で明大14番・熊取谷一星が倒されペナルティーキックを獲得。このチャンスを14番・熊取谷自身が冷静に決め、明大が待望の先制点を挙げる。なんとか明大の堅い守備を崩そうとする早大だが、ボールを保持するところまでは持ち込めない。このまま明大の勝利で終わるかと思われた90+3分、早大にラストチャンスが訪れた。42番・鈴木が上げたクロスは一度弾かれるものの、10番・植村洋斗がセカンドボールに素早く反応した。ドリブルでペナルティーエリア内まで侵入すると再びクロスを上げる。これを途中出場の9番・奥田陽琉が頭でゴールに叩きつけ、土壇場で同点弾を決める。試合はほどなくしてタイムアップ。早大が最後の最後に意地のゴールを挙げ、1-1で試合終了となった。

 首位を狙う明大にとってはあまりにも痛い引き分け。最後の失点で勝点2を取りこぼし、1ゲーム差内につけていた首位・東京国際大学との差が、一気に勝点5差に広がる結果に。一方、早大は終了間際のゴールで連敗からは抜け出すことに成功。勝点1を積み上げ、次節は勝点で並ぶ流通経済大学との直接対決。次節こそ今季初白星を掴みたい。





 東京国際大学が勢い止まらず開幕6連勝で首位を維持。一方、2位の明治大学は順位こそ変わらないものの引き分けに終わり、首位との勝点差が開く形に。また、ともに4-0と快勝を収めた拓殖大学、東洋大学が順位をひとつずつあげて3位と4位に浮上。虎視眈々と上位グループ入りを狙う。今節は下位グループにも動きがあった。ここまで未勝利の駒澤大学、早稲田大学、流通経済大学、法政大学のうち、駒澤大学は3得点を挙げ今季初勝利を飾った。また開幕から5戦勝ちなしの早稲田大学は、終了間際に引き分けに持ち込み貴重な勝ち点1をゲット。次節の流経大との直接対決に向けて、よい流れを作っている。

 次節、第7節は5月29日(日)に全試合14:00から一斉開催となる。第一カッターフィールドでは流通経済大学と早稲田大学の試合が行われる。その他の試合はすべて非公開会場となり、駒澤大学と明治大学、法政大学と東京国際大学、国士舘大学と桐蔭横浜大学、筑波大学と東洋大学、順天堂大学と拓殖大学が対戦する。

 開幕から破竹の勢いで6連勝を収めた東国大だが、開幕からの連勝記録は2020年の明大とこれでタイとなった。次節、法大戦に勝てば7連勝となり、開幕からの連勝記録を更新する。その法大は、5月22日に行われた第1節の延期試合で、東洋大に逆転勝利で初白星。また5月18日の延期試合では流経大も待望の初勝利を挙げるなど、下位グループも大きな動きを見せている。これで未だ勝利のないのは早大だけとなった。次節こそ早大が初白星となるのか、それとも流経大が今季初の連勝となるのか。はたまま、法大が東国大の連勝を6で止めるのか。東国大の独走を止めるべく、1部リーグも動き出した。前期も折り返し地点を超え、ますます見逃せない状況となっている。
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