JUFA関東|関東大学サッカー連盟オフィシャルサイト
TOP
>
ニュース一覧
> ニュース
「アミノバイタル」カップ2016 準決勝マッチレポート
2016/07/06
【「アミノバイタル」カップ2016 第5回関東大学サッカートーナメント大会・準決勝レポート】
関東の夏のチャンピオンを決める『「アミノバイタル」カップ2016 第5回関東大学サッカートーナメント大会・準決勝レポート』は、準決勝2試合が7月2日(土)に味の素スタジアム西競技場で行われた。
準決勝の第一試合は、2年連続で決勝に駒を進めたい前回大会王者の明治大学と、「アミノバイタル」カップ初代王者の早稲田大学との一戦。
試合の序盤に主導権を握ったのは早大だった。前半3分に中央突破を仕掛けた9番・中山雄希のシュートは一度明大DFに阻まれるものの、13番・今来俊介がこぼれ球を拾いシュート。しかし明大のGK21番・八谷惇希がしっかりキャッチする。その後も早大は、幾度となくサイド攻撃を仕掛けるが、明大の堅い守備に阻まれ得点まで結びつけることができない。すると流れは徐々に明大へと動く。明大8番・道渕諒平が積極的に持ち味であるドリブルを仕掛けチャンスを演出する。20分にはダイレクトのパスを受けた15番・岸本英陣が反転してシュートを打つも、わずかにクロスバーの上。その後も明大がボールを回す時間帯が続く。対する早大もサイド突破から先制点を狙うが、少ないチャンスをものにすることができない。前半は両チーム無得点のまま終了。
後半の序盤は依然として明大が主導権を握る。対する早大は56分、9番・中山に代えて今大会で怪我から復帰した10番・山内寛史を投入、徐々に攻撃のペースを上げる。58分には素早いリスタートから早大11番・小林大地が裏へ抜け出しシュートを放つ。しかし、ボールは惜しくもクロスバーに阻まれる。先制点の欲しい明大は64分、9番・土居柊太に代え19番・渡辺悠雅を投入。しかしその直後の65分に先制点を挙げたのは早大だった。10番・山内のシュートは枠に弾かれるも、そこを詰めていた11番・小林が押し込みゴールネットを揺らす。その後も、勢いづいた早大が明大ゴールへ迫る時間帯が続く。対する明大は77分、17番・小野雅史からのクロスを12番・岩武克弥が決めて同点に追い付く。その後はお互いに激しい攻防を繰り返すが、ボールは枠を捉えることができない。すると後半終了間際の90+1分、早大14番・鈴木裕也からの浮き球のパスを、裏へ抜け出した10番・山内がゴールへ流し込み追加点を挙げる。追いつきたい明大は8番・道渕に代えて27番・佐藤亮、12番・岩武に代え29番・中川諒真を立て続けに投入するも、早大DFが身体を張りゴールを死守。1点のリードを守り切った早大が1-2で勝利を収め、4年ぶりの決勝進出を果たした。
準決勝の第2試合は、今大会未だ無失点の桐蔭横浜大学と、リーグ戦では1部最下位と、思うような結果が残せていない国士舘大学との一戦。
試合開始直後は、桐蔭大が主導権を握った。左サイドからの突破や、遠目からのシュートなど積極的な攻めの姿勢を見せ、国士大ゴールを脅かす。一方の国士大も徐々に流れを引き寄せ始め、12番・本間達耶が積極的にボールに絡んで桐蔭大陣内へ攻め込むものの、固い守備を崩しきることができない。桐蔭大は前線からプレッシャーをかけ、スライディングでインターセプトを狙うといった気迫あるプレーをみせるが、試合はそのままスコアレスで前半を終える。
得点が動いたのは後半に入ってすぐの49分。国士大の9番・林祥太からのパスを受けた28番・谷村海那が、右足で流し込み先制点を挙げる。追いつきたい桐蔭大は53分、10番・石川大地の右からのコーナーキックを12番・佐藤碧が受け、最後に11番・鈴木国友が右足で流し込んで1-1に。続く67分、またしても10番・石川のコーナーキックを、18番・眞鍋旭輝が右足で合わせ桐蔭大が逆転に成功する。追いつきたい国士大は70分に12番・本間から14番・田中智也、28番・谷村から8番・井上哲大、73分に22番・山岸瑠から24番・花房稔と、一斉に選手を交代するも、得点には結びつかない。このまま試合終了かと思われた90+7分、3番・遠藤裕太から4番・附木雄也が縦パスを受けると、裏に抜け出した27番・田場ディエゴにスルーパス。27番・田場はドリブルでボールを運び、GKとの1対1の場面を冷静に流し込みラストワンプレーで同点に追い付く。試合は前後半で決着がつかず、延長戦へと突入した。
延長前半は桐蔭大が主導権を握る。一方の国士大も27番・田場を中心に逆転のチャンスを狙うが、桐蔭大の守備陣が身体を張ってゴールを死守、追加点を許さない。そのまま延長前半は両チーム無得点で終了。延長後半に入っても両チームともに得点の機会は作るもののなかなか決めきることができない。結局110分のゲームでは決着がつかず、勝負の行方はPK戦へともつれ込んだ。
お互いに一人ずつが決め、3巡目に先行の桐蔭大26番・池田壮磨が冷静に真ん中に蹴り込むと、後攻の国士大18番・大石竜平の蹴ったボールは枠を捉えることができなかった。続く桐蔭大の3番・八戸雄太がゴール右隅へ流し込むと、国士大8番・井上が蹴ったボールは枠に嫌われ、試合終了のホイッスルが鳴り響いた。PK戦までもつれ込んだ桐蔭大と国士大の一戦は、2(3PK1)2で桐蔭大が勝利を収め、「アミノバイタル」カップ決勝へ初めて駒を進めることとなった。
前のページに戻る