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【会見】関東学院大学Jクラブ加入内定選手合同記者会見

2015/12/21

 12月21日、関東学院大学キャンパス内にて、Jリーグクラブ内定選手合同記者会見が行われました。以下は、会見における各選手、ならびに関係者のコメントです。


■チーム代表者挨拶 山本勝造サッカー部副部長

 関東学院大学サッカー部は1929年に旧制の関東学院高等蹴球部として創部いたしました。2010年より関東大学サッカーリーグ戦に所属し、以降2部リーグで戦っております。毎年のように、1部への昇格争いをしながら、あと一歩のところで昇格できず、今シーズンも残念ながら3位という結果でした。しかし、2006年より開始いたしました、横浜F・マリノスとさんとの提携の成果は確実に出ており、今シーズンは過去最高の勝点44を獲得しております。今回、こちらに並んでおります3名の選手がJリーグのクラブに加入することが決まりましたのも、その提携の成果の一環であると考えております。また、彼らは今後Jリーガーとして立派にやっていけるものと固く信じております。今後ともよい選手を出せるように、大学及び横浜F・マリノスさんとともに取り組んでいきたいと思っております。

■関東学院大学 規矩大義学長あいさつ

 ただいま山本から説明させていただいたとおり、本日、本学の3名の学生が、Jリーグのクラブにプロ契約で加入させていただくことになりました。本学と横浜F・マリノス様とは2006年から提携を結んでおります。サッカー部の監督、コーチの派遣を柱にして、主に技術面でいろいろな指導をいただいておりますが、一方で地域貢献や国際貢献といった面でもご協力をいただいております。たとえばザンビア共和国へのサッカーボールの提供ですとか、横浜マラソンでのボランティア活動、各地域でサッカー教室を行うなど、様々な面で協力関係を築かせていただいております。選手たち、学生たちも、Jクラブのトップチームの社会性などを目の当たりにし、またプロの選手の自己管理の厳しさ、意識の高さを知って、精神面でも学ぶことが大変多かったと思います。大学としてもできる限りのサポートをしたいところではありますが、なかなか十分な状況ではございません。その中で学生たちは着実に成果をあげてくれて、今年はついに3名のJリーガーを排出するところまでなりました。今日ご紹介する3名の学生たちは、彼ら自身も子どもの頃から相当な努力と精進を積み重ねてきたことと思いますが、一方でチームメイトや大学からのサポートがあったことも間違いないと思います。大学スポーツは技術を高まれば高まるほど、学業にも力を入れていただき、関東学院大学の校訓である「人になれ 奉仕せよ」というその言葉の元に、大学の模範となる生活を送っていただき、教室の友人たちからも心から応援してもらうような選手になってもらうことを望んでいますし、私どももそのように教育したつもりです。優れたスポーツ選手の皆様がそうであるように、優れたスポーツ選手であればあるほど、教養や、社会人としての見識を身につけてもらい、今後も精進してもらいたいと思います。

■関東学院大学 石村大サッカー部監督より選手の紹介

 関東学院大学サッカー部は、現在関東大学リーグ2部に所属しております。2014年、2015年シーズンとも、最終節まで1部昇格争いをしてまいりましたが、目標としていた1部昇格は来シーズンへ持ち越しとなりました。彼ら3選手には、それぞれのクラブでこの悔しさ、得た経験というものを活かして、さらに成長してもらうことを信じ、切望しております。それでは、簡単ではございますが選手を紹介させていただきます。

 まず最初に、J1の横浜F・マリノスに内定しております富樫敬真です。人間科学学部4年で日本大学高校の出身です。特別指定選手として、すでにJ1の公式戦に4試合出場し、1得点をあげております。FC東京戦での初ゴール同様、関東大学リーグでも1年次にも初出場、初ゴールを記録しております。恵まれた体の強さに足元の技術も磨きがかかり、横浜F・マリノスのエリク・モンバエルツ監督の元、高い評価を得ております。関東大学リーグでは4年間、通算25得点をあげております。

 次にJ3のカターレ富山に内定しております、萱沼優聖です。J3の公式戦にも6試合出場、1得点を記録しております。運動量豊富で、パワフルなプレーに思い切りのいいシュートと、前線からの献身的な守備が特徴です。関東大学リーグでは4年間通算して、35得点を記録しております。

 最後に同じくJ3のグルージャ盛岡に内定しております、久保海都です。経済学部の4年で、岩手県盛岡商業高校の出身です。生まれ育った地元、岩手に錦を飾る今回の契約となりました。恵まれた体格と高い身体能力を活かし、相手の攻撃を封じる守備が特徴のディフェンダーです。4年間を通じて、毎日一番最初にグラウンドに現れるのが、この久保でした。ひたむきな努力で、人間的にもサッカー選手としてもこの4年間で大きく成長し、欠かすことのできない存在となりました。

 それぞれ3名には、これまで支えていただきましたすべての方々への感謝を忘れずにいてほしいと思います。加入するクラブはもちろん、常に社会に奉仕する気持ちで、日々精進することが今後の報いとなるでしょう。この関東学院大の名を背負ってがんばってほしいと思います。

■富樫敬真選手(横浜F・マリノス内定)

 来季から横浜F・マリノスに加入することが決まった時の気持ちとしては、素直に嬉しいという気持ちと、特別指定選手として短い間でしたがチームに参加した時にプロの世界の厳しさを味わっていたので、厳しい世界に飛び込んだなという気持ちの両方がありました。横浜F・マリノスに加入が決まったのも、特別指定になった時から応援してくださったサポーターの皆さんや、関東学院大学のスタッフ、選手、後輩たちみんなに支えてもらったからだと思います。来季からは、できるだけ多くの試合に出場して、横浜F・マリノスの勝利にたくさん貢献したいと思います。

■萱沼優聖選手(カターレ富山内定)

 自分がここに至るまでに、様々な形でサポートしてくれた選手やスタッフの方々、また家族にはとても感謝しています。この感謝の気持ちを忘れずに、次のJリーグの舞台でも活躍できるようにがんばりたいと思います。来年からはカターレ富山の一員として、J2昇格に向けて貢献できるよう、がんばっていきたいと思います。

■久保海都選手(グルージャ盛岡内定)

 来季からグルージャ盛岡に加入することが決まりましたが、この件に関わってくださったいろいろな方々の力がなければ、この加入はなかったと思います。そして、地元岩手でサッカーをさせていただける機会を与えてもらったということで、本当に感謝をしています。来季からは、1年目から試合に絡めるようがんばりたいと思います。

■質疑応答

――来年Jリーグで戦ううえでの目標と、将来どんな選手になりたいかお聞かせください。

富樫 来季の目標としては、自分はやはりFWなので、勝利のためにより多くの点を決めていきたいと思います。目標とする選手としては、先日クラブワールドカップで、MVPにもなったルイス・スアレス(バルセロナ・ウルグアイ代表)選手。個人的にはすごく好きな選手で、彼のような点を取ることだけ考えられるような、生粋のストライカーになりたいと思います。

萱沼 自分もFWで、勝つためには得点が必要になってくると考えているので、得点にはこだわっていきたいと思います。自分の目標とする選手はアレクシス・サンチェス(アーセナル・チリ代表)というFWの選手です。彼のように、貪欲にゴールに向かう姿勢を参考に、来年からがんばっていきたいと思います。

久保 先ほども言いましたが、1年目から試合に絡んでいけるようにがんばりたいと思います。やはり、見ている人に何かを与えられるような選手になりたいと思います。

――内定先のチームで意識している選手を教えてください。またグルージャ盛岡の来季の監督は、明治大の監督をしていた神川明彦氏ですが、久保選手の目から見た神川サッカーのイメージを教えてください。

富樫 個人的にはあまり特定してライバルというのはいなくて、「なんで今日は得点取れなかったんだ」とか……。ありきたりな言葉かもしれませんが、常に自分と向き合うのが精一杯なので、ライバルや意識している選手はいないです。

萱沼 敬真くんと同じで、自分もライバルというような人はいませんが、富山では去年、苔口卓也選手が7点を取っているということなので、来年はそれを超えられるようにがんばりたいと思います。

久保 神川さんのイメージは、まず人としての規律を重んじる方だという印象です。だから、まずは人として成長できるようにがんばりたいと思います。

――大学4年間でいちばん成長したところは?

富樫 やはり精神面。大学サッカーは人間的に成長できるいちばんの場だと思っています。高校の時に比べて、考え方が大きく変わりました。あとは“戦う”部分が伸びたと思います。たとえば球際の部分。そして守備もやらなければ試合には出られない。そういった基本の部分を、もう一度関東学院大学で学び直せたのではないかと思います。

萱沼 まずは人間性ですね。まだまだ未熟なのはわかっているのですが、そこがいちばん成長したというのは自分でも感じています。プレー面では、自分のプレースタイルであるゴールへの貪欲な姿勢というところが、この4年間を通じて最も成長した部分だと思います。

久保 まずサッカー以前に人として成長できたし、大学は努力次第で長所を伸ばすことも、短所を直すこともできるところだと思いました。プレー面でいえば自分の長所はヘディングなのですが、対人や技術面も伸びたとは思います。ただ、まだまだこれからもがんばらないといけない部分でもあると思っています。

――大学4年間でいちばん印象に残っていることは?

富樫 大学4年生になってから、まるまる1試合出られなかった試合がありました。自分は副キャプテンで、10番もつけさせてもらっていながら、ベンチで見ているだけで90分が終わってしまった。その試合は印象に残っています。自分の中ですごく考えた試合だし、逆にピッチに立てなかったあの試合があったからこそ、試合に出る出ないに一喜一憂せずやってこられた。それが、今のこの状況につながったのかな、とは思います。自分が出て活躍した試合も、自分がまったく関わることのできなかった試合も、すべてがいい経験になりました。

萱沼 チームメイトみんなで乗り越えてきたので、あまり辛かったことはないのですが、それでも2年連続1部に昇格できなかったことについては、自分の力不足や、まだまだ足りない部分を実感しました。この経験を元に、カターレ富山という次のステージで存分に活躍して、J2昇格に貢献できるようにがんばりたいと思います。

久保 うれしい思い出を言いたいところですが、やはり2年連続で1部昇格できなかった。その悔しい思いがいちばん印象に残っています。

――内定先のチームについては、どのようなイメージがありますか?

富樫 中学(ジュニアユース)の時にお世話になっているクラブで、横浜市育ちの自分にとっては地元のクラブです。最寄りの駅にもマリノスのフラッグがあって、そのクラブのエンブレムをつけてプレーできるというのは感慨深いことだと思います。

萱沼 去年まではJ2にいたチームですから、足元や細かい部分が巧いという印象があります。そこで自分がどういうふうに絡んでいくか。前でどういう形で受けて、どういったところでもらってシュートを打つかというのは考えているし、来年スタートしたときにうまくなじめるようにがんばりたいと思います。

久保 ひとりひとりが地元に対する思いが強くてがんばるチームだと思っています。自分も地元に対する思いは負けないのでがんばりたいと思います。

――内定先のクラブで求められているプレーや課題などは?

富樫 評価されているのは、ボールがないところでの動き出しやアグレッシブさ。そういうゴールへ向かう動きだと思います。ただ、それがうまくできない時に、ボールを受けようとして、相手の最終ラインに留まらずに下がってきてしまう。ゴールに背を向けてボールを受けてしまう。時と場合によってはそういうプレーも必要だとは思いますが、そうしたプレーが多くなった時に、監督の求めているプレーと違うプレーをしている自分がいるので、どんな時でも常に前を向いてプレーをすることが課題だと思います。うまくいかないときこそ、裏に走ってチームの流れを変える選手になりたいと思います。

萱沼 シンプルに、ボールをもったらすぐに前を向くことだったり、守備面では相手に対するチェイシング、そして切り替え。その3つは徹底してやるように言われました。それは自分の持ち味と重なる部分もあるので、そこはスムーズにやることができました。

久保 さっきもいいましたが、対人と技術はまだまだまだ鍛えないといけないところだと思っています。

――プロで対戦を楽しみにしている相手は?

萱沼 やはり今年J2から降格してきた大分は、かなり手強いと思います。もちろん、ほかのどのチームもうまくて手強いのですが。ただ、まずはどのチームというより、勝ちにこだわっていきたいと思います。あと盛岡には、大学で一緒だった久保がいるので、対戦することがあれば自分が点をとって勝ちたいと思います。

久保 やっぱり、自分の元チームメイトと対戦するのは楽しみなので、富山の(萱沼)優聖と対戦するのを楽しみにしています。

――サポーターにひとこと。

富樫 幼い頃からいろいろなサポーターの方の姿を見てきて、本当に熱いサポーターが多いクラブだということはわかっています。その方々のために、自分も熱いプレーで全力で臨みたいと思います。

萱沼 今年は本気でJ2昇格を狙っているので、応援のほうよろしくお願いいたします。

久保 地元でサッカーできるということは、本当に幸せなことだと思っています。まずは試合に出て、プレーで恩返しができるようにがんばりたいと思います。

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