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【結果・レポート】JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦・1部第20節

2024/11/08


 『JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦』1部リーグ第20節は、11月2日(土)に全6試合が行われた。


 首位戦線がついに動いた。

 長く同勝点でマッチレース状態となっていた首位・明治大学と2位・筑波大学だが、今節は結果が分かれた。明大は3位・東洋大学と対戦し、前半に挙げた2得点を守りきって2-0で完勝。一方、筑波大は9位・国士大に先制点を許す展開に。後半に角昂志郎が同点弾を叩き出すも、国士大を攻めきれず1-1のドロー決着となった。

 この結果、首位・明大が勝点を48に伸ばしたのに対し、引き分けの筑波大は勝点を46とするに留まった。これまで6節にわたり同勝点で競り合っていた両チームの勝点が離れ、ついに明大が単独首位に立った。

 インカレ(全日本大学サッカー選手権大会)出場に向けて順位を上げてきたのが7位の日本大学と8位の桐蔭横浜大学だ。日大は6位・流通経済大学に2点を先取されるが、その後立て続けに3ゴールを決め2点差をひっくり返す逆転に成功。日大はこの勝利で5位に浮上し、インカレの出場を確定させた。また桐蔭大は序盤に挙げた斉藤夏のゴールを最後まで守りきって0-1で勝利。この結果、桐蔭大は順位をひとつ上げて7位に。敗れた東京国際大学は5位から6位に順位を下げた。

 ともに降格圏に沈む勝点1差の10位・東海大学と11位・駒澤大学の試合は前半序盤に駒大が先制するものの、後半、東海大に追いつかれて1-1に。東海大は試合終盤に得たペナルティーキックを決め手逆転に成功。東海大はこの勝利で勝点を21に伸ばし、国士舘大学と同勝点ながら得失点差で上回って9位に、国士大は10位に後退した。1部リーグ残留のためには勝利が必須条件となる12位・関東学院大学は、先制点を挙げた4位・中央大学に追いついたものの1-1でドロー決着。この結果、関東大の11位以内が確定し、2部リーグ降格が決定した。

 残る2試合で筑波大がどこまで首位に近づくことができるのか。また、関東大の2部降格は決まったものの、2部自動降格はあと1チーム残っている。次節では、勝点4差の10位・国士舘大学と11位・駒澤大学が直接対決。国士大が自動降格を免れるのか、それとも駒大が自動降格圏から脱するきっかけを掴むのか。こちらも見逃せない戦いとなるだろう。次節、第21節は11月9日(土)に5試合、11月10日(日)に1試合が行われる。


1部リーグ第20節 全結果・順位表





1部リーグ第20節マッチレポート



筑波大学 1(0-1)1 国士舘大学 @筑波大学第一サッカー場

 首位・明治大学と同勝点で並ぶ2位・筑波大学だが、この日は降格圏内から脱したい9位・国士舘大学に苦戦を強いられた。両チーム互角の戦いを広げる中、国士大は34分にスローインを起点にチャンスを作ると、得点ランキングトップ・東川続が左サイドを突破。ゴール前に入れたクロスを、中村晃大が落ち着いて頭で合わせて国士大が先制する。

 しかし、国士大はその直後に中村が負傷交代のトラブルに見舞われ、試合の流れは次第に筑波大へ。すると後半序盤の54分、筑波大は安藤寿岐のサイドチェンジのロングパスに、右サイドの沖田空が反応。ボールを収めてゴール前にスルーパスを入れると、角昂志郎が鮮やかな切り返しで相手DFをかわし、左足のシュートをゴールに突き刺した。試合を振り出しに戻した筑波大は、その後も角や内野航太郎が何度となくゴールを狙うが、国士大を崩しきれず1-1のドロー決着。筑波大はホーム最終戦を勝利で飾ることは叶わなかった。また首位・明大が勝利したため、筑波大は勝点差を2に広げられる結果に。リーグ戦終盤にきて、あまりにも痛い勝点2逸となった。また国士大も10位の東海大学が勝利したことで10位に。1部プレーオフ参入戦出場権に後退した。


東京国際大学 0(0-1)1 桐蔭横浜大学 @東京国際大学第1グラウンド

 5位・東京国際大学は8位・桐蔭横浜大学と対戦。スコアが動いたのは20分。桐蔭大はコーナーキックからチャンスを作ると、ゴール前の混戦の中を斉藤夏が押し込んで先制する。思うように運ばない試合展開に、東国大は36分に古谷柊介と若松隼人のふたりをピッチに送り出す。思い切った交代起用で試合の流れを変えようとするが、なかなかチャンスを作ることができない。東国大が55分にも竹間永和を投入するなど、早めの交代を試みるものの、桐蔭大が最後まで先制点を守りきって0-1で勝利。2連勝の桐蔭大は順位をひとつ上げて7位となった一方、敗れた東国大は5位から6位に順位を下げた。


明治大学 2(1-0)0 東洋大学 @明治大学八幡山グラウンド

 開幕から19試合負けなしの首位・明治大学と9試合負け無しの3位・東洋大の上位対決。試合は立ち上がりから明大が圧倒。東洋大陣地に激しく迫ると、35分過ぎに相手選手がハンドの判定を受けてペナルティーキックを獲得。これを中村草太がゴール右隅に沈めて明大が先制する。明大は前半終了間際の45分にも、藤森颯太、真鍋隼虎、中村とボールをつなぎ、中村がペナルティーエリア右からクロス。これをファーサイドの熊取谷一星がボレーシュートで突き刺して追加点。1ゴール1アシストの中村は、これで得点、アシストランキングともにトップに。2年連続の得点王・アシスト王W受賞が現実味を帯びてきた。

 2-0の明大リードで迎えた後半は東洋大も新井悠太らがチャンスを演出。前半とは一転し明大ゴールに迫るが、明大も堅固な守備で得点を許さない。明大が2点のリードを守りきって完勝した。2位・筑波大学が引き分けたため、明大は勝点2差をつけて単独首位に。長きにわたり同勝点で競り合ってきたが、明大が優勝に向けて大きな一歩を踏み出した。


流通経済大学 2(1-0)3 日本大学 @流通経済大学サッカー場

 インカレ(全日本大学サッカー選手権大会)出場を確定させたい6位・流通経済大学と7位・日本大学の同勝点対決は劇的な展開となった。先手を取ったのは流経大。29分、松永颯汰の浮き球のパスを清水蒼太朗が収め、振り向きざまのシュートを放ちゴールネットを揺らす。ビハインドを負った日大は、後半の頭から松本大地、関日向多のふたりを投入して試合の流れを変えようとする。しかし流経大は56分、森山悠真の左コーナーキックがポストに当たり、そのまま内側に跳ねてゴールイン。流経大が2-0とリードを広げた。

 だが、2失点を喫した日大がここから反撃に移る。69分、日大は熊倉弘貴の右コーナーキックを青木大和が頭で合わせて1点を返すと、69分には相手のクリアボールを大久保帆人が拾い、熊倉弘貴にマイナスのパス。これを受けた熊倉弘貴が鮮やかなドライブシュートを決めて日大が同点に追いついた。勢いに乗る日大は85分にも、コーナーキックを青木が頭でそらし、最後は齋藤慈英が頭で押し込んで3点目。2点差をひっくり返した日大が2-3で逆転勝利を収めて5位に浮上。インカレの出場を確定させた。


駒澤大学 1(1-0)2 東海大学 @駒澤大学玉川キャンパス

 降格圏に沈む10位・東海大学と11位・駒澤大学。勝点差1の直接対決は前半序盤の16分に、駒大がスローインからチャンスを作り、鈴木心月の浮き球のパスを受けた今井拓人がダイレクトボレーを決めて先制。前半は自動降格圏内脱出のため"負けられない"駒大が主導権を握り、東海大のシュートを0に抑えるなど試合を優位に進めた。

 しかし後半は、1部リーグ残留のためこちらも負けられない東海大が反撃に出る。57分、主将の吾妻駈をピッチに送り出すと攻撃回数を増やし、76分に松橋啓太がスーパーミドルを叩き込んで同点に追いつく。さらに試合終盤、東海大は星景虎が倒されてペナルティーキックを獲得。86分、これを桑山侃士が決めて東海大が逆転に成功。東海大が1-2でシックスポイントマッチに勝利した。東海大はこの勝利で勝点を21に伸ばし、国士舘大学と同勝点ながら得失点差で上回って9位に。降格圏から脱出した。敗れた駒大は次節、10位・国士大との直接対決に敗れれば2部リーグ自動降格が決定。負けられない戦いが続く。


関東学院大学 1(0-1)1 中央大学 @関東学院大学金沢八景キャンパスグラウンド

 1部リーグ残留のためには勝利が必須条件となる12位・関東学院大学は、4位の中央大学をホームに迎えての大一番となった。 試合は中大が序盤に先制。20分、家坂葉光のスルーパスを受けた大窟陽平がペナルティーエリアに侵入。マイナスに出したパスを加納大がゴールネットに突き刺した。先制点を許した関東大だが、後半に入ると攻勢を強め、52分には堀金峻明のパスを受けて野嶋圭人が独走。ペナルティーエリアに入ってすぐ、GKの左を狙ってシュートを放ち同点に追いつく。関東大はその後も、堀金と野嶋を中心にたびたび決定機を作るが、どうしても逆転ゴールに届かず1-1で試合終了。引き分けに終わったため、関東大の最終順位は11位内が確定し、関東大の2部リーグ降格が決定した。
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