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JR東日本カップ2015第89回関東大学サッカーリーグ戦・1部第18節レポート

2015/10/21
 『JR東日本カップ2015 第89回関東大学サッカーリーグ戦【後期】』1部リーグ第18節は、10月17日(土)に4試合、18日(日)に2試合が行われた。


○優勝争いからは1歩遠のく流通経済大学(勝点30)。上位に上がるためには、ひとつ上の順位にいる早稲田大学(勝点31)に勝利することが絶対条件だ。

 流経大は前後半ともにゴール前までボールを運ぶものの、早大のGKやDFにしっかりとブロックされ、ゴールを割ることができない。一方の早大は、DFの守備からリズムに乗り、試合終盤の80分に8番・堀田稜のパスを受けた9番・宮本拓弥が値千金のゴールを挙げると、0-1で試合は終了。
 両チームともに10本近いシュートを打っていたが、試合を通しての得点は1得点のみ。得失点差も大きなポイントとなる1部で得点を重ねられなかったのは痛い点だ。


○今節も首位キープと行きたい国士舘大学(勝点31)と、5位ながら優勝に向けての可能性もまだ十分にある明治大学(勝点28)の対戦。

 前半の主導権を握ったのは明大だった。3番・山越康平を中心とした守備で、得点ランキングトップの国士大16番・松本孝平を完全に封じ込めると、39分、バーで跳ね返った11番・藤本佳希のシュートを10番・和泉竜司が右足で押し込み、先制点とする。
 後半に突入しても明大は集中力を切らさず、49分に25番・土居柊太からのパスを受けた11番・藤本が追加点を挙げて0-2に。しかし国士大もこのままでは終わらず、59分、相手プレーヤーのクリアボールを拾った33番・藤嵜智貴が1点を返す。首位チームとしての意地を見せたいところだったが、反撃もここまで。その後は明大の堅い守備に阻まれ、1-2で試合終了となった。
 首位相手に勝点3を奪った明大は、順位も4位をアップ。ようやく“後期の明大”らしい好調ぶりを見せる結果となった。対してついに首位陥落となってしまった国士大。わずかな勝点差で追い上げられているだけに、非常に痛い敗戦となってしまった。


○後期に突入し未だ1勝も挙げられていない中央大学(勝点11)。対するは降格の危機は脱却しつつあるものの、やはり負けられない桐蔭横浜大学(勝点16)だ。

 試合は激しい点の取り合いとなった。試合開始早々2分に桐蔭大10番・石川大地から11番・山根視来へとパスをつなぎ、先制。しかし直後の8分に相手GKのこぼれ球を拾った7番・古橋匡梧が豪快にゴールネットを揺らし、試合を振り出しに戻す。その後は両チームともに右サイドを起点とした攻撃を展開し、18分に桐蔭大10番・石川、31分に8番・山田和輝、42分に再び桐蔭大10番・石川が得点。前半を2-3で折り返す。
 エンドが変わった後半、55分に中大7番・古橋のクロスを11番・翁長聖が頭で押し込みスコアは3-3と再び振り出しに。しかし61分、守備のスキを狙った桐蔭大10番・石川が9番・今関耕平とのワンツーから中大ゴールを割り、ハットトリックを達成。終始互角の展開ながら、最後は粘り強さで勝った桐蔭大が決勝点をあげ、3-4で試合は終了した。
 石川は3得点1アシストと全得点に絡む活躍で桐蔭大の勝利に貢献。残留に向け、貴重な勝点3を獲得した。一方で2試合続けて得点の取り合いとなった中大。何度もチャンスを作り、2試合連続で3得点を決めているだけに、失点を許してしまうのは惜しいところである。


○法政大学(勝点23)と駒澤大学(勝点17)の対戦。両チームともに好調とはいいがたい後期だが、ここから巻き返しとなるか。

 前半から気持ちを前面に押し出したプレーが目立つ駒大。しかし一方で、ファウルも目立ち、リズムに乗り切れない。法大も駒大ゴールを脅かすことなく0-0で前半終了する。
 後半開始直後の47分には、駒大がPKを獲得し、10番・中村駿がしっかりと決めて先制。勢いの増した駒大は73分、13番・竹澤昴樹の大きなサイドチェンジのボールを、17番・金大生がつなぎ、最後は8番・吉岡雅和が押し込んで追加点を獲得する。直後の77分にはFKから法大22番・田代雅也に1点を返されるも、最後まで集中力を切らさず、1-2で駒大の勝利となった。
 駒大はこの勝利で勝点を20にのせ、1部残留に向けて大きく前進。一方敗戦を喫した法大は7位と変わらないものの、わずかな勝点差で攻防を繰り広げる6位・専修大との勝点差が1に。最低でもインカレプレーオフ出場権が獲得できる6位内に食い込みたいところだが、それには残り4試合、勝利が絶対条件だ。


○インカレ出場に向けて厳しい戦いが続く順天堂大学(勝点22)と、残留に向けてこれ以上の負けは許されない神奈川大学(勝点14)の対戦。

 試合開始早々、神大がPKを獲得しチャンスを迎えるも、キッカーの9番・鈴木翔大のキックはゴールの上へ反れ得点ならず。絶好のチャンスを逃した神大はその後、順大に攻め込まれる時間帯が続く。そして前半アディショナルタイム1分、敵陣中央をドリブルで突破した順大7番・進藤圭介のパスから11番・米田隼也が待望の先制点を獲得。1-0で前半を終える。
 さらに順大は後半突入直後の48分、11番・米田が神大DFのクリアボールを押し込んで今節2点目を決めて2-0に。しばらくは前半同様順大ペースが続くが、52分、神大17番・徳野舜のクロスから9番・鈴木翔大が1点を返すと、そこから神大ペースへと一転する。79分には、右サイドバック、13番・高橋孝友からのスローインを、9番・鈴木が蹴りこんで追加点をあげ、2-2で試合終了となった。
 最後に追いつかれてしまうゲームの多い順大。課題の残る試合となった。一方でなかなか降格圏内を脱せない神大。それでも、このまま終わるわけにはいかない。最後に見せた粘り強さを武器に残り試合に臨む。


○単独首位を狙いたい慶應義塾大学(勝点33)と、インカレ出場を確実なものにしたい専修大学(勝点23)の対戦。

 立ち上がり早々にコーナーキックを獲得した慶大は、ファーサイドにいた4番・宮地元貴の折り返しを11番・山本哲平が合わせて、幸先よく先制点を挙げる。序盤から勢いに乗る慶大に対し、徐々にリズムに乗る専大だったが、主将、5番・久保飛翔を中心とした慶應の堅い守備に阻まれ、なかなか得点には至らない。しかし前半終了間際、専大のコーナーキックがオウンゴールを誘い、1-1で前半を折り返す。
 後半に入ると、専大がボールを繋ぎ慶大がカウンターを狙うという、互いの特徴を活かした展開となり、試合は激しい攻防が続く。しかし互いに得点は奪えず、このまま終わるかと思われた89分、専大がピンチから一転大きなチャンスをつかむ。慶應のカウンターからしっかりボールをキャッチしたGKの1番・福島春樹がボールを大きく右に投げ入れると、これに途中交代の24番・中山克広が反応。ゴール前までに持ち込んだボールは慶應DFにクリアされるも、そこに詰めていた7番・北出雄星が押し込んで、土壇場で追加点を奪う。試合はここで終了となってもおかしくないところだが、アディショナルタイム3分にさらに試合が動く。慶大4番・宮地がCKの混戦の中から執念のゴールを決めると、試合は再び同点に。ゴール直後にタイムアップの笛が成、2-2で試合終了。両チーム勝点1を分け合う形となった。
 勝点3獲得とはいかなかった慶大だが、ここでついに首位へ浮上。早大と勝点34で肩を並べたまま、次節の“早慶戦”で首位をめぐる攻防戦を展開することとなった。


 次節19節は、10月24日(土)に味の素フィールド西が丘にて、駒澤大学と中央大学、早稲田大学と慶應義塾大学が、10月25日(日)に古河市立古河サッカー場にて、流通経済大学と明治大学、国士舘大学と法政大学、順天堂大学さくらキャンパスグラウンドにて、専修大学と神奈川大学、順天堂大学と桐蔭横浜大学が対戦する。
 どの試合も各チームの熱い思いがぶつかり合う試合となること間違いなしだが、なんといっても注目は、早慶戦であるだろう。前期は1-0で早大に軍配が上がったが、後期はどちらが勝つとも言い切れない。同じ勝点34、順位も1・2位でむかえた早慶戦の行方に注目が集まる。





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